私をコストコへ連れて行って！ アバルトライフFile.65 大森さんファミリーと595
カルロ・アバルトと誕生日が一緒
こうだと決めたら、さっと切り替えられちゃうタイプなのですね？
博美さん
「自分の中でだいぶ後押ししました（笑）。気に入ったクルマが見つかり、ツボにはまったのも大きかったのだと思います」
アバルトに乗りたいという強い思いから、奥さまは数十年ぶりとなる595のマニュアル車にトライ。それが大森さんファミリーの愛車となった。
智之さん
「世の中の殿方の話を聞いていると、好きなクルマを買うために奥さんを説得するのが大変とか、そういう話をよく耳にしますけど、我が家の場合は、逆に妻の方が先にスタートダッシュを切っていたので（笑）。個人的には、マニュアル車に乗る最後のチャンスという思いと同時に、でももしかしたら最初だけで、すぐに乗ることに疲れてしまわないかとか、先のことを想定するとやっぱりオートマチックの方がいいかなという思いも頭をよぎり、かなり悩みましたね」
それでアバルトに試乗され、印象はどうでしたか？
智之さん
「試乗したあと家に帰ってきて話し合いました。お互い“面白かったね”というところは一致しましたね」
博美さん
「私にとっては、マニュアル車を上手に乗れないところはありましたけど、ショールームでアバルトの創始者の方（カルロ・アバルト）の誕生日が11月15日とお聞きし、主人の誕生日と同じだね！と、盛り上がったり、彼も私も二人とも蠍座なので、これは何かいいことあるよ！とか、そういう会話ができたことも大きかったように感じます。ただ、うちは次女がイギリスに強い憧れを持っていたので、実はもう1台イギリスのコンパクトカーも候補に挙がっていたんですけど、そちらはマニュアル車の設定がなく、主人とよく相談し、最後の最後まで悩んだ挙句、アバルトのマニュアルトランスミッション車に決めたんです」
りんご好きで知られるカルロ・アバルトの有名な写真を智之さんが再現。アバルトブランドのストーリーも大森さんファミリーを揺すぶったようだ。
かくして2022年の4月にアバルト 595が納車された大森さんファミリー。お二人は、8月に岐阜・加子母で開催されたアバルトコーヒーブレークに参加されていた。
アバルトコーヒーブレーク加子母（2022年）の模様。博美さんはりんごちゃんからドライビングポジションやクラッチ操作について学んでいた。
智之さん
「あの時、妻はマニュアルトランスミッションにある程度は慣れていたんだけど、坂道発進はまだまだ、という状況でした」
博美さん
「もう坂道発進になると【お願いですから車間を開けてください】と書いたプレートを後ろのクルマに向けて出したいと。そんなことを会場にいたモータージャーナリストの嶋田智之さんに話したんです。そしたら、“今すぐレッスンしましょう”と言ってくださり、りんごちゃん（プロドライバーの石川紗織選手）を呼んでくれたんです」
りんごちゃんのレッスンを受けてみてどうでしたか？ 何か変わりました？
博美さん
「手取り足取り教えていただけたので、わかりやすかったです。クラッチ操作の際はアクセルペダルは踏まなくてもよく、特にバックの時などはクラッチ操作だけでクルマを動かせるとか。重要なポイントを親身に教えてくださいました。やっぱりプロってすごいなと。それまではコストコに行きたいのに、駐車場の順番待ちで坂道の途中で停車してしまうのが怖くていけなかったんですけど、りんごちゃんに教えていただいた後は、忘れないうちに早く試さなきゃと思ってすぐにコストコに行きましたね（笑）」
今では坂道発進はバッチリですか？
博美さん
「まだ怖いと思うときもありますけど、だいぶ慣れました。最近は、坂道でブレーキを離しても2秒ぐらいその位置に留まるヒルホールド機能も使いこなせるようになり、アバルトのことをより知ることができたというか、自分とクルマとの連携がうまく行くようになった気がしています。ぜひ機会があれはりんごちゃんの卒業試験も受けてみたいですね（笑）」
振り返って、やはりマニュアル車を選んで良かったと思いますか？
博美さん
「そうですね。あぁ、運転してるな！と実感できることや、心地良い刺激。マニュアル車で運転免許を取った世代なので、運転の楽しさを実感しています」
普段はどういう使い方をされているのですか？
智之さん
「普段は、私が通勤車として使用しています。アバルトは週末に二人で出かける時や、ドライブそのものを楽しみたい時、そんな時にアバルトに乗って出かけるようにしています。うちには先住犬のダックスフンドと保護施設から譲渡されたポメラニアンの2匹がいるのですが、一緒に白馬方面や岐阜方面、愛知の茶臼山や新城など、夏は涼しい場所にワインディングを走りがてら、ワンコと一緒に楽しめる場所に行ったりしていますね」
出かける時は、ご夫婦一緒のことが多いようですね？
智之さん
「そうですね。プライベートの時間に一人で出かけることは、今のところほとんどないですね」