スコーピオンナは十人十色。アバルトと“いま”を楽しむ女性たちの声を紹介

2022年3月5日(土)、神奈川県・箱根ターンパイク大観山 アネスト岩田スカイラウンジを舞台に、アバルト女性オーナーのためのコミュニティイベント「SCORPIONNA DRIVE FOR WOMAN WOMAN DAY」が開催された。イベントの模様は後日改めてご報告するが、参加された方々にインタビューをお願いしたところ、多くの方にご協力いただけたので、2回に分けてご紹介したい。アバルトを接点に、普段はそれぞれのカーライフを楽しまれている「スコーピオンナ」たち。彼女たちにサソリとの出会いや、そこから広がったカーライフについて聞いてみた。
 

595 Competizioneオーナー N.Aさん

会場に早々に到着されていたGrigio Campovolo(ライトグレー)の595 Competizione。足元には、最新世代のシリーズ5で初採用されたマルチスポークのアルミホイール。まだ購入して日が浅いようだが、N.Aさんのアバルトへの想いは深かった。20代の頃、ホットハッチに乗っていたときに感じた楽しさや痛快さを、過去の思い出として終わらせたくなかったのだ。
「私の場合、他のクルマとは迷わず“アバルト一択”でした。年齢を重ね、クルマを買い換える機会は、もしかしたらこの先減ってしまうかもしれないと考えたとき、まだしていないことをしよう、楽しもう。そう考えたんです」


595 CompetizioneオーナーのN.Aさん。

これまでしていなかったこと。それは輸入車に乗ることだった。乗ったことがない、自分が乗りたいクルマを所有したい。大きいクルマは好きでないので、小さくて速いのがいい。そしてもうひとつ、マニュアル車に乗りたかった。そんな想像を膨らませていると、20代の頃のワクワク感が蘇った。妥協せず、自分が求めているものを満たしてくれるクルマにすると決めた。消去法ではなく、欲しい条件を積み重ねていった結果、辿り着いた選択肢がアバルトだった。

後悔はひとつもない

「買って5ヶ月ですけど、すごく楽しい。私の考えとしては、いじらずにそのままの状態でできるだけ長く乗りたい。そんな思いから、最初からチューニングされた状態の595 Competizioneを選択しました。マニュアルも楽しいし、買ってひとつも後悔していないです」

N.Aさんの595 Competizioneは幸せだな、と思ったのは、彼女がクルマに愛情を注ぎ続ける方だと確信したからだ。アバルトに乗り換えて、通勤が楽しくなりました? と聞いたとき、次のような返事が返ってきた。
「そうですね。楽しいです。でも今まで乗っていた軽自動車も大好きだったし、長く乗ったんですよ。なので、このクルマも大事に長く乗っていきたいと思っています。気に入っているところですか? やっぱり“音”ですかね。でも今までのクルマより排気音が大きくなるので、お隣のお家にあらかじめ謝っておいたんです(笑)。幼馴染の人なんですけど、朝エンジンかけたとき、ちょっとうるさいかもしれないけど、ごめんねって。そしたら“いいよ、いいよ”と言ってもらえて。納車後には“かっこいいじゃん”って褒めてもらえました。もちろん暖機運転などしないでエンジンをかけたらすぐに出るとか、帰ってきてすぐにエンジンを切るようにしています」

お気に入りのアバルト。でもだからといって前に乗っていたクルマと比べることもなければ、周囲への気遣いも忘れない。そんな配慮の行き届いたN.Aさんなのでした。
 

595C Turismoオーナー 櫻井優希さん

595C Turismoでお越しの櫻井優希さん。2021年の秋にそれまで乗っていた軽自動車から乗り換えられてまだ1年も経っていないのに、生活にさまざまな変化が現れている模様。櫻井さんは最初、フィアットを選ぶつもりでショールームへと足を運んだ。それがなぜアバルトに?
「そうですね、形が好きだったのもあるんですけど、決め手は足回りですかね。アバルトに試乗させてもらったとき、ハンドルの重さや、地面に食いつくような乗り味に、私の好みはコレだと感じたんです。我が家は普通の家庭なので価格差に悩みはしたんですけど……。そこは家族にも理解してもらえて」


595C Turismoオーナーの櫻井優希さん。

かくして手に入れた、スポーツカーの乗り味。それは幼少期にすでに優希さんの体に染み込んでいたようだ。
「父が私の幼少期にスポーツカーに乗っていたこともあってか、スポーツカーの乗り心地が好きなんです。遺伝ですかね(笑)。乗っていて気持ちがいいんです。クルマで通勤しているんですけど、片道30分の移動も楽しいですし、高速道路に乗ると安定している。スピードを出すわけではないのですが、このしっかりした走りが好きですね」

心地よいプライベート空間

櫻井さんは595シリーズの中でもオープンの595C Turismoを選んだ。少し恥ずかしがり屋という優希さんだが、時々屋根を開け、風を切るオープンカーの感覚を楽しんでいるという。
「オープンカーって気持ちいいんですけど、目立ってしまうので見られるのは恥ずかしいじゃないですか。でも595C Turismoの場合、頭上だけが開いて両サイドは覆われているので、恥ずかしさがないのがいいですね。楽しみながらもプライベートな空間が保たれているところが気に入っています」

