ABARTH 124 spider」同乗試乗体験者の声 その2

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9月9日に富士スピードウェイで開催された「ABARTH DAY」。前回に続き、その中の催しのひとつ、プロドライバーの運転による「アバルト 124 スパイダー」同乗試乗を体験した参加者の声をお伝えしよう。

お話をうかがったのは、大島正行さん(54歳)。「アバルト 500」を手に入れて早6年。日頃からサーキット走行を楽しみ、2014年にはmCrt(ムゼオ チンクエチェント レーシング チーム)の「アバルト 695 アセットコルセ」でスーパー耐久レースにも出場した経験をお持ちの手練れドライバーだ。

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「アバルト 500」オーナーの大島正行さん。

──いまお持ちの「アバルト 500」を購入した経緯を教えてください。

「FFだからどうかな? という気持ちと、アバルトが作ったのだったら楽しいだろうという気持ちの両方があったんですけど、デビュー直後に試乗に行って、そのまま即購入でした(笑)。FFのネガティブなところはほとんど感じなかったし、絶対的な速度がどうというよりも、コーナーひとつ曲がるのが楽しくて。一発でやられちゃいましたね」

──「500」では、サーキット走行も楽しんでいらっしゃいますよね?
「最初のうちは街乗りだけでも十分だったんですけどね。「ADA(アバルト ドライビング アカデミー)」に参加して学んでいるうちに、素人でも頑張ればアバルトでスーパー耐久レースに出られるチャンスがあるということを知って、一生懸命ADAのプログラムを中心に頑張りました。1年間、楽しませていただきました。今もサーキットを走るのは好きですよ」

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「ABARTH DAY」で行われたパレードランの模様。「124 スパイダー」を先頭に90台近いアバルトが列をなしてレーシングコースを走行した。

──今日もADAの参加が目的だったのですか?
「今日はパレードへの参加と『124 スパイダー』の同乗試乗が目的でした。アバルトが3列並んでパレードしているとき、当たり前なんですけど周りを見渡したら目に入ってくるのが全部アバルトで、ちょっと感動しましたね」

──「124 スパイダー」の同乗試乗が目的とおっしゃいましたけど、「124 スパイダー」の存在はどのあたりから意識し始めましたか?
「発表された瞬間です。というか、ウワサの段階からですね。アバルトがFRのそれほど大柄ではないクルマをどう料理するのかっていうところにものすごく興味があったんです。すぐにでも乗ってみたいという気持ちでした。だから、実はもう予約を入れちゃっているんです(笑)」

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大島さんはデビュー前から「124 スパイダー」が気になっていて、発表と同時にいち早く予約したという。

──試乗もしてないのに、ですか?
「はい(笑)。まぁでも、『500』の完成度から考えても、つまらないクルマにはならないだろうっていう確信はありましたからね」

──決め手になったのは、やはりFRだから、ですか?
「そこは確かに大きいですね。あと、今の『500』はもう14万キロ以上走っちゃっているので……。おそらく『500』もサーキット走行用に残しておくことになるとは思うんですけど」

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──実際にプロドライバーの隣で体験された「124 スパイダー」の印象は、いかがでしたか?
「ドライバーがプロの方なので、コーナーでのコントロールが上手なのは当たり前かもしれませんけど、何よりそのプロの方がとても楽しそうにコントロールされているのが印象的でしたね」

──コントロールというと?
「コーナーを全開でドリフトして抜けていくような(笑)。ノーマルなのにこういう走り方ができちゃうクルマなんだな、と嬉しくなりましたね。ものすごくコントロールしやすそうでした。それでいて、予想していたよりクルマが速い。乗らずに注文しちゃいましたけど、早く決めておいて良かったな、と思いました。年内に納車になるといいなぁ」

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──「124 スパイダー」が納車されたら、どんなところを走りたいですか?
「まずはワインディングロードですね。『124 スパイダー』はオープンカーでしょ。以前にもオープンカーに乗っていたことがあるんですけど、僕が一番気持ちいいって感じていたのは、真冬の午後1時から2時ぐらいの寒さがちょっと緩むタイミングに幌を降ろして走ることなんです。だから冬を前にして納車がさらに待ち遠しいんですけど、きっと最初のうちは嬉しくて走行距離がどんどん伸びちゃうんだろうな、と今からちょっと心配しています(笑)」

予約した「124 スパイダー」の納車を心待ちにしている大島さん。すぐに乗りたくてディーラーで一番に予約を入れたそうだが、購入を決めたご自身の判断が間違いでなかったことが今回の同乗試乗で実感できて、ますます納車が楽しみになったのだとか。お話をうかがってサソリのひと刺しはこんなにも強力なのだな、とあらためて感じた。

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ABARTH 124 spider
ABARTH 124 spider “S”wordスペシャルコンテンツ

文 嶋田智之
写真 小林俊樹