“水滴”に込められた世界最速への想い 動画編フィアット・アバルト 750 ゴッチア ヴィニャーレ

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カルロ・アバルトのモータースポーツへの情熱。それはレースにとどまらず、最速速チャレンジにも向けられた。誰よりも速く。その想いが既成概念を打ち破る原動力となったようだ。

現存する奇跡のアバルト
世界にあまたある自動車の中でも珍しい個性的なフォルム。「フィアット・アバルト 750 ゴッチア ヴィニャーレ」の水滴の“しずく”をモチーフにしたというスタイリングは、スピードの探求から生まれたものだという。

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そのなんともユニークな姿かたちに、50年代のカルロ・アバルトおよびカロッツェリア・ミケロッティの豊かな創造力を感じ取ることができる。数を売るためのデザインではなく、特定の目的のために編み出されたフォルムは、見る者の想像力を掻き立てる。

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どのぐらいスピードが出たのか。残念ながらそれを伝える記録は残っていないようだが、1957年にはミッレミリアに参戦したらしい。結果はGT750クラスで4位。時のロードレースでも活躍したようだ。

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伝えられるところによれば、ゴッチアの生産台数はわずか3台。しかもそのうち1台は現存していないらしい。作られたのは60年以上も前だから無理もないだろう。つまり、ここにあるゴッチアは世界で2台しか存在しない希少なモデルだ。

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そんな超希少なゴッチアを、オーナーの小嶋さんのご厚意により取材させていただいた。その走る姿を以下の動画で見ることができる。

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