アバルトで走りたいドライブルート【日塩有料道路〈もみじライン〉(栃木県)】

『頭文字D』にも登場したワインディングロード

日光・那須エリアは、いわずと知れた観光地。世界遺産もあれば、風光明媚な景勝地も至る所にあり、有名な温泉郷も点在しています。日光連山をはじめとする豊かな山々に恵まれていて、景観が素晴らしい道や名の知られた峠道など、ワインディングロードもたくさん敷かれています。

土地柄、冬季は降雪や凍結に見舞われることもありますが、気温や天候など条件がよければ、ドライブにおすすめしたいワインディングロードがあります。栃木県道19号線に属し日光市と那須塩原市を結ぶ、日塩有料道路、通称“日塩もみじライン”です。紅葉が見頃の季節はもちろんですが、それ以外の時期は道路が空いていて、ドライビングを楽しむには好都合といえます。

鬼怒川温泉と塩原温泉を結ぶ高原道路、もみじライン。観光客は紅葉の時期にピークを迎え、冬季はハンターマウンテン塩原、およびエーデルワイススキーリゾートへのアクセスルートとなります。

このワインディングロードは、およそ20km以上に渡り、低速コーナーや中速コーナー、高速コーナー、そして複合コーナーが絶え間なく続き、ステアリング操作をする腕とペダル操作をする脚が退屈する暇がないほど。

ドライブのお供は124 spider。フルオートエアコンに加え、温度調整式シートヒーターが備わっており、冬季のドライブも快適に楽しめました。

ちなみにここは、伝説的な漫画『頭文字D』に登場したコースでもあり、日光側は国道121号線・龍王峡付近、那須塩原側は国道400号線・塩原温泉あたりが始点となります。どちらからスタートしても最初は登り坂で、何度か下ったり登ったりを繰り返すことになりますが、そのアップ&ダウンが急過ぎないことも楽しさを膨らませます。コーナーを抜けるたびに新しい表情を見せてくれ、そこをリズミカルに駆け抜けていくのは、まさにファン・トゥ・ドライブ。

搭載する1.4リッターターボエンジン(最高出力170hp)は、持て余すことのない適度なパワフルさを備え、ドライバーにパワーを使い切る喜びを与えてくれます。

今回、124 spiderのMTモデルで走ったのですが、曲率の異なるコーナーのひとつひとつを、フロントエンジン+後輪駆動ならではの素直なハンドリングで駆け抜ける喜びを堪能できました。しかも片道20km以上と十分な距離があるので満足度はかなりのもの。車線は片側1車線ずつきっちり確保されており、道幅も124 spiderには十分な広さ。何カ所か路面が荒れ気味のところがあったものの、概ね良好な状態だったことも、ストレスなく走れた要因のひとつです。

路面がよく整備されており、道幅も十分に確保されており、走りやすいです。

フォトジェニックなスポットも

それともうひとつ、クルマの写真を撮るのに適したところが道沿いにいくつかあることも、オススメできるポイント。この道は山々の尾根や中腹を縫って走るルートで、途中にいくつかの駐車場もあります。そのうちのひとつ、富士見台という駐車場では仲間と数台の集合写真を撮ることもでき、峠の茶屋白滝ドライブインの前では滝をバックに愛車の写真を撮ることができます。それ以外にも1〜2台ならクルマを停車できるスペースがいくつかあり、途中で休憩したり、撮影を楽しめたりできます。

もみじライン沿い、峠の茶屋の脇にある白滝の前で撮影。道中には、イロハモミジやヤマモミジ、イタヤカエデなど、さまざまな木々が植栽されています。景色を眺めながらゆったりしたドライブにもおすすめ。

アクセスは、日光宇都宮道路の今市インター、または東北自動車道の西那須野塩原インターから、それぞれ20kmほど。そこに至るまでの道のりには、観光を楽しめるスポットや土産物を販売するお店、立ち寄れる温泉施設、地元グルメを楽しめるレストランや食堂などが多数あります。関東圏からなら日帰りでドライブを楽しめるのは嬉しい限り。

四季折々の景色が楽しめる日塩有料道路。アクセスは、日光宇都宮道路の今市IC、または東北自動車道の西那須野塩原ICから20kmほど。

普通車の通行料は620円。沿線にはたくさんのもみじが植えられていて、秋の紅葉シーズンにはもみじ狩りのクルマがあちこちから押し寄せる名所になっています。紅葉の季節以外なら交通量はさほど多くありませんが、鬼怒川温泉郷と塩原温泉郷を結ぶ道なので湯巡りが目的のクルマや、日光側から塩原側へ抜ける生活道路として利用する方もおられるようです。

富士見台駐車場には展望台があり、女峰山(2463m)や帝釈山(2455m)、太郎山2367mなどが望めます。

また標高が1000mを軽く越えるところも多く、気象条件が急変する可能性もあります。くれぐれも安全運転で!

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文 嶋田智之


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