コーヒーとトーストだけで全国のクルマ好きが集う京都の聖地「カフェセブン」

Abarth

クルマ好きの隠れ家

山々に囲まれた京都・相楽郡の豊かな自然の中に、クルマ好きにこよなく愛されるカフェがある。クルマ好きのマスター作田明功さんが趣味のクルマを停めるガレージだった場所から、訪れたお客さんの要望によりコーヒーを出すようになり、そこから口コミで広がり、全国からクルマ好きが訪れるカフェへと発展。それが今回紹介する「カフェセブン」だ。

「看板屋を営んでいた主人がクルマ好きだったもので、敷地にそれとわかるような自作の看板を置いていたんです。この辺に走りに来られた人がその看板を見て、お店だと勘違いして立ち寄ってくれたんです。それでその人たちからコーヒーが飲めるカフェをやって欲しいという要望が挙がりまして。“素人なんで出せるのはコーヒーと朝のトーストだけやよ”という話をしたのですが、それでもいいからやって欲しいと言われたもので、それではと始めたのがこのお店なんです」と作田幸子さん。

交通の便はいいとは言えず、宣伝もしていないため、お店を訪れるのはその存在を耳にしたクルマ好きのお客さんばかり。隠れ家のような立地、ミニカーやステッカーなどの小物が置かれた空間、広い駐車場、それにマスターのスピリットを受け継ぐ幸子さんの暖かなホスピタリティが合わさって、お客さんは増え続けている。

「集まってくるお客さんはクルマが共通の話題となって、すぐに仲良くなる方が多いですね。女性が初めてでもすぐに打ち解けるのはわかるのですが、男性も同じなんだなとこの仕事をやるようになって始めて知りました(笑)」と幸子さん。


お店を切り盛りしている作田幸子さん(右)と山下寛美さん(左)。

近くには通称“奈良ニュル”と呼ばれる、1時間走っても信号がない広域農道があり、そこをドライブがてら立ち寄る方や、カフェで出会う人との会話を楽しみに訪れる人など、ドライブの折り返し地点として親しまれているカフェセブン。当然ながら集まるお客さんの愛車はそれぞれで、色々なクルマが見られるのもクルマ好きの楽しみとなっている。

「アバルトのお客さんもたくさんいらっしゃいます。以前から居たことは居たのですが、ここ2-3年で急に増えた気がしますね。『カフェセブンマガジン』の第5号でもアバルトを特集したんですよ」


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