アバルトでキャンプへGO! 油壺マリンパーク跡地「京急油壺温泉キャンプパーク」で愛車と過ごすスローな時間
海派におすすめのオートキャンプサイト
いよいよサマーシーズンが到来。3年ぶりの行動制限なしの夏ということで、旅行やドライブにレジャーとこの夏の計画を練っている方も多いのでは? 最近は、Instagramなどでもアバルトでキャンプを楽しんでいる方の投稿を目にすることが増えてきて、アバルトキャンプが少しずつ盛り上がってきている模様。もはやキャンプはSUVや本格派4WDに乗る人だけのものではなく、誰もが気軽に楽しめるレジャーになった。というわけで、実際にアバルトでキャンプを試してみることに。
向かった先は、神奈川県・三浦市にある「京急油壺温泉キャンプパーク」。関東近県にお住まいの方や、水族館好きの人であれば「京急油壺マリンパーク」をご存じの方も多いはず。1968年創立の老舗水族館で、2021年9月に惜しまれながら閉園したその跡地にできたのが、京急油壺温泉キャンプパーク。2022年1月にオープンしたばかりの注目の新スポットだ。水族館時代の建物がそのまま残っているため、訪れたことのある人はノスタルジックな気持ちになるかもしれない。
京急油壺温泉キャンプパークは、三浦半島のほぼ先端に位置しており、目前に相模湾が広がっている。近くには、荒井浜海岸、胴網海岸、横堀海岸の3つの海岸があり、夏は海水浴を楽しめる。クルマで15分ほどの城ヶ島には釣り堀もあり、釣果でBBQを楽しむなんてこともできるかも。またこの周辺は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも脚光を浴びた坂東武者の名門、三浦一族の領地である新井城があった場所。近くには石碑や遺構があり、歴史散策も楽しめる。なんといってもクルマでのアクセスがよく、横浜横須賀道路・衣笠ICから25分ほどの好立地にあるため、未舗装路をガタガタと走る必要などなく、ツーリング感覚で気軽にたどり着けるので快適だ。
都心から横浜横須賀道路・衣笠ICまでは1時間ほど。595 Competizioneのラゲッジルームに焚き火台やチェア、ランタン、充電式の扇風機、クーラーボックスなどを詰め込んで出発した。595シリーズはリアシートを倒せばかなりの容量が確保されるため、キャンプ道具一式も十分に運ぶことができた。
生鮮食品は現地調達することに。衣笠ICで降りてスーパーを検索したところ、同じ方向に大型スーパーがあったのでそこで肉や野菜、飲料を調達。そこから京急油壺温泉キャンプパークまでは15分ほど。カーナビの道案内に従い走行して迷うことなく、現地に到着した。
テントのレンタルや設営のサポートなど初心者にも安心
到着すると、まずは入り口のゲート棟で受け付け。ゲート棟では、テントやタープ、BBQテーブルなどキャンプ用品のレンタルや、薪・炭の販売などを行っている。キャンプに必要なアイテムを持っていなくても楽しめるのが初心者にはうれしい。しかも、テント張りに自信がないという人には、スタッフの方が親切に設営のお手伝いをしてくれるので心強い。
受け付けを済ませると、スタッフの方に案内されてオートキャンプサイトへ。ゲートは、車両通行時のみスタッフの方が開けてくれ、それ以外は施錠された状態となるので、宿泊者以外の人が侵入することはできず、セキュリティ面でも安心。女性ひとりでソロキャンプを楽しみに来る人がいるというのも納得だ。
敷地内には、マリンパーク時代の面影がそのまま残っており、かつて歩いて回っていたところをクルマに乗って通るというのが不思議な感覚だった。もちろん今そこに動物たちの姿はないが、相模湾を見渡せる景色の良さや海沿い特有の清々しい風が出迎えてくれ、ワクワク気分を高めてくれる。
オートキャンプサイトは、全5区画。数は少ないが、隣接するサイトと適度な距離があるのでプライバシーが保たれるのがいい。施設外の駐車場にクルマを停めて泊まれるサイトもあるが、やはりクルマ好きならテントのすぐ横にクルマを置いて、愛車のそばでのんびり時間を過ごせるオートキャンプサイトがおすすめ。
サイトに入場すると、まずはテント張りから。スタッフの方に手伝っていただきながらレンタルテントを設営。最初に床面にグランドシートを張り、続いてインナーテントをペグ留め。最後にインナーテントの上からフライシートを張れば完成だ。キャンプ初心者の方や、高額なテントを購入しても何度使用するかわからないと躊躇している人にはレンタルがおすすめだ。
BBQの後は温泉でゆったりと
無事に設営が済んだところで施設内のお散歩へ。施設内には、炊事場、洗面所のほか、ポニーと触れ合えるエリアも。餌やりのほか、10:00から16:00の間はポニーを撫でたりエサをあげたりできるので、小さなお子さまも喜んでくれるはず。
また、京急油壺温泉キャンプパークの隣には、同じ京急系列の「ホテル京急油壺 観潮荘」という宿泊施設があり、キャンプ場利用者は申し込めば観潮荘内の温泉の利用が可能。同温泉は夜は24:00まで。朝は5:00-9:00まで利用可能で、宿泊中好きな時間にゆったりとリラックスタイムを満喫できる。
日の入りが近くなったところで、BBQの準備を開始。といっても今回はお手軽キャンプということで、炊事場で野菜を洗い、焚き火台に火をともして、あとは肉や野菜を焼くだけ。風に煽られながら炭に火を灯し、肉を焼き始めた。
海風を浴びながら夕日のもとで楽しむBBQは気分最高。開放的な空気の中で調理し、それを食す喜び。くつろぎの時間を持つ幸せを実感した。
すっかり気分が良くなったところで海の方に目をやると、絵に描いたような美しい夕日が視界に飛び込んできた。地平線まで見える海、夕焼けの大きな空、雰囲気を盛り上げるパインツリーが美しく調和し、この景色を見られただけで来てよかったと思った次第。海のその向こうに富士山を眺めることもできた。
じつはこれまでキャンプに憧れを感じながらもその一歩を踏み出せずにいたのだが、京急油壺温泉キャンプパークではテントのレンタルや親切なスタッフの方が設営のお手伝いをしてくれたおかげで、初心者でも安心してキャンプを楽しむことができた。そして踏み出したその先に、最高の景色が待っていたのだった。行く前はあれこれ想像しながら必要なアイテムを揃えたものだが、現場では細かいこと抜きに自然の中で過ごす自由でスローな時間がとても心地よかった。
そしてオートキャンプ場では、普段と違う景色の中に、愛車の姿があるのがいい。日常でガレージを持てる人はひと握りだと思うが、そうでなくてもキャンプ場では愛車のそばでゆったりとした時間を好きなだけ楽しむことができる。ソロキャンや家族と一緒でももちろん楽しめるが、仲間と一緒ならさらに盛り上がりそう。もちろん晩酌もOKだし、その時間はまさにプライスレス。なにも山中に踏み入らなくても キャンプは楽しめるのだ。
この夏、あなたもアバルトでキャンプに繰り出してみてはいかが?
取材協力=京急油壺温泉キャンプパーク
アバルトオフィシャルWEBサイト
写真 荒川正幸
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