生活に潤いを与え、心を掻き立ててくれる存在。アバルトライフFile.57 西崎さんと695 esseesse

■朝方に映えて見えたGrigio Campovolo

建築の設計のお仕事をされていて、それが何かモノ選びやクルマ選びに影響していると感じることはありますか?

「自分の場合、設計士としてデザインを追求したり、そのデザインの持つ機能や、人の感性に響くかどうかといったことも考えて仕事してきました。以前はシンプルで機能的なものが好きで、クルマで言えばドイツ車が好きでしたけど、フィアット 500と出会って、イタリアのクルマに強く惹かれるようになりました。それはイタリア車だから選んだという訳ではないですが、イタリアの製品が持つ、なにか生活に彩りを与えてくれそうな雰囲気だったり、見ていて楽しく活力が湧くような感じ。そこに惹かれたのは確かだと思います。自分は今仕事が忙しくて実家に置いてあるアバルトの姿は週に一度ぐらいしか見られないんですけど、やっぱり愛車の姿を見ると元気になれるというか。力をもらえて、また仕事をがんばれそうな気になりますね」


アルカンターラのダッシュボード表皮やカーボンのシフトノブといった695 esseesse固有の装備が所有感を満たしてくれているという。

そんな西崎さんは数年前からランニングをされているという。それも自分自身を高めるためですか?

「大きくなってしまったお腹を改善するために2-3年ぐらい前にランニングを始めたんです。洋服を着るにしてもその洋服にあった体型にしたいとか、このクルマに乗るのにこういう体型で乗るのはどうかなとか、イメージで動かされているような感じです。雨の日以外はほぼ毎日、朝6時から7時頃まで同じコースを走るんです。すると、ある時間になると決まってアバルトが走ってくるんです。Grigio Campovoloの595なんですけど、それがすごくカッコ良く見えて。朝方の光って、昼間の光と違ってクルマが濃く見えるんですよ。逆に昼間だと光を受けて白っぽく見えたり。そういう風に時間によって表情が変わる。このグレーが気にいったのはそういうところもありますね。伝統的な色というのももちろんあるんですけど。ただ、ランニングは最近はもう休みの日にやるぐらいで、今はそこまで真剣にやっていないんですけど(笑)」


パワーバルジが設けられたアルミニウム製のエンジンフードや、角度調整式のアジャスタブルスポイラーも695 esseesseの特徴。

アバルトは西崎さんにとって、どのような存在ですか?

「これからずっと乗っていく自分の大切な趣味のクルマなので、そういう意味では自分にとって、大きな存在ですね。生活に潤いを与え、心を掻き立ててくれますし、乗れるうちは乗り続けたいと思っています。また、オーナーになって間もないですけど、こうして取材を受けることになったのも何かの縁だと思いますし。アバルトに乗っていることで生まれる縁を楽しみに、大事にしていきたいとも思っています。親身に対応してくださったアバルト浜松の担当営業のMさんにもとても感謝しています」


アバルトやフィアットのアイテムでコーディネートされたラゲッジルーム。普段はカーペットをめくり、排気音が車内に伝わりやすくしているという。

最後にアバルトの満足度はいかがですか?

「満足度で言うと100点ですね。本当に良かったと思っています。アバルトに本当は乗りたいけど、乗れない人というのもすごく多いと思うんですよ。例えば子育てをしていたり、そういう時期じゃないですか、僕らの世代って。昔スポーツカーに乗っていて、また乗りたいけど、それが許されない家庭の事情があったりとか。そういう人たちに、僕みたいな人間でも乗れましたよ、ということが伝えられたらいいなと思っているんです。乗りたい人にはぜひ乗ってもらいたい。そんな気持ちが僕の気持ちの中にあります」

色々なクルマを乗り継いでこられ、ビジネスにおいても酸いも甘いも経験し、日々押し寄せる日常のうねりに、柔軟に対応してきた西崎さん。ここぞという場面で底力を発揮しつつも、普段は気負わず訪れる変化に足並みを合わせていく。いい具合にしなやかさを備えたスタイルが素敵な西崎さんなのだった。

文 曽宮岳大

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