桜が見られる伊豆のドライブコースへ アバルトで気分は満開!

ドライブと桜を楽しむワンデートリップ

空気がかなり柔らかくなってきて、肌に心地好い季節になりました。自然に気持ちが浮き立ってくるシーズンの到来です。どこかに出掛けて満喫したい気持ちになってきますよね。コロナ禍はいまだ先行きが見えない状況ですが、閉じこもってばかりだと気は滅入るばかり。こんなとき、クルマという乗り物は本当にありがたい存在。

折しもちょうど、桜が美しいタイミング。日本全国に名所と呼ばれるところはたくさんありますが、関東や中部エリアからアクセスしやすい伊豆半島は、桜の名所。ドライブして気持ちいい道もたくさんあります。そんな伊豆の桜が楽しめるスポットをご紹介したいと思います。


今年は開花が若干早めの模様。河津桜は2月中盤から開花し、3月中旬時点ですでに終わってしまっている所もありましたが、3月下旬から4月上旬までソメイヨシノが楽しめます。

長嶋茂雄ランニングロード(静岡県伊豆の国市)

今回は新東名高速道路の長泉沼津インターチェンジから伊豆縦貫自動車道経由で半島にアクセスしました。最初に立ち寄ったのは、大仁中央インターチェンジの近く、狩野川の東側の堤防です。読売巨人軍の元監督、長嶋茂雄さんが現役時代にトレーニングで走っていたことから“読売巨人軍・長嶋茂雄ランニングロード”と呼ばれている、堤防の上を走る細い道。そこに河津桜の並木道があります。


“長嶋茂雄ランニングロード”の桜並木。

景観が美しいため地元の方の散歩やランやサイクリングのコースにもなっていますが、クルマも通行可能。途中に洗面所が2箇所あり、その周辺に駐車をして桜並木の下を散歩することもできます。道を南側に進んでいくと、桜並木の脇にクルマを停めて記念写真を撮れるところも。ゆっくり走り抜けるだけでも十分に華やいだ気分になれますが、歩行者や自転車の往来もあり、地元の方のクルマも通りますので、通行や停車・駐車などには周囲へのご配慮を。また初めて訪ねる方には入口が少しわかりにくいのですが、Google Mapなどで検索すると、見つけられると思います。ちなみにこのエリアの河津桜の見頃は例年2月中旬から3月上旬ということですが、3月中旬でもまだ花びらは残っていました。伊豆の国市には、他にも桜の名所が多々あります。以下を参考にしてください。

伊豆の国市ウェブサイト“桜の名所&開花状況”

大室山さくらの里(静岡県伊東市)

狩野川を出発して、国道414号、国道136号で修善寺まで行き、そこからは県道12号線で大室山を目指します。県道12号線は牧歌的な風景の中を気持ちよくカーブする片側1車線ずつの道が続き、走るのが楽しいルート。大室山までは1時間弱といったところでしょうか。大室山は標高580m、市内のいたるところから見ることのできる美しい独立峰です。そのいかにも山らしい盛り上がりを見せる整った姿もあって、伊東市のシンボル的な存在となっています。


大室山は3月中旬時点ではまだ咲いていませんでしたが、3月後半から4月上旬にかけてソメイヨシノが開花に。

現在は目立った活動は確認されていませんが、大室山は伊豆東部に点在する火山のひとつ。山頂まではリフトで登ることができ、伊豆諸島、三浦半島、房総半島、東京スカイツリー、富士山、南アルプスなどなど、360°の大パノラマが楽しめるほか、深さ40m、直径250mの火口を覗き込むこともできる名所となっています。


大室山は、麓の駐車場にクルマを停め、リフトで登ることができます。

その山麓の北西側にあるさくらの里は、40,000平方メートルの広大な敷地におよそ40種類、1500本ほどの桜が植栽されている公園です。ここが素晴らしいのは、目の前や近くに大きな駐車場があること、そして “密”にならないくらい敷地が広大なこと。何より開花時期の異なる様々な種類の桜が植えられているため、9月から5月までの間中ずっと花の美しさを愛でることができます。


