自分だけのサソリをつくろう!「MAKE YOUR SCORPION 2021秋」開催

カルロ・アバルトの強み

今年もアバルトにとって特別な蠍(サソリ)の季節がやってきた。サソリはアバルトの創始者カルロ・アバルトの誕生星座であり、ブランドロゴにもその意匠を用いたのはご存じの通り。伝えられるところによるとカルロ・アバルトは占星術を信じ、蠍座に強い思い入れを持っていたという。


アバルトのブランドロゴにも用いられた蠍。毒針とハサミを振るって自分より大きな動物にも立ち向かっていくその姿は、サーキットで格上のライバル車に立ち向かうアバルトを象徴している。

カルロ・アバルトは強い信念を持ってレースや仕事に取り組んだ人物だった。アバルトがモータースポーツ史に残した、ワールドチャンピオンを含む数々の戦績にもそれは現れている。カルロ・アバルトが優秀なエンジニアであったことは周知の事実で、ベース車のポテンシャルを飛躍的に高めるその技術は“アバルトマジック”などと形容されるが、テクニカルな面だけでなく、信念の強さも相当だったようだ。優れた製品を生み出すために一切の妥協をせず、すべてのパーツを入念にテストした上で商品化したため不具合が出ることはほとんどなく、またレースで優勝が得られなかった時にはチームでその理由を徹底的に検証し、勝つために何が必要かを突き詰めた上で次の戦いに挑んだという逸話が残されている。こうしたエピソードからもカルロ・アバルトは決して天から与えられた才能のみで昇華したわけではなく、努力を積み重ねる人物であったことがうかがえる。


アバルトの創始者カルロ・アバルト(右)。

さて、そんなカルロ・アバルトの誕生月にちなんだ「SCORPION MONTH」には、毎年さまざまなアクティビティが展開される。恒例の「MAKE YOUR SCORPION(メイク・ユア・スコーピオン)」もそのひとつ。期間限定で提供されるこのカスタマイズ・プログラムでは、通常よりも豊富にボディカラーが設定されたり、内装色やパーツの色を自由に組み合わせられたりと、自分好みのアバルトをつくり上げることができるアバルト独自のプログラムだ。

妥協したくないアバルト乗りに

MAKE YOUR SCORPION(2021秋)は、「595 Turismo(595 ツーリズモ)」、「595C Turismo(595C ツーリズモ)」、「595 Competizione(595 コンペティツィオーネ)」を対象に展開され、その全モデルで通常よりも選択の幅が大幅に増している。


ボディカラーによってはブラックルーフの組み合わせも可能。ソフトトップ仕様の595C Turismoではブラックのほかグレーも選択可能。またMAKE YOUR SCORPIONでは通常は選べないブレーキキャリパーの色も選択できる。

ボディカラーは、595 Turismoが4色(Grigio Campovolo=グレー)/Bianco Gara=ホワイト/Grigio Record=グレー/Nero Scorpione=ブラック)から選ぶことができ、Grigio Recordではルーフカラーをボディ同色とブラックから選択可能。595C Turismoも同じ4色から選べ、どの色を選んでもソフトトップの色はブラックとグレーを選択できる。


通常は設定のないNero Scorpione(ブラック)のボディカラーをまとう595 Turismo。ソフトトップの色はブラックのほかグレーも選択可能。

595 Competizioneでは5色(Grigio Campovolo=グレー/Rosso Passione=レッド/Bianco Gara=ホワイト/Grigio Record=グレー/Nero Scorpione=ブラック)が設定され、このうちRosso PassioneとBianco Garaではルーフの色をボディ同色とブラックから選択できる。


Bianco GaraのボディカラーにMAKE YOUR SCORPIONならではのブラックルーフを組み合わせた595 Competizione。

インテリアカラーは、595 Turismoと595C Turismoが3色(ブランレザー/ヘルメットブラウンレザー/ブラウンレザー)、595 Competizioneが2色(ブラックレザー&アルカンターラ/ブラウンレザー&アルカンターラ)から選択可能だ。


内装色は、595 Turismo ならびに595C Turismoには、ヘルメットブラウンレザーが設定されるのがトピック。595 Competizioneには、ブラウンレザーが設定される。

カラーとその名称にも貫かれたこだわり

ちなみにアバルトのボディカラーの名称は、サーキットやアバルトの歴史に所縁のあるものから採られている。例えばGrigio Campovoloは、Grigioがグレー、Campovoloは飛行場や空港を意味し、アバルトが初めて大規模なファクトリーを設けた“コルソ・マルケ”近くの小さな飛行場にインスピレーションを得ている。カルロ・アバルトはその飛行場に置いてあった航空燃料用ドラム缶のグレーの塗料を気に入り、アバルトのレーシングカーに採用。以後アバルトのアイコン的な色となり、今日にまで受け継がれている。他にもGrigio Recordは世界スピード記録に挑戦したマシンが採用した色で、Nero Scorpioneはサソリの黒を意味するという具合に、ボディカラーひとつひとつにもこだわりが貫かれているのだ。


Grigio Campovoloの595 Competizione。

さて、2021年11月5日(金)に開設されたコンフィギュレーターでは、各モデルに設定される色や可能な組み合わせをオンライン上で確認しながら、自分の好みの1台をつくり上げることができる。さらにボディカラーやインテリアカラー、ブレーキキャリパーの他にもホイールやボディストライプ、デカール、ミラーカバーなどのオプションを組み合わせることができ、まさに自分だけの1台をつくり上げることができるチャンスだ。

MAKE YOUR SCORPIONのオーダー可能期間は、2021年11月1日(月)から12月21日(火)まで。理想を追い求めたカルロ・アバルトにならい、自らのセンスを発揮した理想の1台をつくり上げてみては?

コンフィギュレーターのURLはコチラ
https://www.abarth.jp/make_your_scorpion/configurator/