蛍の棲む道を走る、アシッドグリーンのカワイイ相棒。アバルトライフFile.86 土井さんファミリーと500e Turismo

和歌山の北部。自然が豊かで、“蛍の里”が近くにあるのどかな環境に暮らす土井さんご家族の愛車は、アシッドグリーンの「500e」。地域柄、公共交通機関は少なく、家族それぞれが1人1台クルマを所有している家庭も多いそう。土井さんご夫妻もそれぞれ1台ずつ所有されており、500eは普段は主に奥さまが使用、週末は家族でのドライブに使用しているとのこと。土井さんファミリーの500eライフを覗かせていただいた。

EV化で背中を押された「500e」購入の決め手

500eに乗り換えようと思ったきっかけを教えていただけますか?

土井一史さん(以下、ご主人)
「妻は何年も前からずっと“アバルトが欲しい”と言い続けていたんです。以前、僕たち夫婦がとても気に入っていた軽スポーツカーがあって、僕たちが出会ったのも、そのクルマのオフ会だったんですよ。その軽スポーツカーを手放す頃からアバルトに憧れていたんですが、子どもが生まれたりして、なかなかタイミングが合わなかった。気づけば、欲しいと思い始めてからもう11年くらい経っていましたね」


ご主人の一史さんと、ご子息のハルキ君。

博子さん(以下、奥さま)
「あの軽スポーツカーは本当に気に入っていて、結婚式でも式場に2台並べて記念撮影したくらいです。その後は軽自動車を中心にいろいろなクルマを乗り継いできましたが、最近は気付けば“移動手段”として乗っているだけで、心から気に入ったと思えるクルマは少なかったんです。でも頭の片隅には常にアバルトが欲しいという気持ちはありましたね」

さまざまなクルマを乗り継いできて、ようやくアバルトにたどり着いたんですね。

ご主人
「そうですね。500eが発表されて、EV(電気自動車)になったことが大きな後押しになりました。妻はそれほど長距離を走るわけではないので、ガソリン車だと定期的なオイル交換などメンテナンス費用がもったいなく感じていました。でもEVであればランニングコストが抑えられるため、その点にも大きなメリットを感じています。それに以前、国産EVに5〜6年ほど乗っていたことがあり、自宅には充電用のコンセントも設置済みだったんです。もともとアバルトが欲しい気持ちもずっとあったし、500eが登場した機に思い切って乗り換えようかと話が進んだのです」

奥さま
「ボディカラーではかなり悩みました。“みんなと同じは嫌”という気持ちはありましたが、アシッドグリーンは明るくてちょっと派手にも見えたので、“目立ちすぎるかな。恥ずかしいかも”という気持ちもあって…。でも主人に“乗ってしまえば自分からは見えへんやろ”って言われて(笑)。そうか? と思ったのですが、結局それに決めました(笑)」

実際に購入されてみて印象は変わりましたか?

奥さま
「とてもかわいいです。実際に乗ってみたら、同じような色のクルマも意外と見かけることが多くて、“そんなに目立たないかも”と思えるようになりました。今ではすっかり慣れましたね(笑)」

EVにして良かったと思う点はどこですか?

ご主人
「以前に国産EVに乗っていたので、EVの良さも課題もよくわかっていたつもりです。メリットはなんといっても家で充電できることですね。ガソリンスタンドに行かなくて済むし、帰宅したらケーブルを挿しておくだけで翌朝には満タンになっています。それに、走り出しのトルクがすごく良くて、アクセルを踏んだ分だけしっかりと加速する。初速のパンチ力はEVならではで、これは実際にオーナーになってみないと実感しづらい部分ですね。バッテリーが床下にフラットに積まれているから車体のロールも抑えられて、コーナリング性能も高い。“遊べるクルマ”という感じで、乗っていて本当に楽しいですよ」

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