今回のドライブのクルマは595 Competizione

伊豆といえば河津桜を思い浮かべますが、他にも伊東桜、熱海桜、大島桜、城ヶ崎桜といった伊豆の地にちなんだ名の桜も。もちろんソメイヨシノも咲きます。秋から春にかけて次々様々な種類の桜が楽しめるのは、素晴らしいですね。


カーナビでは以下のワードまたは住所で検索を。
“さくらの里” “大室山駐車場” 静岡県伊東市富戸1317-4

伊豆高原 桜のトンネル通り(静岡県伊東市)

桜の里の駐車場を出て県道111号、県道112号線と南下し、国道135号線に出たところで左折、ほどなくしてガスト伊豆高原店が左に現れます。伊豆高原駅の周辺のこのエリアも“桜並木通り”として有名なスポット。3月中旬頃からの大寒桜から4月上旬頃までのソメイヨシノまで、桜のアーチの下をクルマでくぐり抜けることができます。


伊豆高原駅周辺の桜並木。

もうひとつオススメしたいのは、その桜並木通りからほど近い、 “桜のトンネル通り”。距離的には桜並木通りよりも短いのですが、両側に植えられている桜の密度が高いのか、あるいは道のアップ&ダウンのおかげでそう思えるのか、“トンネル感”がものすごく強いのです。古くからお住まいの方から、元は伊豆高原の桜通といえばこちらの方だった、という話を聞いたこともあります。


約600本のソメイヨシノが桜のトンネル通り。今年は4月上旬に満開予想。

ただし閑静な別荘地を横断する道であり、駐車場も駅周辺にしかないので、クルマを停めてゆったり歩くのは難しいかもしれません。しかしソメイヨシノが咲き誇る時期は、まさしく桜色のトンネルが延々と続く光景を楽しむことができ、訪ねる価値はあり。実は以前にSCORPION MAGAZINEで取材をさせていただいたカフェ、バズハウス(BUZZ HOUSE)はこの通り沿いに位置しています。そちらを目安に走っていき、美味しいフードやコーヒーで一休み、という楽しみ方もできます。

バズハウス
静岡県伊東市八幡野1274-49

伊豆高原桜通り会ウェブサイト

河津桜(静岡県河津町)

伊豆半島の桜のお話をするときに、河津桜に触れないわけにはいかないでしょう。新東名の長泉沼津インターチェンジからおよそ1時間半、伊豆半島の先端に近い東側にある河津町に原木がある、早咲きの桜です。河津川の河口付近から河津町役場付近まで流れに沿って両脇に咲き乱れる河津桜は毎年、通常の桜より1ヶ月ほど早い2月に満開を迎え、春の訪れを予感させてくれます。2021年の河津桜の季節は過ぎ去り、毎年恒例の桜祭も中止となってしまいましたが、桜の季節は繰り返し訪れます。来年以降に望みを繋ぎましょう。


河津川沿いには河津桜が植えられていますが、今年は2月中旬〜後半に満開を迎えたそうです。

河津桜まつりウェブサイト

今回は中伊豆と東伊豆を中心に回り、海沿いの食堂で地のものをいただき、帰路には伊豆スカイラインで595 Competizioneのパフォーマンスをたっぷり楽しんで東京へと帰ってきました。このように様々な楽しみ方ができるのが伊豆半島の素晴らしいところ。感染予防の対策をしっかりと整えて、春のドライブをお楽しみください!

なお、以下にウェザーマップの全国の“さくら開花予想”のウェブサイトをご紹介します。伊豆半島以外にも桜の名所が無数にある日本。皆さん自身のベストな“桜ルート”を探して、楽しんでいただければ幸いです。

さくら開花予想2021

文 嶋田智之

595 Competizioneの詳細はコチラ