今しかできないことを大切に アバルトライフFile.70 山本さんと595C Pista

Abarth

Grigio Recordのボディに大きなサソリマークを付けた595 Competizioneを大切に愛用され、愛車への愛情を過去に当インタビュー(関連記事)でも語ってくださった山本峰さん。左ハンドル・5MTの愛車を「これからもずっと乗り続けます」とおっしゃっていたその山本さんから最近になって「クルマ、乗り換えました」とのご報告が。新たに迎えた愛車は「595C Pista」。いったい山本さんに何が起こったのか!? 気に入っていたクルマを手放し、再びアバルトを選ばれた理由をうかがいに、山本さんのもとを訪れた。

オープン+マニュアルの組み合わせに惹かれ

待ち合わせ場所に行くと、そこにはBlu Podio(ブルー)のボディにイエローのアクセントカラーがあしらわれた595C Pistaの姿があった。助手席に座るパートナーの倉本さんは、アイリッシュセッターのカレンちゃんと、イングリッシュコッカースパニエルのチャロくんに何やらせがまれて身動きが取れない様子。屋根が開けられた車内ではしゃぐ愛犬2匹の姿が、山本さんたちのライフスタイルの変化を感じさせた。


アイリッシュセッターのカレンちゃん(茶)とイングリッシュコッカースパニエルのチャロくん(白)。

595C Pistaは2020年に発売された限定車で、595ならびに国内未導入の595Cをベースに、随所に専用となるイエローのアクセントカラーを散りばめたモデル。全国240台限定で展開されたその限定車のなかでも、山本さんの595C Pistaはオープンの595CをベースとしたMT仕様で、国内に61台のみが導入された希少なモデルだ。


595C Pista。F595の前身にあたる限定車で、通常は設定のないオープンボディとMTの組み合わせを選ぶことができた。

山本さん
「乗り換えのきっかけは、オープンでマニュアルのクルマが欲しくなったからです。あと以前に乗っていた595 Competizioneが毎日の通勤や週末のお出掛けで、走行距離が3年間で7万キロ弱まで伸びていたんです。クルマ自体に不満があったわけではないんですけど、マニュアル車に長く乗り続けたいという気持ちから、乗り換えるなら今のうちかなと思いまして」と山本さん。愛車を乗り続けたい気持ちと、MT車のある生活を長く続けたい気持ちの葛藤があった模様。

前のクルマには色々な思い出が詰まっていたのですね。

山本さん
「そうですね。あの595 Competizioneには色々な楽しい思い出があります。2022年3月に開催されたイベント『SCORPIONNA DRIVE FOR WOMAN WOMEN DAY』では兵庫県から箱根までの長距離ドライブを初めて経験しましたし、そのほかにも和歌山と岡山で開催されたCOFFEE BREAKイベントに参加しました。あのクルマに乗っていたおかげで、アバルト仲間もずいぶん増えました」


山本さんが以前に乗っていた595 Competizione。


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