アバルトという共通の趣味のおかげで楽しみが2倍に。 アバルトライフFile.56 貝塚さん&中野さんと2台の595 Competizione

人と人をつなぐ、それもアバルトマジック!?

これまでSCORPION MAGAZINEでは、ふたりで1台のアバルトを一緒に楽しんでいたり、家族そろってアバルトを愛していたり、姉と弟で競い合うようにしてそれぞれのアバルトに熱中していたりと、様々なオーナーさんたちのお話をうかがってきました。が、アバルトが縁で知り合い、お互いに自分のアバルトを楽しみながら、今では一緒に暮らしてふたりで未来を見つめている、というケースは初めてでしょう。それぞれ2018年式と2019年式の595 Competizioneに乗る、貝塚功一さんと中野早苗さんです。


アバルトが縁で知り合ったという595 Competizioneオーナーの貝塚さんと中野さん。

2022年6月公開の記事で595 Competizioneを所有する山本峰さんにご登場いただきましたが、彼女のインタビューの中に“Kさん”という方が出てきます。山本さんのパートナーである倉本さんにアバルトの素晴らしさを呪文のように唱え続けた“Kさん”こそが、今回の貝塚さん。そしてそれが後押しとなってアバルトに乗るようになった山本さんが参加された2019年の第2回SCORPIONNA DRIVE FOR WOMANには、実は中野さんも参加されていました。その数ヶ月後に中野さんと貝塚さんが知り合い、今では4人が親しい間柄、という不思議なご縁。“アバルトは人と人とを結びつける”という幸せのジンクスが、ここでも立証されたかたちです。

おふたりにお話をうかがってみましょう。まずはアバルトとの出会いについて教えてください。

中野さん
「私は免許をとったのが遅かったんですけど、最初は国産SUV、次にスポーツカーに乗りたくてAT限定免許を限定解除して、国産スポーツカーに7年ぐらい乗りました。その次がアバルトです。クルマのショーに展示されていた595を見て、すごくかわいいしすごくかっこいいしお洒落……と思ったのが、アバルトを知ったきっかけでした。それから5〜6年の間ずっと気になっていて、次に乗り換えるならアバルトがいいなと思ってました」


クルマのショーに展示されていた595を見て以来、5-6年に渡りずっと気になっていたというアバルトを手に入れた中野さん。

貝塚さん
「若い頃からヨーロッパのクルマが好きで、2台ほど日本車にも乗りましたけど、それ以外の4台は欧州車で、その中の2台がイタリア車でした。途中からずっと左ハンドル&マニュアルで、次も左のマニュアルって決めてたんです。アバルトはイタリア車仲間のオフ会で一緒になることも多くてもちろん知っていましたし、何度か試乗もして楽しいクルマだなとは思ってました」


左ハンドルのMT車という条件を満たすことに加え、楽しいクルマであることが購入の理由となったと話す貝塚さん。

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