九州のアバルト女子6名がスコーピオンナ同窓会。3年たっても変わらないアバルト愛と仲間とのつながり
自立した女性の輝き
坂本さん
「プントにはしばらく乗っていたのですが、その後、主人と屋根が開くクルマがいいよね、という話になり、アバルトの500C esseesse(MTA)に乗り換え、スコーピオンナドライブに参加したのもそのクルマでした。さらにその後、やっぱり手をガチャガチャ動かして乗るMT車の方がいいよねとなって、今の595C esseesseに乗り換えました。屋根も開きMT車で、とても満足しています」
りんご
「佐渡さんは? いつからアバルトに乗っているの?」
佐渡さん
「スコーピオンナドライブの1年前ぐらいからです。アバルトに乗っている知り合いがいて、いいよって勧められて買いました。その方は、今まで丸っこいクルマに乗ったことがなくて、なんでアバルトに乗っているのかなって聞くと、『このクルマ、見た目はおにぎりに見えるけど、乗ったらフェラーリなんだ』っていうんです。それでディーラーで試乗してみて、このクルマでみんなと走ったら、楽しいだろうなって思って購入しました」
りんご
「グループLINE上では、佐渡さんがみんなに走行会やイベントの情報を伝えてくれたりしてると聞いたけど、そういうイベントにも行ってるんですか?」
佐渡さん
「そうですね。サーキットイベントにも行ってます。わたしの住む長崎にもアバルトの集まりがあって、女性の方もいらっしゃるんです。みなさん、踏みっぷりがいいのでサーキット場にも女性のアバルト乗りが増えたらいいなって思います。なかなか女性は主婦をしていたり、家のことがあって、そういう遊びに触れていない人も多く、もっと楽しんでもらえたらいいなと思うので。アバルト乗りの人達ってイベント会場に行っても見るところがすごいマニアックだし、ツーリングをする人たちは踏みっぷりから楽しいのが伝わってきます。アバルトは色々な楽しみ方ができるクルマだから、楽しみの幅や交流の輪が広がったらいいなって思いますね」
りんご
「アバルトってちょっと特殊なクルマだから、乗っている女の人と出会う機会って少ないと思うんだけど、こうやって尖ったクルマのオーナーさんが集まることによって、友だちが増えたり、つながりが生まれたりっていうのはいいよね?」
上田さん
「やっぱクルマ関係のつながりって楽しいなって思います。社会の黒々したものがない付き合いやないですか。裏を読むとかしなくていいし、共通の好きなことで関われるのが楽。だからと言って、いつも一緒でベタベタひっつくってわけじゃなく、今日みたいに何かあったら、みんなパッと集まってくれる。そういう関係がいいですね」
坂本さん
「ゆるい感じで時々通知が来て、こんなイベントあるんだとか教えてもらえて。でも、それも『みんな参加しようね!』とか、そういう風にグイグイな感じだと疲れてくるけど、みんな適度にゆるくて、そこの塩梅がいいんだと思います」
★★
楽しい同窓会はあっという間に時間が過ぎていきました。皆さん3年ぶりに会ったのに、そんな感じはまったくなく、よく会うランチ仲間のような空気でした。アバルトって夢中にさせちゃう何かを持っていて、人をつなげる力があると感じさせられます。
スコーピオンナドライブって、女性だけのイベントにもかかわらず、クルマの性能を楽しむ方向にしっかり振ったイベントであることが大きかったんだなって思いました。特に女性には、『運転が苦手です。つらいんです』って思っている人達も世の中にいっぱいいると思うんですよ。でもね、どんな人でも楽しんでいいし、一生懸命やっていいし、好きなことやっていい。だって自分のクルマだし、自分の人生、自分のカーライフだから。クルマの運転とかそれ以外のこともそうだけど、こうしなきゃいけない、こうするべきだ、と形にはめたがる人もいます。でもそれではそれぞれの人の輝きは萎んでしまうし、自立もしていかないと思うんです。九州のスコーピオンナの皆さんは、それぞれ自立していて、『自分は自分』という価値観を持ちつつ他者を尊重していて、そのスタンスでコミュニティと関わっている。だからこそ長く強く結ばれているのかな、と感じました。久々に会った彼女たちが、変わらずキラキラしていて本当に嬉しかったです。たくさんの輝いているアバルト女子との出会いに感謝!
石川紗織