アバルトという共通の趣味のおかげで楽しみが2倍に。 アバルトライフFile.56 貝塚さん&中野さんと2台の595 Competizione

2人で出かける時は2台で

そういえば、おふたりはアバルトを通じてお知り合いになったんですよね?

中野さん
「ディーラーが主催するイベントに行くようになったんですけど、買った翌年の1月、初めて参加したモーニングミーティングで出会いました」

貝塚さん
「もともとFacebookの“アバルト友の会”でつながってはいたんですよ。会ったことはなくて、投稿にコメントしたりとか、その程度のつながりでしたけど」

中野さん
「私、モーニングミーティングに参加するときに知り合いがいなくてひとりでの参加だったんで、“誰か来られる方がいらっしゃったらよろしくお願いします”って投稿したんですよ。いろんな方がコメントをくださったんですけど、その中のひとりが彼でした」

貝塚さん
「実は偶然、クルマのナンバーの数字が一緒だったんです。それは“じゃあ現地で会いましょう”ってなりますよね(笑)」

中野さん
「下の数字が一緒っていうことはあるかもしれないけど、上の数字まで一緒。そんなことある? って(笑)」

貝塚さん
「アバルトがつないでくれた縁ですよね」


貝塚さんと中野さん。共通の趣味を持つがゆえに、分かり合える。分かり合っているから、お互い寛容になれる、という好循環が生まれている模様。

ふたりとも、お相手がアバルトに乗っていることについてどう感じていらっしゃいます?

中野さん
「同じ種類の人なんだな、って(笑)。だから似てるよね」

貝塚さん
「好きな食べ物とかもまったく一緒(笑)。同じ日に同じものを食べたいっていうことが結構あったりとか。あとお互いに同じクルマが好きで乗ってるから、クルマに対する不満が出ないじゃないですか(笑)。それに“このパーツが欲しいけど高いからどうしよう?”なんて悩んでると“買ったらいいんじゃない。今すぐ買いなよ”(笑)って、むしろ後押ししてくれるし。普通は家族とかから“いくらするの?”とかいわれたりすることもあるのかもしれないけど、僕たちはそういうことは一切ないです。逆に“それ、私も欲しい”ってことになったりする(笑)」

中野さん
「アバルトが好きっていう共通の趣味があるおかげで、楽しみが2倍になるというか。例えば彼の知り合いの人を紹介してもらったり私の知り合いを紹介したりで、アバルトの輪がさらに広がったり。アバルトに乗るようになったことが分岐点となって、おかげで人生がすごく充実してますね。毎日とても楽しいです(笑)」

ふたりでアバルト1台、もう1台は別のクルマ、とか考えたことはないんですか?

中野さん
「ないですね」

貝塚さん
「ぜんぜんないです。右ハンドルと左ハンドル、MTAとマニュアルだし。乗り換えたりするのも楽しいですしね」

2台で一緒に走ったりもしてるんですか?

中野さん
「ほぼ一緒、ですね。どこに行くときもだいたい彼が前を走って私がついていくパターンなんですけど、アバルトが走ってる後ろ姿って自分が運転してると見る機会がないじゃないですか。いつも前に黄色のお尻が見えてるんで、それを眺めながら走るのも楽しいです。一緒に走ってるときに、後ろを走ってる私の動きを見ていて、気遣ってくれてるのもよくわかります」

貝塚さん
「サーキットに行くときも一緒だし、イベントに行くときも一緒だし。どっちか1台でって、考えたことないですね。1台で動くのは近くにちょっと買い物に行くときぐらいかな。基本、1台+1台です」


出掛ける時は2台で繰り出すことがほとんど、という貝塚さんと中野さん。移動中もそれぞれの動きを見て、気遣い合っている模様。

アバルトにはこの先もずっと乗り続けるつもりですか?

貝塚さん
「まだまだ乗り続けますよ。僕のは今、6万キロぐらいなんですけど、この先もっと距離が伸びて壊れたとしても、そのたびに直して乗り続けますよ」

中野さん
「そうなんです。次に乗りたいクルマが思い浮かばないんですよ。アバルトってきっと、そういうクルマなんだと思います」

お話をうかがっていても、撮影の最中も、羨ましくなるくらいに仲が良くて温かな雰囲気。きっとこれからもふたりとアバルト2台の楽しい暮らしが続いていくのでしょうね。どうかお幸せに!

文 嶋田智之