新旧アバルトが大集合! フジスピードフェスティバル2023に集まったアバルト乗りたち
時空を超えるリトルモンスター
『Tipo』や『LE VOLANT』など、数々の自動車専門誌を発行しているネコ・パブリッシングが主催する、クルマ好きのためのイベント「フジスピードフェスティバル2023」が、10月15日(日)に富士スピードウェイを舞台に開催された。同イベントでは、パドック内にアバルトオーナーが集う専用のパーキングスペース「アバルト ミーティング」が用意されたり、アバルトのみでレーシングコースを走行する「アバルト スコーピオンラン」、さらにアバルトビンテージモデルの展示「アバルト クラシケ」、ならびにビンテージモデルによる「アバルト クラシケ デモラン」が開催されたりと、アバルトの存在感が光る1日となった。
午前中はあいにくの雨模様となったが、富士スピードウェイには朝早くから多彩なモデルが集まり、けたたましいエンジン音や MCの声が鳴り響くサーキット特有のテンションに包まれていた。そんなレーストラックの雰囲気に自然と溶け込む、色とりどりのアバルトたち。普段は愛らしく思えるアバルトも、パドックでは一際逞しく見えた。
朝8:40からは、現代アバルトによる「アバルト スコーピオンラン」が実施された。500/595/695シリーズや124 spider、グランデプントなどが、パドックからゲートをくぐり、ピットレーンに整列する。コース上は、傘なしではびしょ濡れになるほどの降雨。見ている方が心配になる状況のなか、ヘルメットを被ったドライバーたちは、1台ずつコースへと駆け入っていく。サソリ遣いたちは雨天候の緊張感をも楽しんでいるのかもしれない。
ピットレーンで見守る中、2分半ほど経過した頃だろうか。周回したアバルトが、メインストレートに戻ってきた。ウェットコンディションのなか、いい音を奏でながらストレートを通り抜けていく。リトルモンスターの本領発揮だ。
あっという間に走行時間を終え、走行車両がパドックに戻ってきた。どうやらどのドライバーもトラブルなく、走り終えた模様。パドックに戻ってきたアバルトオーナーに感想を聞いてみた。
雨のサーキットを走った“サソリ遣い”たちの声
ご夫婦でサーキットに足を運ばれていたのは、後藤良太さん/悠香(はるか)さんだ。
今日はあいにくの雨の中の走行でしたが、怖くなかったですか?
良太さん
「めっちゃ怖かったです(笑)。YouTubeで雨の富士スピードウェイの走行ラインを見たり、『グランツーリスモ』で予習は済ませてきたつもりでしたけど、それでも緊張が走りましたね(笑)」
雨のサーキットでアバルトの走行性能はどうでしたか?
良太さん
「ホイールベースが短いので、スピンに気をつけなければいけないところはありますけど、改めて電子制御が優秀だと感じました。路面の所々に川ができるような環境で、走行中に“やばいかも!?”って思うような場面もあったのですが、そんな時も電子制御がガガガッと即座に介入してくれたので安心感がありました。後半は雨脚が少し弱まってきたこともあり、ストレートでアクセル全開まで踏み切ることができました。速度ですか? 180km/hぐらい出ていたと思います。走り終える頃にはニコニコになってましたね(笑)」
雨でも楽しめたようですね。奥さまもアバルトを運転されるのですか?
悠香さん
「実はこのクルマは、私がマニュアルで車幅が大きくないクルマを望んでいたので、主人が教習車として選んでくれたんです。見切りがいいので、むしろ教習所のクルマより、乗りやすい印象ですね。去年、富士スピードウェイで先導車に引っ張ってもらってコースを走るプログラムがあり、それに参加したのですが、もう楽しくて、アドレナリンが沢山出る感じを味わいました(笑)」
サーキットはいつもお二人で来られるのですか?
悠香さん
「一緒の時もあるのですが、日差しが強い時は主人一人で行ってもらっています(笑)」
アバルトとの生活を満喫されているようですね。次に乗り換える時もまたアバルトを選びますか?
良太さん
「このクルマは乗り換えず、壊れるまで乗り続けるつもりです。でも、この前、500eに試乗させてもらったんですけど、加速が凄かったです。EVならオイル代もかからないし、走行前の暖機も不要じゃないですか。日常使いには電気自動車もアリだなと思いましたね」
500e、もう乗られたんですね! これからもご夫婦でアバルトをお楽しみください!