譲られる側から譲る側に

これまではグランドツーリング性を重視してサイズや排気量の大きなクルマを選んできたなかで、今回それをあえて外した選択をしたわけですよね。その結果、新たに見えたものや、良かったと思うことはありますか？

智さん
「今までは選んできたクルマは、それこそ高速道路を走っていると、前のクルマに道を譲ってもらえるようなことも多かったんですけど、アバルトは反対に周りから譲ってくれそうなクルマに見えるのか、合流などで前に入って来るクルマが増えたような気がします（笑）。そういう意味では、人当たりが良くなったというか、フレンドリーになったかもしれないですね（笑）。あとはワインディングを走る時に、これまでの重量級のクルマだと重ったるさを感じていたのが、アバルトに乗り換えて、そういうステージも楽しめるようになったので、遊べる幅は広がったかもしれないですね。これまでの価値観を外したこういう選択をする人生もいいなと思いました」

泰子さん
「いま燃料価格が高騰しているじゃないですか。家族でどこか行くとなった時に、うちにはディーゼルのSUVもあるのでそれで行けば燃料代も安く、乗り心地もいいはずなのですが、それでもわざわざアバルトで出掛けるのは、娘がアバルトで行きたいって言うことが多いんです。屋根を開けて走れたり、旅先でもワクワクできる感覚がいいんでしょうね」

最後に、アバルトの満足度はどのぐらいでしょうか。

智さん
「このクルマに乗り換えて、いろいろな意味で生活にハリが出たかもしれないですね。前から欲しかったクルマですし、結果的には家族満場一致で選んで楽しめているので、満足度としては5段階でいったら5を付けていいと思いますね。満足度は非常に高いと思います」

泰子さん
「家族みんなで出掛ける時の楽しみが増えたというか、移動にプラスして、外で気持ち良さや爽快感が味わえるところが魅力だと思います。随所に現れるサソリなどは他のクルマでは見られない楽しさだと思いますし。春になったら屋根をオープンにして、お花見などに出掛けるのが楽しみです。なので私も満足度は5だと思います」

家族それぞれの“個”を尊重していながらも、ご自宅でもクルマで出掛ける時も、3人一緒のことが多いと言う久保さんファミリー。きっとお嬢さんも家族と一緒にいる心地よさを感じているのでしょう。そんな温かみを感じやすい適度な距離感と解放感の両方を味わえる695C Turismoは、久保さんファミリーにピッタリのように感じました。これからもご家族でドライブを満喫してください！

文 曽宮岳大
撮影協力 石川酒造株式会社

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