マニュアルともオートマチックとも違う楽しみがあります。アバルトライフFile.73 森上さんと595 Competizione

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思わず笑いが出てしまう加速

アバルトの中でも595 Competizioneを選ばれたのは?

「速さというか、刺激の強さですかね。一番ホットなモデルを選んでおけば間違いないだろうと(笑)。595 Competizioneに乗って最初にびっくりしたのは、ブレーキの効きの良さでした。車体が軽いうえにブレンボの強力なブレーキシステムが付いているからだと思うんですけど、以前に乗っていたクルマと同じように踏むと、ピタッとその場で止まるような感覚でした。“こんなにすぐ止まるんや!”という驚きでしたね」

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「クルマが納車された後、帰りの道中でスコーピオンモードを試してみたんです。それでアクセルを踏み込んだ瞬間、あまりに鋭い加速に“うわーっ”となって。とにかくGがすごい! もちろん法定速度内でしたけど、加速の良さに思わず笑いが溢れてしまいましたね」

595 Competizioneを選んだのは正解だったようですね?

「そうですね。いつもはブレーキを踏んで曲がっていたカーブが、ブレーキを踏まずに曲がれることに気づきました。“足回りがシッカリしているクルマってこういう乗り味なんや”、と。車体がよれることなく、スムーズによく曲がります。ディーラーの営業担当の方が『このクルマは峠を走った方が面白いですよ』と言っていましたが、本当にその通りだなと思いましたね」

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アバルトに乗るのは主に週末ですか?

「いえ、通勤にも使っているので毎日乗っています。こういうクルマで通勤すると、今日も1日頑張ろうとか、仕事の後に今日も頑張ったぁ!という気持ちになれるんです。それも魅力を感じるところですね。アバルトって“羊の皮をかぶった狼”じゃないですか。その見た目と中身のギャップも好きで、エンジンかけたときに“行くぞっ”という気にさせてくれる感じがたまらないですね」

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トランスミッションはマニュアルではなくMTA(ATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション)を選ばれましたが、マニュアルは考えなかったのですか?

「そこについてはまったく考えなかったですね。というのは、普段は自分が使っているのですが、たまに母が乗ることもありますので。なのでトランスミッションはMTAの1択でした」

MTAの印象はいかがですか?

「最初に乗ったときは、変速のときに段付き感があるなと感じました。普通のオートマチックという感覚で乗っていたので。でもこれはオートマチックではなくマニュアルのギアチェンジを自動化したトランスミッションなんだと。そう考えた時に印象がガラリと変わりました」

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〈オート〉と〈マニュアル〉の2つのモードが選択可能なMTA。森上さんはシーンに応じて使い分けているという。

「自分は普段仕事でマニュアルのクルマにも乗るのですが、自分で操作しても失敗するとガクガクしてしまうところを、アバルトのMTAはコンピュータが上手いこと制限してくれ、スムーズに扱える。MTAはマニュアルともオートマチックとも別モノだと捉えた時に、マニュアルより楽に乗れるし、オートマチックより操っている感覚が得られて面白い、と思うようになりました」


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