速くなくていい。楽しいが一番! 「あいちトリコローレ2025」ドライブラリー・レポート
夫婦で作る一台。F595がつなぐ
F595で参加されていた犬塚さん。このF595は奥さまの車両で、ご主人が奥さまの好みを聞きながら、自作のデカールでドレスアップしているのだとか。見事な連携で仕上げられた車体は、とてもレーシーな雰囲気。そこには、仲良しのアバルト仲間へのメッセージも込められているという。

犬塚さんご夫妻。
ドライブラリーに参加した感想を伺うと、
「私、地図が読めないので(笑)。コ・ドライバーは主人に任せて、私が運転しました。朝の挨拶で法定速度を守るようお話があったので、いつも以上にゆったり走ったら、気持ちにも余裕が生まれて、道も間違えず、景色も楽しめました」と奥さま。

そんなお二人にとって、アバルトは我が子のようにかわいい存在。
「子どもたちが巣立って、今はアバルトが私たちのかわいいクルマです」と奥さま。
ご主人も「クルマそのものが、我が家には欠かせない存在になっていますね」と話してくれた。
家族と共に。ますます充実のアバルトライフ
695 75° Anniversario(セッタンタチンクエ・アニヴェルサーリオ)で、ご両親とともに参加されていた安井さん。大学生の彼女は、初心者マークを付けていた頃からアバルトの公式イベントにも参加してくれていて、アバルト歴はもうすぐ4年。マニュアル車の運転もお手のもので、県外へのドライブや欧州車イベントへの参加など、活動の幅を広げているようだ。

安井さんファミリー。
今回のドライブラリーの感想を伺うと——
「リレー形式でチェックポイントを回ると、その土地の特産物だったり、目に飛び込んでくる景色だったりを楽しめますし、またそれを話題に家族や色々な人と共有して楽しめたり、つながりを増やせたり。とても楽しめました。また、私の歳でクルマに乗せてもらえたり、一緒に参加してくれたりする両親にも感謝の気持ちです」と話してくれました。ご立派です!

こうして、一人で参加した方から、ご夫婦やご家族で参加された方まで、多くの人を笑顔にした「あいちトリコローレ 2025」。美しい景色の中を愛車で走る気持ちよさと、それをみんなで共有できる喜びが、参加者の表情から伝わってきた。
閉会式では、ドライブラリーの表彰式やじゃんけん大会が行われ、会場は大いに盛り上がりを見せた。最後は全員で記念撮影を行い、サンセットを望みながら、それぞれが素敵な思い出を胸に刻んだ。

自らも参加した自動車ライターの嶋田氏は、
「このイベントは、さまざまなヨーロッパ車が一堂に会し、自分自身が走って楽しいだけでなく、ほかのクルマが走る姿も同時に楽しめるところが魅力ですね。お遊びラリーなので、勝ち負けでギスギスすることもないですし、みんなもそのことを理解したうえで本気で遊んでいる。この空気感がいいと思います」と締めくくった。

また、チンクエチェント博物館アンバサダーの山本衿奈さんは、
「これだけの台数が集まるドライブラリーに参加するのは初めてでしたが、道中で参加者の皆さんと手を振り合ったりと、一体感を強く感じました。たくさんのコミュニケーションが生まれ、笑顔にあふれた一日でした」と振り返った。

知多半島の美しい景色の中を、同じ想いを持つ仲間たちと走る。速さを競わず、勝敗にとらわれず、それぞれのペースで走ることで生まれる笑顔と一体感。あいちトリコローレ2025は、クルマを通じて人と人がつながる心地よさを改めて教えてくれた1日だった。
閉会式が終わる頃には太陽が海の水平線に隠れようとしていた。あたり一面が黄金色に染めるなか、参加者たちは来年の再会を約束し、それぞれの帰路に就いた。
文 曽宮岳大
取材協力=チンクエチェント博物館
Information:
500eをお得に入手できるチャンス!『ABARTH E-LIFE CAMPAIGN』実施中。
78万円の特別購入サポート+0.99%エレットリカローン+e-Mobility Power 3年間充電無料サポートがセットになった、お得なキャンペーンを展開中。詳しくはお近くのショールームまで。

