アバルトで走りたいドライブルート【伊豆スカイライン(静岡県)】

箱根・伊豆エリアを代表する名道のひとつ、「伊豆スカイライン」。走り好きなドライバーなら一度は名を聞いたことがあるはずだ。富士山と海、そして約40kmにわたる濃密なワインディングが一度に味わえる、この美しい道の魅力をお伝えする。

首都圏ドライバーが愛する“走りの聖地”

東京をはじめとする首都圏のクルマ好きに「走って楽しめるオススメのルートは?」と訊ねると、必ず名前が挙がってくるのが箱根・伊豆エリアにある著名なワインディングロード3本。「芦ノ湖スカイライン」「箱根ターンパイク」「伊豆スカイライン」は、何よりも走ることが好きなドライバーにとって、聖地のような存在です。

が、本来それらは観光道路。のんびりとリズミカルに日本ならではの美しい風景を噛み締めながら走るのが気持ちいい道です。そしてその3本の中で最もドラマティックな景観を楽しめるのが、伊豆スカイラインだと思うのです。眼下に海を見おろすこともできれば様々な角度から富士山を望むこともできる、絶景ワインディングロード。今回はその伊豆スカイラインをご紹介いたします。


富士山の絶景を望めるのも伊豆スカイラインの魅力。今回のドライブのお供は500e Turismoだ。

通称“伊豆スカ”こと伊豆スカイラインは、静岡県函南町の熱海峠から伊豆市の天城高原まで、伊豆半島の東寄りを南北に走る総延長40.6kmの有料道路です。伊豆半島の付け根といえる起点の熱海峠料金所には、箱根ターンパイクや湯河原パークウェイ、国道1号線などを使ってアクセスしやすく、合計6つのインターチェンジから山を下っていけるので、伊豆エリアに点在する数多くの観光スポットを巡るのにとても便利。


伊豆の稜線を走る伊豆スカイライン。眼下には相模湾と駿河湾を見渡せる。

しかも、例えば伊豆高原あたりから小田原までおよそ70kmを走る場合、伊豆スカイラインには信号がひとつもないこともあって、一般道をいくより最大で1時間半ほど時短につながるとも言われています。

けれど、そうした利便性だけがこのルートをオススメする理由というわけじゃないのです。最大の理由は、まず道そのものの面白さ。伊豆スカイラインは半島東側の山々の稜線を走る山岳道路で、全線が対面通行の2車線。道幅がものすごく広いというわけではありませんが、仮に対向車線から大型バスなどが来てもまったく怖さなしに進んでいけるくらいの広さは確保されています。

そして、40.6kmの間にいったいいくつのコーナーがあるのか数えはじめたらゲンナリしそうなほどの、コーナーに次ぐコーナー。高速・中速・低速といった様々な曲率のコーナーやそれらの複合技で、ステアリングホイールを操作するドライバーを没入感たっぷりに楽しませてくれます。

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