九州のアバルト女子6名がスコーピオンナ同窓会。3年たっても変わらないアバルト愛と仲間とのつながり

適度なゆるさが心地いい

皆さん、九州にお住まいとはいえ、住んでいる街やお仕事、アバルト所有歴は当然違います。共通しているのは、アバルト好きであるということだけ。それぞれ異なる個の持ち主が、スコーピオンナドライブの会場で出会い、すぐに打ち解けて、3年経った今でもなお関係が続いているというのは、なんだか不思議ですよね。

でもいつも一緒にいてベタベタしているというわけではなく、グループLINEで会話をすることはあっても、みんなが揃って会うのはイベント以来、3年ぶりとのこと。お互いを縛ったりしない、ゆるい関係がいいようです。

グループLINEを作ろうと提案したのは大石さん。みんなからふーみんと呼ばれています。ふーみんは、スコーピオンナドライブに参加したとき、スポーツ走行をさせられるとは思ってもいなかったそう(笑)。

大石さん
「アバルトを乗っている人たちが集まって、女の子だけでワイワイする会かと思ってたんです。それで当日会場に行ったら、なんかここやばい。私が来るところじゃない、って思いました。でも受付で大丈夫ですからって言ってもらえて、とりあえず居ましたけど、始まってから、本当にやばい、とドキドキしました」


500オーナーの大石冨湊さん。

中村さん
「わかる。私も運転の練習ぐらいに思っていたんだけど、会場に行ったら、綺麗な人やマダムみたいな感じの人もいた一方で、“本気”の人もいっぱい居て、手にグローブを付けて、シャキーン!って感じになっていて、すごい気合いを感じました。あれ、おかしいな。私も結構好きな方だと思っていたけど……、全然至らんわって思いました」


595C Turismoオーナーの中村恵さん。

上田さん
「マダムおった、おった(笑)」

中村さん
「コーヒーとかを優雅に嗜んでそうな人も、アクセル踏んで、ゴーン、ボボボンみたいに加速していって。でも話してみたら、さすがアバルトを選び、そこに来てみようって思うクルマ好きの人たちだなって。私の周りにはアバルトに乗り、運転も好きっていう人がいなかったので会話を楽しめたし、今もこのメンバーとのつながりが楽しいって思う」

りんご
「スコーピオンナドライブって、普通の場所ではなかなか出せない、本当の自分を思いっきり見せられる場になってますよね。会場に不安気に来る方も多く、最初は『どうしよう、どうしよう』ってなっているけど、だんだん内に秘めた本当の自分を出すようになってきて、終わる頃にはしっかり「アクセル踏むのって気持ちいいー!」と変身している(笑)。ふーみんは運転に苦手意識があったんでしょ? 参加して何か自分の中で変化あった?」

大石さん
「楽しかった(笑)。運転することはもともと嫌いじゃなかったんだけど、道の狭いところに入っていくのとかは難しいと感じていたの。でも参加したことでちょっと自信になった。コースの中に直線でスピードを出すところがあったでしょ? そこでスピードを出して、その後にちゃんと止まれるんだとわかって、ブレーキを踏む感覚とかすごく勉強になりました。高速もブーンって走れるようになった。あれ、逆に危ないかな?(笑)」

林田さん
「私はスコーピオンナドライブの時、2番目に走るはずだったんですけど、1番目の人がいらっしゃらず、1番になっちゃったんです。すごく緊張して走ったんですけど、楽しかったです」

りんご
「でもああいうことってやる機会あんまりないし、女性しかいないから、ちょっと気は楽で、色々やってみようかなって気になるのかなと私は思うんだけど、そういうところはどうだったかな?」

林田さん
「そうですね、女性ばかりで抵抗はなかったです。会場に子どもを連れて行ったんですけど、あの日イベントの帰りに、子どもに『いつもと走り方が違う』って注意されたのを覚えています。スコーピオンナドライブでアクセルやブレーキをたくさん踏んで、その魔法にかかったような感覚のまま帰り道を運転してしまっていたようで(笑)。ベタ踏みなんて普段したこともなかったのに……」


595 Competizioneオーナーの林田めぐみさん。

りんご
「坂本さんもあのイベントに参加する前からもともとアバルトオーナーだったの?」

坂本さん
「そうですね。アルファ ロメオでイタリア車の世界に入って、当時主人が昔のチンクエチェントに乗っていたもので、そういう二人が結婚すると、イタリア車に乗るようになりますよね。その後、プントのスーパースポーツが出た時に、カッコいいじゃんって思って、ショールームに試乗しに行こうとなって、乗ったら最後。なんか耳のあたりから、『もっと踏め〜、もっと踏め〜』って声が聞こえてきたような気がしたんです」


595C esseesseオーナーの坂本亜紀さん。

りんご
「いやいや、誰も言ってないと思います。聞こえたとしたら幻聴なので、耳鼻科に行きましょう(笑)」


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