新旧含め約70台のアバルトが集結! フジスピードフェスティバル 2022に集まったサソリ遣いたち
通勤の峠道で真価を発揮
フィアット 500からアバルト 595に乗り換えたと語るのは、小泉美香さん。フィアットはとても気に入っていたが、アバルトにも乗ってみたかったこと、加えてご自身は英国車を愛好しているが、アバルトにも興味津々だったご主人の清一さんに強く背中を押されたことが決め手となったのだという。
「通勤で毎日、峠道を含む往復60kmのルートを走るんですけど、余裕のあるパワーは山道で本領発揮という感じで、なんとも心強いですね」
気に入っているところは?という質問に対して、迷うことなく「全部!」と答えた小泉さん。ちなみにミントグリーンだったフィアットに対して、レッドというボディカラーは「アバルトなら赤しかない」という清一さんの選択とのこと。インタビュー終了後は、サーキット・エクスペリエンスと呼ばれる同乗者OKの体験走行をご夫婦そろって楽しんでいた。
運転を交代しながら親子で参加
親子で595 Competizioneを駆って参加した松井靖樹さん(お父さま)と颯大さん(ご子息)。595 Competizioneは昨年免許を取得したばかりという20歳の颯大さんと6つ年上のお兄さんの共同所有だそうだが、車種選択にあたっては、アルファ ロメオを3台乗り継いでいるという靖樹さんを含めた3人の意見が、「手頃な走り系のイタリア車という条件でいけば、アバルト以外の選択肢はない」ということで一致したそうだ。
もっぱらお兄さんの趣味で、カーボンパーツなどを装着してドレスアップされた595 Competizione。その魅力を颯大さんに尋ねると、「炸裂するターボパワーとクイックなハンドリング」と即答。その横で靖樹さんは、「少々体調を崩した後なので自重したけれど、ホントはアバルト・スコーピオンラン(スポーツ走行)に参加したかった」とちょっぴり残念そうに語る。親子そろってアバルトのある生活を楽しんでいる様子が生き生きと伝わってきた。
サーキットで過ごす1日をご夫婦で満喫
ヘルメットなどのレーシングギアを装着してメインコースを走る「アバルト・スコーピオンラン」。20分の走行枠が2本と、アバルトの走りを満喫できる本格的なスポーツ走行に2021年モデルの595 Competizioneで参加したのは後藤竜一さん。聞けば彼にとって、これは2台目のアバルト。お子さんが成人して手が離れたので、基本的には夫婦2人が乗れればいいが、いざというときに後席があったほうが……ということで1台目を購入したのは2016年のことだった。
「長らくクルマ選びは家族優先でしたが、もともとコンパクトでキビキビ走るクルマが好きだったので、アバルトは気になる存在だったんです。いざ乗ってみたら、とにかく運転が楽しい。それに尽きますね。サイズ感と操る楽しさから、国産ホットハッチで走り回っていた若かりし頃の感動が甦りました」
その1台目が2回目の車検を迎える際に、ちょうど購入先のディーラーが移転オープンしたので、「ご祝儀というと大げさだけど」乗り換えたのだった。ドライビングスクールなどを含めサーキットランにはしばしば参加しており、富士を走るのは4回目、このクルマでは2回目という。とはいえ、走りを楽しむだけではない。普段はこの日もご一緒だった、奥様のかおりさんの買物などにも大活躍。MT仕様だが、かおりさんに「まったく問題ありません」と笑顔で語らせる柔軟性も備えているのだ。