学生時代のノリで楽しく乗れるクルマ。アバルトライフFile.78 染野さんと595 Competizione
“クルマは元気をくれる存在”というのはクルマ好きの間でよく耳にする言葉だが、染野正博さんにとって愛車の595 Competizioneは、栄養ドリンク的な元気でなく、もっと根本的に自分を若返らせてくれるような、そんな元気をもたらしてくれる存在なのだという。詳しくお話しをうかがってみた。
アナログ感覚で遊べるスポーツカー
IT系のコンサルからサポートまでを行う会社にお勤めの染野さんは、働き盛りとあって平日は仕事に注力し、残業で遅くなることもあるそう。そうしたなか趣味のクルマと接する時間は自身にとって大切なものであり、その大切な時間をさらに充実させるべく、今年カーライフに大きな変化を生み出した。それは愛車を増車し、2台体制にしたこと。もともと持っていたのはスポーティなプレミアムセダン。それとは別に新たに迎え入れたのが、Make Your Scorpion特別色であるアドレナリン グリーンをまとった595 Competizioneだ。
染野さんがクルマ好きになった原点を教えてもらえますか。
「父親がもともとクルマ好きで、自分も小さい頃からミニカーなどが好きな幼少期を送っていました。当時レーザーディスクでモンテカルロ・ラリーを観たりと、WRCが与えた影響は大きかった気がしますね」
自動車免許を取得されたあとはいかがでしたか?
「18歳ですぐに自動車免許を取得し、北海道の大学で最初の1年間はクルマに乗らずに学生生活を送っていたのですが、その後国産スポーツクーペを手にすることができ、友人と一緒に自動車部を立ち上げたんです。当時はクルマに乗ることと、興味本位でクルマをイジるのが大好きだったので、自分で色々と手を加えながら知識を増やしていくという、そんな学生生活を送っていました」
現在はアバルトのほかにもう1台クルマをお持ちなのですよね。
「もう1台、グランドツーリング寄りのスポーツセダンを持っているのですが、セカンドカーとしてアナログで遊べるスポーツカーが欲しかったんです。もう1台のクルマはオートマチック車なのですが、オートマチック車に乗るとマニュアル車が欲しくなり、マニュアル車に乗るとオートマチック車が欲しくなるみたいなところがありまして(笑)。それで持っていたクルマとはベクトルの異なるクルマをもう1台買おうということで、色々探したんです」
それで乗り換えではなく、増車という方法を選ばれたのですね。
「もともと所有していたもう1台のクルマにこれといった不満はないんですよ。速いし、どこへでも疲れなく辿り着けますし。でもそれとは別に、一心同体になれるクルマが欲しいという気持ちが頭の片隅にずっとありました。クルマ関係の仲間とのグループLINEに入っていてメンバーの人たちと一緒にツーリングに行ったりするんですけど、その仲間たちも2台所有している人が多く、身近な友人がセカンドカーを買ったのも刺激になりました」
アバルトを選ばれた決め手は何でしたか?
「前述の自動車部を一緒に立ち上げた学生時代からの友人が以前にアバルトを所有していたんですよ。当時僕はアルファ ロメオ MiTo(ミト)に乗っていたんですが、お互いのクルマを交換して乗せてもらった時に、アバルトの刺激の強さに面白さを感じていたんです。それでアバルトが気になっていたところにこのボディカラー、アドレナリン グリーンが目に留まり、そこからはトントン拍子で購入に至りました」