今しかできないことを大切に アバルトライフFile.70 山本さんと595C Pista

Abarth

一期一会の出会い

オープンカーに乗りたくなったのは、どういう心境の変化だったのですか?

山本さん
「オープンカーにワンコを乗せて走るのが憧れだったんです。開いた幌の上からちょこんとワンコの顔が出ているその姿がたまらなくかわいく、自分もいつか……という想いがあったんですよ。お友だちにもオープンカーにワンコを乗せている人がいて、そんなライフスタイルへの憧れを実践したという感じですね」


ワンちゃんが2匹加わり、週末はドッグランに行くなどクルマと共にライフスタイルが変化したとのこと。

倉本さん
「ただオープンでマニュアルという条件を掲げると、アバルトにはその選択肢がないじゃないですか。なので彼女には“マニュアルを諦めれば、手に入るからいいやん”と言って、MTA(自動変速)モデルを選ぶよう洗脳しようとしたんですよ(笑)。それでMTAの595Cツーリズモの出玉を見つけたんです。ところがそのクルマをアバルト神戸西に見に行ったら既に売れてしまっていたんです。それで担当営業Tさん見せてもらったアバルトの中古車リストを一つ一つ見ていたら、なんとマニュアルの595C Pistaがあったんですよ。翌週にさっそく現車を見に行ったら、走行距離も多くなかったし、ワンオーナーの車両で、しかもボディカラーは私の好きな青でした」

山本さん
「差し色は、私の好きな黄色でした。前に乗っていた595 Competizioneではフロントスポイラーやサソリのロゴを黄色にしていたほど黄色が好きだったので、そのクルマに決めたんです」

ワンちゃんは以前から飼いたいと思っていたのですか?

倉本さん
「いや、好きではあったんですけど、前に飼っていた犬たちが亡くなったときは、もうワンコは飼いたくないと思いました。少し前に家を引っ越したんですけど、それから何の心境の変化か、大型犬を飼いたい気持ちが膨らんでいったんです」

山本さん
「クルマと一緒で10年、15年と一緒に過ごすことを考えると、歳をとってからだと大型犬は飼えませんので。今しかない、というところで……」

さらにもう一匹のワンちゃんを飼うことにしたんですね。

山本さん
「大型犬を倉本さんがネットで探して、アイリッシュセッターのカレンちゃんをお迎えしたのですが、私もこんなワンコがいればいいな、と思うようになり、ネットで調べてブリーダーさんのお家へ見に行ったんですけど、行ったらお目当ての子がすでに他の家庭に行くことが決まってしまっていたんです。でもそこにはネットに出ていなかった別の子がいて、秘蔵っ子だったみたいでブリーダーさんも初めは手放すつもりはないと言っていたんです。秘蔵っ子ちゃんはちょっと予算オーバーだったので、ちょっと考えますって伝えてとりあえず帰ることにしたんです。それで倉本さんがその後、どこかに行ったかと思ったら、コンビニに行ってお金を準備しているんですよ。“さっき考えるって言ってたじゃない”と思いましたけど(笑)。倉本さんはその子にドキュンされちゃったみたいですね」

その場で即決だったんですね。まさに一期一会ですね。晴れてワンちゃんとオープンカーのある生活が手に入ったわけですね。

倉本さん
「イングリッシュコッカースパニエルのチャロくんも迎えて2匹になったのですが、実はカレンちゃん(アイリッシュセッター)の方はアバルトに乗せたのは今日が初めてなんです」

山本さん
「他にもクルマがあるので、移動の時はそちらに乗せていたんです。チャロくんの方は大丈夫なんですけど、カレンちゃんがクルマ酔いしてしまうので、慣れてから乗せようと思っていたんですよ。体は大きくなってきてますけど、この子たちまだ10ヶ月の子犬なので」

今まではどちらかというとクルマ中心の生活だったのが、ワンちゃん中心の生活に移っていったわけですね。

倉本さん
「そうですね」

山本さん
「それでもクルマの楽しさは諦めたくはなかったので、オープンでマニュアルというところで595C Pistaに至ったというわけです」


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