コーヒーとトーストだけで全国のクルマ好きが集う京都の聖地「カフェセブン」

Abarth

アバルトオーナーの皆さんの声

『カフェセブンマガジン』とは、カフェセブンが有志のお客さんと一緒に制作している雑誌のこと。常連客の一人である池内さんがブログの経験を生かして記事を雑誌風に試作したところ、マスターが気に入り、印刷する運びになったのだという。こうして写真が得意な人やデザインが得意なお客さんも加わり、それぞれの強みが合わさって1冊の本となった『カフェセブンマガジン』は順調に回を重ね、これまでに10号まで発行されている。


お客さんがそれぞれの得意分野を発揮して作られる『カフェセブンマガジン』。取材時点で10号まで発行されている。

「雑誌を作りながら、色々な人と知り合えるのがすごく魅力です。アバルト特集では、とあるオーナーさんのガレージを取材したのですが、 “フィアット・アバルト 1000SP”という貴重なクルマを見せていただけたり、取材したものが記事となってオーナーさんや読者の皆さんに喜んでいただけるのがやり甲斐なんです」と池内さん。


カフェセブンでは、モーニングトーストのほかデザートやタルトを提供。写真は、胡椒と岩塩がアクセントの大人スパイスチョコタルト。

またカフェセブンでは、訪れたお客さんの愛車をお店のFacebookで紹介している。

「忙しい時はカバーしきれないこともあるんですけど、なるべく皆さんのクルマを載せるようにしています。お客さんから“見るのが楽しみ”と言ってもらえるので、やめようにもやめられなくなってしまったんです(笑)」と幸子さん。

お客さんみんなで楽しく盛り上がっているカフェセブン。訪れたアバルトオーナーの方々にも感想を聞いてみた。

695 Anno del Toroでご来店の小林さん

695 Anno del Toroオーナーの小林さんご夫妻。

695 Anno del Toro(アンノデルトーロ)に乗る小林美奈さんは、三重県の熊野から片道3時間かけて毎週末のように通っているとのこと。

「カフェセブンで過ごす時間がすごく好きなんです。暖かい季節はテラス席に座り、そこで流れていく雲や優しい風を感じながら、ゆったりと時間が流れていく感覚がいいですね。次から次へと訪れるクルマを見ながらコーヒーを飲むのも楽しみです」と小林さん。

ご主人も「土曜日に妻のクルマで来て、日曜日に私のクルマで来ることもあります。皆さんクルマ好きということで、車種は関係なしに会話を楽しめるのがいいですね」と、訪れるたびに出会った方との交流を楽しまれている模様。

695 70°Anniversarioでご来店のMasa.Uさん

695 70°Anniversarioを所有されているMasa.Uさん。

695 70°Anniversario(セッタンタ・アニヴェルサーリオ)でお越しのMasa.Uさんは、大学生の常連客。高校生の時にネットでカフェセブンを知り、父に連れてきたもらったのが始めての来店だった。上京した今は奈良県の実家に帰省した際、なるべくカフェセブンにご挨拶に立ち寄っているとのこと。Masa.Uさんは写真が趣味で、カフェセブンマガジンのアバルト特集ではMasa.Uさんの写真が巻頭の見開きを飾った。

「受験勉強で苦労していた時に、マスターが自分の写真をすごく褒めてくださったんです。息詰まりそうになったときに気持ちに寄り添ってくれ、うれしくて勉強を頑張ろうと思ったのを思い出します」とMasa.Uさん。当時の思い出は、受験勉強を乗り越えた今でもしっかり記憶に刻まれている様子だ。


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