鉄道を動かす運転士さんの次なる夢。アバルトライフFile.82 大野さんと595C Turismo

今回ご紹介する大野達也さんは、鉄道の運転士さんであり、595C Turismoを所有されている28歳のオーナーさん。子どもの頃から憧れだった鉄道運転士になる夢を掴み、現在研修期間中とのこと。アバルト歴は3年半ほどで現在の595C Turismoでアバルトは2台目。乗り物好きの情熱を絶やさない、大野さんのアバルトライフをご紹介!

初めて電車を動かした感動

大野さんはもともとクルマ好き、乗り物好きだったのですか?

「父がすごくクルマ好きで、昔からスポーツカーに好んで乗っていました。僕もよくその後部座席に乗っていたので、父の影響は受けていると思います。鉄道の運転士を志したのは子どもの頃から。乗り物のなかで一番好きなのが鉄道で、その次がクルマ。運転士になるために鉄道会社に入りました。最初に駅員から始まり、車掌を経て、現在は運転士の研修期間中です」


595C Turismoオーナーの大野さん。

アバルトとの出会いを教えていただけますか。

「『グランツーリスモ』というドライビングシミュレーターで初めてアバルトを知ったんです。フィアットは知っていたんですけどアバルトのことはゲームに収録されていたのを機に知ることになり、最初は丸目のかわいいクルマという認識だったんですけど、シミュレーター上でいざ操ってみると、かわいい見た目からすごい音がするそのギャップにびっくりして記憶に刻まれていました。その後、配属先が山梨県内に決まり、休日の移動に必要そうだったのでクルマを買おうと考えたときに、ふとアバルトのことを思い出したんです。クルマ探しをしてたまたま巡り合った赤いアバルト 500に一目惚れして購入し、そこでクルマを趣味にしようと決めました」


大野さんが以前に乗っていた500(大野さん撮影)。

最初の配属先である山梨ではどのような生活をされていたのですか?

「当時はコロナ禍だったので、遊びに行くにも会社の同僚や友人と大人数で出かける雰囲気ではなかったので、1人で行動することが多かったんです。休みの日はアバルトで県内をドライブしたり、ワインディングロードに走りに行ったり、温泉入りに行ったりと、そういう生活をしていました」

その期間を経て、現在はもう鉄道を運転されているのですか?

「今は運転士になる前の見習い期間で、教官に指導してもらいながら技能と知識を習得している段階です。普段の運転練習と並行して国家試験に向けた準備を進めています。運転中にトラブルが発生したときに自分で周辺の電車を止める措置を行ったりすることが必要になりますので、そうした技能やマインドも養成しなければいけません。いまはそうした訓練期間中で、体力的にも今はハードな時期なんです」

初めて電車を動かしたときはどんな気分でしたか。

「初めて動かしたときは、ドキドキ半分、ワクワク半分でした。電車ってこんな感じに加速するんだとか、こんな具合に止まるんだとか、そういった感覚をクルマと比較しながら運転しました」

クルマの運転が役立ったりすることはありましたか?

「そうですね。電車も駅間によっては結構スピード出しますので、例えば90キロで走行するとなったときに、始めは怖いんだろうなと想像していたんですけど、クルマでの経験があったのでスピードに対する過度な恐怖心はなかったですね。もちろん適度な緊張感は必要ですけれど、恐怖心がなかったのはクルマを運転していたおかげだと思います」

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