「アバルト 500e」がジャパンプレミア。フィアット 500eと比べながら“電動サソリ”の全貌をチェックした
アバルト 500eとフィアット 500eのインテリアの違い
インストルメントパネル
インテリアの基本レイアウトは両者共通ながら、素材や色により棲み分けが行われている。アバルト 500eはアルカンターラをふんだんに用いた豪華さとスポーティさが融合した仕上がり。対してフィアット 500eはモダンかつ上質な印象だ。
ステアリング
ステアリングはアバルト 500eはレザーとアルカンターラを組み合わせた4スポークで、モータースポーツ走行時にステアリング上部を瞬時に確認できるようにブルーのマーカーがあしらわれている。また内側にはステッチが施され、スポーツモデルらしい仕上がりだ。一方、フィアット 500eは左右に伸びた2スポーク形状で、往年のNUOVA 500を思い起こさせるレトロ感で遊び心をくすぐるデザインとなっている。
ダッシュボードは、アバルト 500eがアルカンターラ表皮、フィアット 500eはイントレチャート(手編み込み)を彷彿とさせる独特の意匠で、いずれも異なる世界観が表現されている。
なお、センターに大型モニター、その下にエアコンの操作パネル、ワイヤレスチャージングパッド、そしてギアセレクターと並ぶ操作スイッチのレイアウトは共通だ。
シート
シートは、アバルト 500eがアルカンターラ&レザーのコンビシートでヘッドレスト一体型のスポーティな形状、フィアット 500eはホワイトレザー表皮で、ヘッドレストがセパレート式のコンベンショナルなタイプとなっている。なお、アバルト 500eにはサソリ柄が、フィアット 500eにはFIATの文字がエンボス加工され、ここでも両車の棲み分けが明確に行われている。
リアシートもフロントシート同様の素材や色で仕上げられている。アバルト 500eでは、ブルーとイエローのステッチが施され、フロントシートに遜色ない仕上がりとなっている。
ラゲッジルーム
荷室はクローズドボディとカブリオレで開口部や容量が異なるものの、基本的なつくりは両車共通。いずれも50:50の分割可倒式リアシートを前方に折り畳めば、さらなるスペースを確保できる。