外した選択をする人生もおもしろい。アバルトライフFile.67 久保さんファミリーと695C Turismo

車内でも家族団欒

かなり長身ですが、身長はどれぐらいあるのですか?

智さん
「185cmです。この体型だと大抵のBセグメントなりAセグメントの小さいクルマだとポジションがとれないんですよ。レンタカーを借りたとき、シートポジションを足に合わせるとステアリングが遠くなるし、ステアリングに合わせると膝を折らなきゃダメだし、そんな姿勢で何100 kmも走っていると体調が悪くなるんですよね。でもこのクルマは、私の体型でもしっかりポジションが取れるんです。それが買ってから気付いた良かった点ですね」


185cmの長身でもしっかり運転ポジションが決まるところもお気に入りという。

奥さまはいかがですか?

泰子さん
「やっぱりかわいいところが気に入っています。玄関のドアを開けると、車庫に停まっている姿がちょうど見えるんですけど、見るたびにホッコリしますね。あとサソリマークが可愛く、運転前にモニターに姿を表すところも気に入っています(笑)」

ご家族3人で乗られることもあるのですか?

智さん
「ありますね。クルマ移動でないと不便な環境なので、我が家は妻が通勤と日常ユースをメインに国産コンパクトSUVに乗っていて、娘は軽、私が通勤と趣味を兼ねたアバルトという具合に、家族それぞれ1台ずつクルマがあるんです。最近は、家族がそれぞれ行動する感じが出てきたので、アバルトはそうした環境の変化も踏まえて選んだクルマではあったんですけど、意外に3人で乗ることがありますね。我が家では家にいる時もリビングのソファーに3人で座り、テレビを見たりしているんです。アバルトに乗る時もあのタイトな空間に3人で乗り込み、なんだか家族団欒の延長のような雰囲気がありますね。購入前はどうせリアシートなんて使わないだろう、と思っていたんですけど、意外に3人で乗る機会が結構あり、楽しく使えています」

走行性能の面についてはいかがですか?

智さん
「走りについては、“手応え”があるところが一番かなと思っています。ステアリングも鋭く、突き上げもダイレクトで、コーナリングGもそれなりに高いし、小さいクルマという先入観で乗ると、違う世界観を見せてくれますね。手応えというところでは、扱い切れる“味濃いめ”を楽しんでいます」

泰子さん
「私は普通に運転するだけですけど、ちょっと峠っぽいところに行っても、マニュアルモードで運転を楽しめたりするところも、外見では分かりづらいアバルトの魅力だと思います。あとはオープンにして家族でキャッキャ言いながら走れるという、そういう楽しみとワクワク感が同居しているところが気に入ってます」

アバルトよりも広いクルマもお持ちですが、それでも家族でアバルトで出掛けるのはなぜなのでしょう?

智さん
「我が家の車庫は、縦に3台並べて停める車庫なんです。なので、後ろに停めたクルマを出すには、前のクルマを一旦移動させなければならないのですが、それをしてまでもアバルトで出掛けることはありますね。うちのクルマはどれも、生活のための移動手段という基準では選んでいないんです。どれもある程度乗って楽しめるというか、特徴を持ったクルマを選んでいるつもりですが、その中でもアバルトは、シンプルでソリッドな操縦感覚から、“人とクルマの協働”という趣が強いですね。その感覚を味わいたくて、アバルトで出掛けたくなるのかなと個人的には思っています」


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