大事なのはテンション。惚れたクルマを自分流に楽しむ。アバルトライフFile.74 林さんと500e Scorpionissima Cabriolet

 

Abarth

気づいたら変わり始めていた価値観
 
カスタマイズも楽しまれているのですね。
 
「ホイールはクルマを買い替えるたびに交換してきたので(笑)。ブルーのボディ色が気に入って購入したんですけど、デカールやディフューザーに差し色としてホワイトが使われていたので、この流れでいくとホワイト系のホイールが合うだろうと思ったんです。ちょっと海の香りがするというか、夏が似合う感じの組み合わせができたかなと思ってます。ちょっと遠くまで行きたくなるような、そんな仕上がりが気に入っています」
 

 
インテリアについてはいかがですか?
 
「ボディカラーがブルーで、まるでそれに合わせたかのように、シートのステッチもブルーとイエローが組み合わされているじゃないですか。これを最初見た時に、めちゃめちゃお洒落だなと思い、そこも気に入っています」
 

ブルーとイエローのステッチが随所に施されたインテリア。
 
装備についてはいかがですか?
 
「最新の安全装備が備わっているところもプラスに感じています。予防安全装備については頻繁に使うものではないかもしれないですけど、自動ブレーキが付いていて安心だし、よく使うもので言えばブレーキのホールド機能が便利ですね。普通に止まるだけでホールドされ、坂道で停止しても下がってしまうことはないので楽ですね」
 
クルマを乗り換えられて、良かったと思うことはありますか。
 
「ゴルフの往復が、快適とか楽に移動したいという価値観から、楽しく移動できるようになったところが大きな変化だと思っています。運転自体が楽しくて、なんならゴルフより道中の方が楽しいぐらいです(笑)。ゴルフには毎週行っていたのに、今はゴルフではなく、どこかへ走りに行こうかなみたいな、そういう気持ちの変化が大きいですね」
 

 
ゴルフへ行く回数は減りましたか?(笑)
 
「いや本当に減っているんですよ。今月なんてまだ1回しか行ってません。普段は4、5回は行ってたんですけど、先月も2回ぐらいしか行ってないですから」
 
サソリの毒にやられたようですね?
 
「そうですね。アバルトに乗り換えて、オフ会や神戸で開催されたコーヒーブレークなどのイベントに足を運ぶようになりました。先月はイベントに参加するために富山まで行きました。これまではどちらかというと、自分はクルマのイベントに参加するようなタイプの人間ではなかったんですよ。でもアバルトに乗るようになり行ってみたら、すっかり楽しくなってしまいました」
 

最近はゴルフに加え、イベントへの参加を楽しまれているという林さん。
 
イベントはどんなところが楽しいですか?
 
「普段出会うことのない人と出会えるところです。クルマというのは言ってみれば、それぞれ自己満足じゃないですか。これまでは自分のクルマの写真を撮ったりとか、それを誰かに見せたり発信するといったことは全然してこなかったんですけど、クルマが変わるだけで周りの反応が全然違うんです。これまで乗ってきたクルマでもホイールは換えてきたし、アバルトでも同じことをやっているだけなんですけど、アバルトだとホイールを変えたんですね、と話しかけられ、これこれこうで…と会話がどんどん弾んでいきます。そういうのが今までなかった新しい経験で、楽しいんでしょうね。本名を知らない人や、どんな仕事をしているかも知らない人が多いんですけど、そういうのを度外視して共通するカテゴリーのクルマに乗っている者同士で楽しめる。どんなカスタマイズをしてもそれを否定しない。そういう話の広がりや関係性が心地いいのかなって思いますね」
 
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