新旧含め約70台のアバルトが集結! フジスピードフェスティバル 2022に集まったサソリ遣いたち

パドックを彩った色とりどりのアバルト

2022年8月27日(土)、『Tipo』や『LE VOLANT』など多くの自動車専門誌を発行するネコ・パブリッシング主催の「フジスピードフェスティバル 2022」が富士スピードウェイで開かれた。サーキットを舞台に「走る」「集う」「触れる」をキーワードに掲げた同イベントでは、アバルトに乗る仲間同士が交流を図る「アバルトミーティング」や、約20台の
珠玉のヴィンテージアバルトが一堂に会する「アバルト・クラシケ」、「アバルト・スコーピオンラン」と称するスポーツ走行などを実施。多くのアバルト愛好家が集うということで、現地に赴いたサソリ遣いたちに会いに早秋のサーキットへと向かった。


会場には2008年以降のモダンモデルだけで50台以上が集った。

サーキットイベントだけに、アバルトオーナーのなかでも走り志向の方々が多かったようで、スコーピオン・ミーティングの参加車両にはハイパフォーマンスモデルである「595 Competizione(コンペティツィオーネ)」が目に付いた。


会場には、アバルト専用のスペースが設けられ、595シリーズや124 spider、グランデプントなどがズラリと整列。同じクルマに乗る仲間同士で交流を図る姿が見られた。

十人十色のアバルトストーリー

そのなかの1台である、アバルト創立70周年記念エンブレムが付いた595 Competizioneで参加した根上均さんと知美さん。それまでは日本車を乗り継いでいたが、「ちょっと変わったクルマに乗りたい」と思い始めたときに出会ったのが595 Competizioneだった。
「自分がさそり座生まれということもあって、なんとなくメールマガジンに登録したことがアバルトと出会うキッカケとなりました。ある日、ショールームから試乗会の案内をもらい……」

そこで595 Turismoに試乗してみたところ、若い頃に乗っていた250cc級のロードスポーツ(二輪)を思い起こさせるダイレクトな運転感覚に感動を覚えたという。興奮が冷めやらぬままディーラーに戻り、今度は「未登録なので試乗はできないんですが」という595 Competizioneのエンジンを掛けてもらったところ、レコードモンツァのサウンドに一発で参ってしまい、その場で「これください!」。「まんまと術中にハマってしまいましたね」と相好を崩した。


ご夫婦で595 Competizioneを愛用されている根上さんファミリー。

その魅力は「とにかく運転していて楽しいこと」。常時スポーツモードに入れ、ATモード付き5速シーケンシャルトランスミッションをパドルシフトで操作しているそうだ。奥さまの知美さんには購入したことが事後報告となったが、幸いお気に召したそうで、たまにステアリングを握るという。「かわいいですよね。音はちょっと大きいけど(笑)」と語ってくれた。


クルマを購入したことを奥さまに事後報告したという根上さん。奥さまもアバルトを気に入り、時々運転されるそうだ。

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