24歳・クルマ好きが語る、父から受け継いだエンスー魂と愛車との日常。アバルトライフFile.89 櫻井眞一郎さんと595 Competizione

就職を機に手に入れた念願のアバルト

595 Competizioneオーナーの櫻井眞一郎さん。聞けばお父さんも大が付くクルマ好きで、日本自動車殿堂入りを果たした有名な自動車技術者の名前を櫻井さんに付けたのだという。そんなクルマ好きの24歳は、どんな価値観を持ち、どのようにアバルトとの日常を楽しんでいるのか。話をうかがいに岡山へと向かった。

伝説的な技術者の名前を子どもに付けるくらいですから、お父さんも生粋のクルマ好きだと思いますが、やはりクルマが好きになったのはお父さんの影響が大きいですか?

「そうですね。小さい頃からクルマのイベントに連れて行ってもらっていましたし、免許を取る前から“絶対にマニュアルに乗る!”という気持ちでいました。だからクルマを購入するときも、自然とマニュアル車を選びました」


595 Competizioneオーナーの櫻井眞一郎さん。

アバルトのことは、いつ頃から知っていたのですか?

「実家は島根で、高校を卒業すると同時に専門学校に通うため岡山に引っ越したんです。学生時代は余裕がなくてクルマは持てなかったのですが、街でアバルトを見かけて一目惚れしたんです。それから2〜3年後、就職してようやく手に入れることができました」

最初に見てから数年経っても気持ちは変わらなかったのですね。

「そうですね、思いは変わらなかったです。購入するときもディーラーに行ってその場で即決しました。試乗したのは契約書にサインした後だったんですよ(笑)。もともとインスピレーションや直感を信じて動くところがあるので(笑)」

アバルトを買うとき、お父さんとは相談しましたか?

「特に相談はしなかったですね。購入を決めてから報告はしました。そのとき“父さんと同じクルマを選ぶかと思っていたよ”と言われました(笑)。父は僕と同じ名前の技術者が開発した名車の熱烈なファンで、そのクルマのイベントを主催するほどの人なんです。だから思いは人一倍強かったのだと思います」

お父さんとは仲が良さそうですね。

「仲は良い方だと思います。僕はずっと野球をやっていたのですが、小学校の頃は父がチームのコーチをしていました。その後も中・高と野球を続け、試合のときは毎回来てくれましたし、練習にも付き合ってくれました」

アバルトに一目惚れしたとのことですが、どのあたりが気に入りましたか?

「かわいらしさとポップさありながら、音がよくスポーティなところが気に入りました。シルエットも気に入っています。車体は小さく見えますが荷物もかなり載せられるんですよ。大きいクルマは好きではなく、運転している時に囲まれ感のある、あのサイズがイイんです」

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