数値化できないパワーを発揮。アバルトライフFile.79 佐々木さんと500e Turismoカブリオレ
得した気分にさせてくれる
500e Turismoカブリオレの気に入っているところを教えてください。
「前の595C Turismoの時から感じている魅力なんですけど、屋根を開けたときに他の多くのオープンカーと違い、屋根を開けた際にも両サイドのピラーが残るじゃないですか。全部開けても周りから丸見えにならず、プライバシーが保たれるところが気に入っています。あとは自分の住んでいる世田谷あたりは狭い道も結構多いのですが、サイズ的にもすごく走りやすいですね。小回り性が改善され、狭い道でもハンドルが良く切れて曲がりやすいので運転はしやすいと感じています」
これまでにどのようなところにドライブに行きましたか?
「最近忙しくてあまり行けていないんですが、ゴルフが趣味で千葉や埼玉のゴルフ場に時々行きます。自宅からは遠いところでも片道50kmほどなので、途中で充電しなくても問題なく往復できるんです。あと先日、箱根で行われたコーヒーブレークに行ったときには、充電残量93%ぐらいで自宅を出発したのですが、東京から充電なしで箱根を往復できました。箱根ターンパイクの登り坂は電気の減りが早くなってヒヤヒヤしましたけど、帰り道は逆に下り坂なので回生ブレーキで充電でき、自宅まで十分にたどり着くことができました」
ご自宅にもう1台プラグインハイブリッド車があるにもかかわらず、500e Turismoカブリオレでゴルフに行かれるのはなぜですか。
「プラグインハイブリッド車の方はフル充電しても、33〜35km程度しかモーターで走れないんですよ。そうするとゴルフ場に行くと片道だけでバッテリーなくなってしまうのですが、アバルトなら電気だけで往復できるんです。電気だけで走れるとその方が得な気がして、それでアバルトで行くことが多いですね。充電は夜にするようにしているので、夜間電力を使って充電するのは社会的にも少しでも意義があるかなと思ってやっています」
実際にEVに乗られてみて、気付きや感じたことがあれば教えていただけますか。
「今の時代、円安も影響もあり、ハイオクガソリンが結構高いじゃないですか。595C Turismoのときには燃料タンク容量は決して大きくはなかったですが、それでも満タンにすると結構な金額になります。それを考えると、電気自動車に乗るようになって心理的な負担は少なくなった気がします。もちろん充電も電気代は掛かりますが、感覚的には思ったほど月の電気料金は上がってなく、経済的なメリットがあると思っています。あとは自動車税や重量税などの優遇措置があることにも恩恵を感じました。トータルで考えると、静かだし、EVはいいなと感じています。ただ時々595Cのエンジン音が懐かしくはなりますね。もちろん500e TurismoカブリオレもサウンドジェネレーターをONにすれば音は出せるんですけど(笑)」
サウンドジェネレーターは使用されていないのですか?
「箱根のようなところで運転を楽しめるときにはONにして走ります。でもどうでしょう。全体で見ればONにするのは1割程度だと思います。ゴルフに行く時は朝早くに出発するので、やはり都内の住宅街で早朝に音を出すのは気が引けますし、スポーツジムに通っていて夜10時半ぐらいに家に帰ってくることがあるのですが、そのときも静かだと安心して駐車できます。前に気になって近所の人にウチのクルマがうるさくないか聞いたことがあり、“全然気にならないですよ”と言ってもらえたんですけど、できることなら周りに迷惑はかけたくないので、OFFで走ることが多いですね。ただ、それなりの価格のクルマですのでサウンドジェネレーターはなくてもいいかと問われれば、そこはもちろんないよりあった方がいいですね。サウンドジェネレーターがあれば例えば箱根にちょっと走りに行った時などにより楽しめると思いますので」
サウンドジェネレーターはOFFで走られることが多いとのことですが、走りの魅力はどのような場面で感じますか?
「やはり電気自動車ならではのリニアな加速感に運転の楽しみを感じます。特に低中速で力強く走ってくれるので、都内を走っているときに車線変更したりとか、即座に速度を上げたいときに乗りやすさを感じます。あと前の595C Turismoの時もそうでしたけど、僕は東京の冬が好きで、そこをドライブするのが好きなんです。東京の冬は天気のいい日が多いじゃないですか。そこで屋根を開け、暖房を少しつけて、朝早くに目が覚めたときなどに何の用事があるわけでもなくドライブするのも好きなんです」
気持ちよさそうですね。
「少し前までは都内って空気が悪いイメージがあったと思います。例えば環七のような周囲にトラックが沢山走っている中でフルオープンにして走るっていうのはどうなんだろうと思う人はいると思うし、僕もそうだったんですよ。ただ、ここ10年ぐらいですかね。排出ガス規制やクルマの環境性能が上がったおかげで、東京の空は感覚的には綺麗になった気がします。そんな中をオープンカーでドライブすると意外に気持ちいいんですよ」