「ABARTH DAY 2023」開催。アバルト 500eの“らしさ”、熱く語られる

500eを試乗したアバルトオーナーさんの声

500e試乗されたアバルトオーナーさんの声も聞いてみた。

695 Rivaleのオーナーであり、今回のイベントでは所有されている1000 TCRや1000 ビアルベーロといった貴重なビンテージアバルトの展示にご協力くださった松井孝純(たかよし)さん。新旧アバルトの乗り味を知るエンスージャストに500eはどう映ったのか?


695 Rivaleを所有されている松井さんファミリー。

「正直、乗る前まで大したことないだろうと思っていたんですけども、乗ってみたら案外良かったですね。足回りもいいし、トルクや加速力があって、普通のアバルトより乗りやすいかもしれないですね」

ワインディングでの走りはどうでしたか?

「ボディの剛性感を感じましたし、足回りも突き上げ感がなく、ちょうどいい硬さだと思いました。音についてですか? 作られた音ではあるけれど、よくできていると思いました。長く乗ったわけではないから、この音が飽きるのかどうかはわからないけど。全体的には、足回りやハンドリング、乗ったフィーリングに、アバルトらしさはあると感じましたよ」

ありがとうございます。ビンテージアバルトから現代のアバルトまでを知る松井さんのお言葉だけに重みを感じます。

アクセルを踏みたい気にさせるところはやっぱりアバルト

595 Competizioneを所有されている渋谷陽一さんは、12月には695 C Turismoが納車されるとのこと。今回は500eのサウンドや加速感がどの程度のものなのかを試しにご来場。さっそく試乗した感想を聞いてみた。

500eに乗られてみていかがでしたか?

「とにかく軽いと思いましたね。あとサウンドジェネレーターをONとOFFの両方で試したんですけど、OFFではあっという間にスピードが出てしまうぐらい静かで速かったです。でも不安感や恐怖感は全然ないですし、足回りも595 Competizioneよりも柔らかいというか、非常に扱いやすいなという印象を受けました。ガソリン車に比べると、ちょっと別物感はありますけどね。でも、アクセル踏んだ時のレスポンスの良さや、アクセルをどんどん踏ませたい気分にさせるところはやはりアバルト。そこは変わってないですね」


渋谷さんとパートナーの恵水さん。

サウンドジェネレーターがONの状態はいかがでした?

「音を出した感じは、やっぱり若干作られた感はあるなというか、エンジンのマフラー音とは違うなとは思いました。でも電気なのにアクセルを踏み込むほど高回転で回っているような雰囲気があって、個人的には音をONで走りたいと感じました。屋根を開けて音をONで走るのが一番興奮しますね」

恵水さんはどうでしたか?

恵水さん
「私はリアシートに乗っただけですけど、小回りが利く感じがしました。私はずっとペーパードライバーで運転が苦手なんですけど、そんな私でも広い道で人に迷惑が掛からないところで乗ってみたいって思いましたね。色もビタミンカラーで可愛いし」

渋谷さん
「そう、めちゃくちゃ小回り効くんです。試乗のとき道を間違えて、Uターンしなければいけなかったんですけど、595 Competizioneだったら切り返しを何度かするところを、一度の切り返しでサッと行けました。そこは使いやすくなっていると思います。まあ、595 Competizioneの使いにくい感じも好きなところではあるんですけどね(笑)」

参加された現オーナーさんの声を聞くと、500eはガソリン車との違いはあるものの、アバルトらしい運転の楽しみや、駆け抜ける喜びを感じられるクルマに仕上がっていることが伝わってきた。その一方で、愛車であるガソリン車に強い愛着も持ち続けている模様。内燃機関と電気の端境期にある今はどちらも楽しめるし、走る楽しさや所有する喜びはこれからも変わらず享受できそう。アバルト万歳!

文 曽宮岳大

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