「アバルト 500e」がジャパンプレミア。フィアット 500eと比べながら“電動サソリ”の全貌をチェックした

アバルト 500eの日本導入に向けたカウントダウンが始まった。2023年秋の日本導入が予定されるアバルト初のバッテリーEV(BEV)は、発売に先駆け、7月22日(土)と23日(日)に2日間限定で、東京・新宿の東急歌舞伎町タワーで先行公開された。しかも会場には、アバルト 500eとフィアット 500eが並んで展示。この絶好のチャンスに、2台の違いを見比べながら、アバルト 500eの詳細をチェックしてみた。

あのトム・クルーズがアバルト 500eのスペシャルムービーに登場

2023年4月に開業したばかりのホットスポット、新宿歌舞伎町タワー1Fのイベントスペースでジャパンプレミアを遂げたアバルト 500e。新宿歌舞伎町タワーには、109シネマズプレミアム新宿が入居しており、さらに建物の向かいにはTOHOシネマズ新宿が林立する、新宿屈指の映画タウンだ。なぜこの場所でアバルト 500eが披露されたのかというと、アバルトと現在公開中のトム・クルーズ主演映画『ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE』とのコラボレーションが実現し、劇中に旧いチンクエチェントが登場するだけでなく、アバルト 500eとトム・クルーズが登場するスペシャルショートムービーが制作されるなど、ハリウッドがアバルト 500eのローンチを盛り上げてくれているからだ。そこで日本を代表するシネマスポットでのジャパンプレミアでは、アバルト 500eがレッドカーペットならぬイエローカーペットの壇上に載り、初日の土曜日はイベントスペース頭上の大スクリーンにその特別映像が映し出され、電動サソリのお披露目に華を添えた。


新宿歌舞伎町タワー1Fの特設ステージでお披露目されたアバルト 500eと、フィアット 500e。

では、さっそくアバルト 500eをチェックしていこう。なお、展示車と市販モデルでは、一部仕様が変更になる場合もあるのでその点はご了承いただきたい。

フロントビュー
フロント周りでは、ボンネット、フロントカウル&スポイラーそれぞれにアバルト 500eとフィアット 500eの違いがみられる。ボンネット形状にこそ違いはないようだが、フィアット 500eではヘッドライトがボンネット側とフロントカウル側の両方が光るのに対し、アバルト 500eではフロントカウル側のみが光るデザインに変更されている。また、エンブレムが備わるのはアバルトのみ。


アバルト 500e(左)とフィアット 500e(右)。

フロントカウルの形状も異なり、アバルト 500eには「ABARTH」のレタリングが、フィアット 500eには「500」のレタリングが施される。アッパーグリルにはいずれのモデルもエア導入口はなく、アンダーグリルにのみインテークが設けられている。なお、エアインテークの奥にはモーターを冷却する水冷ラジエターが配置されている。また、アバルト 500eにはアンダースポイラー部が白に色分けされ、そこにある4つの突起はサソリの4本の脚がモチーフとなっている。


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