レコードモンツァ×124スパイダー実装インプレッション マフラー装着前後で音の違いを聞き比べ!
レコードモンツァは、アバルトの純正アクセサリーとして設定されているハイパフォーマンスエキゾーストシステムのこと。その起源はアバルト創業期にまで遡り、ブランドの歴史と切り離すことのできない伝統のチューニングパーツだ。そのレコードモンツァを、今回は「124スパイダー」に実装し、装着前後のエキゾースト音を検証してみた。購入を検討されている方はぜひ参考にしていただきたい。
レコードモンツァは、触媒より後ろ側のエキゾーストシステムを加工なしで交換・装着できる。新車装着はもちろん、後から購入しアバルト正規ディーラーで装着してもらうことも可能だ。
今回、取り付け作業にご協力いただいたのは、アバルト横浜町田。同店の山﨑圭介工場長にお話をうかがうと、横浜町田店におけるレコードモンツァの装着率はゆうに半数を超えているとか。レコードモンツァの人気のほどがうかがえる。なお同店ではレコードモンツァ装着車と非装着車の2台の124スパイダーをデモカーとして用意し、お客様がそれぞれの音を聞き比べられるようにしているという。ただし今回は同じ条件下で音を聞き比べられるように、同一車種でテストを実施した。
取り付け作業に要する時間は1時間ほど。クルマを預けることなく、短い待ち時間で作業してもらえるのがうれしい。「レコードモンツァを装着するとエキゾースト音がさらに刺激的になり、レスポンスも向上しますよ」とアバルト横浜町田の山﨑工場長(右)
さて124スパイダーの場合は、後ろから見ると標準マフラーとレコードモンツァではマフラーエンドの形状が似ているが、下回りを覗き込むとその違いは一目瞭然。ノーマルマフラーは排気管の取り回しがシンプルなのに対し、レコードモンツァは触媒からサイレンサーまでとサイレンサーからマフラーエンドまでの取り回しが異なり、管長が異なる複雑なレイアウトとなっている。官能的なエキゾーストサウンドのヒミツはこのあたりにありそうだ。
左がノーマルマフラーで右がレコードモンツァ装着車。こうして見比べると、排気管の取り回しやサイレンサーの形状が異なるのがわかる。レコードモンツァは、低回転時は両外側のパイプから排気するが、回転を上げるにつれ排圧でバルブが開き、両内側のパイプからも排気が行われる。これにより迫力のあるサウンドが奏でられるというわけだ。
それでは実際に音の違いを聞き比べてみよう。上の動画が標準マフラー装着車で、下の動画はレコードモンツァ装着車(クリックすると動画が再生されます)。
■ノーマルマフラー装着車
■レコードモンツァ装着車
こうして聞き比べると両者の音の違いは明らか。124スパイダーはノーマルマフラーでもなかなか勇ましいサウンドを聴かせてくれるが、レコードモンツァ装着車はエンジンを吹かした時の音質や、アクセルオフで回転が下がる時に音の余韻が残るところに特徴がある。今回はエンジンを3000回転付近までしか回していないが、こうした実用回転領域でも音の違いを十分に確認することができた。
製品ページはこちら
アバルト124スパイダー
「ABARTH 124 spider」同乗試乗体験者の声 その1
ABARTH 124 spider」同乗試乗体験者の声 その2
アバルトで走りたいワインディングロード【御坂峠編】
車内での過ごし方が豊かになる。124 スパイダー オートマチック仕様試乗レポート
アバルト124スパイダー・6ATは、より多くの人を笑顔にするクルマだ