595C Turismoが櫻井さんにもたらしたものは、清々しい風だけじゃなかった。近所の子どもたちの人気も獲得したらしい。近くにある児童館の子どもたちが乗りたい! と言ってくれたり、年配の方からクルマのことで話しかけられたりすることも増え、近所の方との交流が増えた。
「かなり満足度高いです」と話す優希さんの表情は、どこか得意気に見えた。
 

595C Turismoオーナー 井上結梨奈さん

初めてのクルマ選びでいきなりアバルトを購入された井上結梨奈さん。とはいえクルマを買おうと思い立ったときにはまだアバルトのことは知らず、購入を検討するキッカケとなったのは、友人からの勧めだった。ドイツ製高級スポーツカーに乗るご友人からのアドバイスは、“サーキットを走るならアバルトがいいよ”というひと言だった。


595C Turismoオーナーの井上結梨奈さん。

「わたし、レーシングカートに乗るんですけど、クルマでもサーキットを走りたいという思いがあったんです。それで普段、レーシングカートを一緒に楽しんでいる友人の方が、アバルトのことを教えてくれて。高校生の時にピンクのフィアット 500がカワイイって思っていたので、この丸っこいデザインはもともと好きでしたし。それでショールームに見に行ったら、すぐに気に入ってしまいました(笑)」

選んだのは、595C Turismo。Grigio Record(グレー)のボディカラーに、赤いレザーシートが組み合わされた、かっこいい系の組み合わせだ。

街中でガン見。わたし女子ですけど何か?

「とにかく小さいのにパワーがすごいところが好きです。こんなにコロンとしていてカワイイ見た目なのに、エンジン音がすごいしキビキビ走るし。サーキットで大活躍しています。一番楽しいところですか? そうですね、街中を運転している時にガン見されるところ(笑)。スポーツカーなので男性が乗っていると思って見る方が多いと思うんですけど、実はわたし女子なんです。とその先入観を覆したみたいな時がなんだか楽しいですね(笑)」

普段レーシングカートに乗っていて、スポーティな走りに慣れている井上さん。そんな慣れた目にアバルトがどう映るのか聞いてみた。
「最初は戸惑いましたよ。あらゆる操作がダイレクトなので。このクルマを購入する前は、カーシェアで日本車のSUVによく乗っていたんですけど、それに比べるとアバルトの乗り心地ってだいぶ硬くてダイレクトじゃないですか。最初はその違いに驚いていたんですけど、慣れたら印象が変わりました。今はもうコッチの方がいいですね!」
 

595 Competizione オーナー 川合涼子さん

以前に乗っていたクルマもイタリア車。気に入っていたが近所の狭い道路を走るときにストレスを感じ、もっとコンパクトなクルマに乗り換えたいと思っていた。そこで選んだのが595 Competizione。昨年11月に納車したばかりの通称シリーズ5だ。
「箱根の坂を下った街、湯河原に住んでいるんですけど、もともとバイクが好きで、バイクのような感覚で乗れるクルマが欲しかったんです。あとイタリアが大好きということもあり、これらの条件を満たすアバルトを選びました。マニュアル車に乗るのは、引っ越しのときに2トントラックを運転した時ぶり。久しぶりに坂道発進をしましたよ。やっぱり楽しいですね」


595 Competizione オーナーの川合涼子さん。

自分で楽しい道を切り拓いていく。そんなオーラを漂わす川合さんにはアバルトがとても似合っているように見えた。
「買って正解でした。湯河原は海沿いの道を流したり、箱根の山を走ったり。ドライブには事欠かない環境なんです。カーブもキュキュッと曲がりますし、パワーがあるので坂道を登るも楽ですし。遠出はあまりしないのですが近所を走るだけでも楽しめます。スポーツモードも坂道を走る時などに使っていますよ」とフルに楽しまれている様子。

イタリアワインと小料理の店を切り盛り

温泉場の湯河原からお越しとのことですが、着ていらっしゃる法被もひょっとして何か関係あるんですか?
「湯河原でイタリアワインと小料理のお店をやっているんです。小さい店なんですけど、ひとりで切り盛りしています。イタリアかぶれなので、ワインもフードもイタリアンでおもてなししています。お客さんは地元の方がほとんどで、たまに温泉旅行のお客さまもいらっしゃるという感じですね」

川合さんのお店“よるのあじと”を検索してみると、なるほどおいしいお料理がリーズナブルな価格でいただけるとのことで地元の方から人気の様子。今度アバルトオリジナルメニューを作ってもらいましょう。ところで、まだ納車間もないのでアバルトのイベントは今回が初めてですよね。どうでしたか?
「これだけ女性ばかりが集まると、色々な個性の方にお会いできておもしろいですね。隣に座られた方は、綺麗な方ですけど男前な方で(笑)、会話を楽しませていただきました。話したのはクルマのこととか何をしているかとか他愛もないことなんですけど、インスタを交換して輪が広がりました」

さすがスコーピオンナ。皆さん、前向きに日々を楽しんでいらっしゃる様子。イベントの模様は後日改めて報告するのでお楽しみに! インタビューにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!

写真 荒川正幸

アバルトオフィシャルWEBサイト