EVならではの楽しみ方を模索中

電子デバイスについてはいかがですか？

「アンダーステアを軽減する機能があるんですけど、それがかなり精度が良くなっているような感じがあります。激しいアンダーステアまでは試してはいないので何とも言えませんが、前の595乗っていた時と同じぐらいの速度でカーブに入り、多少アンダーが出始めるかなっていう時に、その制御がすごく良くて、アクセルを開けても完璧に制御してくれる感覚を味わうことができました」

「レーンキープアシストという機能があるのですが、運転中に車線からはみ出しそうになった時に、少しハンドルが揺すられるような振動で警告してくれるんです。あとはブラインドコーナーを抜けた後に歩行者がいると、センサーがきっちり反応して、その存在を知らせてくれます。オートクルーズコントロールが付き、高速巡航が快適になったのも大きな違いだと実感しています」

いざという時に守ってくれる安心感がありそうですね。

「安全性もそうですし、快適に走れる感覚もありますね。595がどちらかというとアナログ的な、スパルタンな印象が強かったので、それから比べると、595のパフォーマンスを踏襲しながら、先進的なものも付いている。そういうところにもコストが掛けられたのかなと感じています」

サーキット走行は、これから楽しまれるご予定ですか？

「そうですね。以前は3〜4ヶ月に1回ぐらい行っていたので、暖かくなってきたら500eでも少しずつ試してみたいと準備をしているところです。まずはショートサーキットと呼ばれる小さめのコースを走ってみたいですね」

期待や不安もあったなかで、500eに乗り換えられて、実際に色々試している最中だと思いますけど、これまでの感想はいかがですか？

「アバルト初の電気自動車が出たというところで、ちょうどいい機会だと思い、思い切って選んでみましたが、限定車というのもありますし、EV自体がまだそこまで普及していないので、先進的なクルマに乗っているという満足度はあります。所有したからには楽しむしかないので、ガソリン車とは違う楽しみ方を模索し、それ自体も楽しさに変えていこうと思っています。これまでは行き当たりばったりで長距離旅行に出ていましたけど、今後は計画的にどこまでできるかというのを試していきたいですね。楽しみ方は色々あると思うので、見つけながら楽しんでいけたらと期待が膨らんでいるところです」

ガソリン車のアバルトを2台乗り継ぎ、その楽しさを知ったうえで、500eに乗り換えられた茂木さん。これまでと違う新しいカーライフへの変化さえも楽しんでいこうという前向きな姿勢が印象的でした。充電インフラも500eの輪もどんどん広がっていくと思いますので、楽しみが拡大しそうですね。電動サソリのパイオニアとして、変化の波に乗って楽しんでください！

文 曽宮岳大

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