ゲームの世界を離れ、アバルト沼へ。アバルトライフFile.91 シュンさんと595
受け継がれるアイデンティティ
その流れで、今日500eに乗ってどうでしたか?
「サウンドジェネレーターによる“音”の再現度が高かったです。アクセル操作に音がしっかりついてくるので、“これは最高のおもちゃだ!”と思いました。楽しすぎて。音をオフにするのは住宅街の中くらいで、基本はオンで走りたい。市街地でも峠でも間違いなく楽しいと思います。6000時間かけて作られただけあって、ちゃんと“アバルトの音”でしたね」

全体的な評価としてはいかがでしたか?
「僕は“欲しい!”と思いました。まだ本気では走っていませんが、期待できます。フレームは強いし低重心で、モーターのパワーも力強い。エンジンのアバルトにはない良さがあります。初速の出方が全然違って、フルアクセルだと逆に怖いくらい。でも、そのぶん足回りやサスペンションがしっかり作られていて、さすがアバルトだと感じました。安心感があります」

デザインはどうでしたか?
「デザイン性はさすがイタリアですね。僕はアバルト595 Competizoneのサベルトシートが大好きなんですけど、500eのセミバケットシートも心地よく身体にフィットしてスポーツ走行向き。ハンドルもアルカンターラにステッチが入っていて、黄色と青の組み合わせがオシャレです。男臭さ一辺倒ではなく、オシャレさもあるところがイタリアのセンスですよね」

今の挑戦は何ですか?
「アバルトがいろいろ自分を変えてくれたので、まだもっと変われると思うんです。新しい挑戦として、クルマに関係する工業系の作業……溶接や旋盤などに興味を持つようになったのでそういうことにも挑戦してみたいです」

アバルト以外のクルマに乗る気はないですか?
「先のことはわからないですが、あの子(愛車)は一生持っていると思います。クルマ自体の良さもあるし、アバルトのコミュニティが本当に温かいんです。普通、社会人になってから友だちを作るって難しいじゃないですか。でも櫻井くんは同い年で同じクルマに乗っていて、住んでいる場所も近いという、まさに運命的な存在だし、イベントに行くのも、一人では得意じゃなかったので、彼の存在は本当に大きいです。心を許して話せて、ご飯も気軽に行ける。そういう友だちは他にはあまりいません。いろいろ友だちはできましたけど、それもクルマのおかげ。本当に人生を変えてくれた存在です」

アバルトはただの愛車ではなく、自分を映し出す鏡のような存在だとは語るシュンさん。走りの高揚感や出会った仲間たちとの時間が、少しずつ彼を前へと押し出してきた。これから先、どんな景色が彼を待ち受けているのか。新たな一歩を踏み出したシュンさんの冒険は、まだ始まったばかりだ。
文 曽宮岳大
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