走りたい28歳女子の挑戦。アバルトと共に広がる新しい世界。アバルトライフFile.87 ユカさんと695 Competizione

 

 
運転が生むひとりの時間と自己との対話
 
温泉が趣味なんですね?
 
「はい、温泉が趣味なんです。群馬や静岡、それから栃木の温泉にもよく行きます。家族と行くこともありますけど、ひとりで行くことも多いですね。あまり誰と一緒かは気にせず、出かけたりします。クルマを持つ前から、ひとりで映画館に行ったりもしていて。ひとり映画、ひとり温泉、ひとり焼肉。どれもできますね(笑)。あとは、旬のものや名産物を求めて出かけたり。クルマがあるからこそできることですね」
 
クルマで過ごすひとりの時間は、どのように楽しんでいますか?
 
「実家暮らしなので、自分ひとりで過ごす時間があまりないんです。だからこそ、ひとりで静かな気持ちになりたいときやリフレッシュしたいときにクルマに乗っています。アバルトは、自分の心を整えてくれる存在にもなっています」
 

 
悩んだり考え事をしたいとき、クルマで過ごすことで気持ちをリセットしているんですね。
 
「もともと、あまり人に相談するタイプではないんです。例えば嫌なことがあったとき、人に相談すると言葉に出さないといけないじゃないですか。そうすると、もう一度自分で思い出さなきゃいけなくて、それが負担に感じるんです。だったら、運転に没頭しているほうが気持ちが楽になるというか。振り返りたくないから運転する(笑)。景色を眺めたり、窓を開けてその土地の匂いを感じながら、“この道いいな”って、走る道を楽しむのが好きですね」
 
これまでのドライブで印象に残っているエピソードを教えてください。
 
「1月から6月末まで仕事でずっと岡山に行っていたんですけど、せっかくなのでクルマを持って行き、山陰のほうを回ろうと思ったんです。鳥取にも行きましたし、大分の湯布院や別府にも行きました。私の中では、東京にクルマを置いていくという選択肢はなかったですね(笑)。普段の旅行では絶対に走れないような道にも行けますし、あとはやっぱり、友達もいない環境にひとりで行くので、クルマがあったほうがひとり時間も楽しめるかなと思って」
 

 
実際に向こうでの生活はどうでしたか?
 
「岡山から四国まではクルマで1時間ちょっとで行けるんですよ。だから、土日に“今日はお昼にうどんを食べよう”と思ったら、香川まで走らせたりもしました。あとは、岡山の山のほうに温泉がたくさんあって、岡山にいる間だけで30ヶ所くらい温泉に行きました(笑)」
 

 
それを聞くと、アバルトに乗り換えたのは正解だったようですね。
 
「そうですね、大正解です。かっこよさとかわいさの両方があって、走るときの音もいい。あと、アクセルを踏むと加速がすごく良くて、追い越しをするときも加速だけでなく音が高まることで、一層その楽しさが増す感覚が気に入っています」
 
>>>次ページ フリーランスとしての挑戦と、クルマに見る自分の姿