昨日より今日、今日より明日。高みを目指すスコーピオンナたち SCORPIONNA DRIVE FOR WOMAN WOMAN DAY 後編

前号に続いて、2022年3月5日に開催された「SCORPIONNA DRIVE FOR WOMAN WOMAN DAY(スコーピオンナ ドライブ フォー ウーマンデイ)」の模様をお届けします。

女優、高橋ひとみさん登場

まずはスペシャルトークショーの第二弾となる、女優 高橋ひとみさんとティツィアナ・アランプレセ氏による対談から。テーマは、“アバルトがある生活”について。高橋ひとみさんは今年1月にScorpion Magazineにもご登場いただき、愛車の695C Rivale(リヴァーレ)について話していただいたが、アバルトのイベントに登場するのは今回が初。アバルトオーナーの皆さんに、同じオーナーという立場から愛車への思いや普段の生活について話してくれた。


トークショーでは、「695C Rivaleは手放さず、ずっと乗り続けると決めている」と強い意志を口にした高橋ひとみさん(中央)。

クルマに乗っていると、街で見られることが多いのでは? とティツィアナ氏に聞かれ、高橋さんが応える。
「信号待ちをしているときに視線を感じることはありますね。あとクルマに乗ってエンジンをかけると“ボンボン”っていう排気音がして、それを聞くとワンランク上の女になった気がして(笑)。そういう魔法をかけてくれるようなところが素敵なクルマですよね」と、アバルトの好きなポイントについて話してくれた。

これを受けてティツィアナ氏は、次のようにコメント。
「私もアバルトを運転する時、男性から見られている気がします。それで見返してみると、ノー。私ではなくクルマを見ている」と話し、会場の笑いを誘った。

19歳で免許を取得して以来、常にクルマがそばにあったと話す高橋さん。その時々で自分にとって必要なクルマを選んできたという。今は移動がすべてクルマのため、さまざまな駐車場事情に応えられるコンパクトカーが必要だった。でも、ただ小さいだけでは満足できないという。
「小さくてかっこいいクルマを求めていたので、それに加えてセクシーな695C Rivaleはまさに私が求めていたクルマ。自分にぴったりだと感じています。乗っているだけで夢心地にしてくれますし」と高橋さん。実用性だけでなくエモーショナルな部分を大切にされている様子だ。

高橋さんは、スピードは出さない慎重派。とはいえアバルトの力強さは肌で感じている。
「このアバルトに負けないような、いつまでも素敵な女性でいることを目標としています。このクルマならどこへ乗って行っても恥ずかしくないし、おしゃれだし。クルマってどんどん形が変わっていくじゃないですか。でもアバルトはそうではなく、いつまで乗っていても何十年乗っていても素敵と思ってもらえる。そんなクルマのひとつだと思うんです」

驚きのマニュアル比率

会場から高橋さんにいくつかの質問が挙がった。愛娘犬のモモエちゃんのことや、普段いくお散歩コースについて。695C Rivaleについての質問もあった。高橋さんは、それぞれの質問にやさしく丁寧に答えていった。

次にティツィアナ氏が会場に質問を返す。「この中でマニュアル車に乗っている人?」
すると1/3ほどの人が手を挙げた。その数の多さに「すごーい!」と高橋さんも驚きを隠さなかった。


マニュアル車に乗っている人? と聞かれて手を上げた参加者たち。

ティツィアナ氏は99%をオートマチック車が占める日本において、女性のマニュアル比率が高いことがアバルトのユニークな特徴だと話す。
「イタリアではオートマチック車が少ないんです。なので旅行でイタリアに行った時、MTが運転できないと困ることになりますが、皆さんにはぜひイタリアでも運転を楽しんでもらいたいです。ナポリが面白いですよ、オススメじゃないけど。なぜならあまりルールがないから(笑)。カオスのような環境ですが、お互いが気をつけながら運転しています。人と人のコミュニケーションが発揮されるんですね。だから意外に事故は少ないんです。また、ナポリから南下したソレントや、さらに南のシチリアのドライブも素敵です。ぜひ北イタリアだけでなく、南イタリアも楽しんでください。文化の違いを感じられると思います」とイタリアの楽しみ方を提案した。


「状況が落ち着いたらぜひイタリアを旅行し、現地でも運転を楽しんでほしい」と話すティツィアナ氏。

トークショーが終わると、ランチタイム。イタリアや国際女性デーをイメージしたランチボックスは、自家製ロースハムと三浦春キャベツのコールスロー、熊本産赤牛のローストビーフ、桜鯛の瞬間燻製と葉山産紅芯大根のカルパッチョ、ミモザの花を模したティラミスなど盛りだくさん。イタリアの春を感じられるスペシャルなメニューだ。


会場で配られたランチボックス。

参加者の皆さんはすっかり打ち解けて、会場は和やかな雰囲気に包まれていた。参加されたオーナーさんに話を伺ってみた。
 

695 Rivaleオーナー 水飼和美さん

高橋ひとみさんと同じ695 Rivaleでお越しの水飼和美さん。2020年3月にSCORPIONNA DRIVE for Woman 2020 in つくばに参加されていた当時はまだフィアットオーナーで、アバルトへの試乗はその時が初だった。
「ペーパードライバー歴が長かったので当時は高速道路にビビって乗ることができず、近所でしか乗れてなかったんですけど、SCORPIONNA DRIVEに参加したことでスピードを出すのって楽しいなと目覚めちゃったんです。それからずっとアバルトへの憧れが頭の中にあって。よく言われるサソリの毒ですね(笑)」。

そこからは早かった。どうせ買うなら限定車など他の人と被らないモデルがいいと考える。同じ頃、知り合いの人から、695 Rivaleの存在を知らされた。話はトントン拍子に進んだ。ご縁だけではない。水飼さんは行動が早い。やりたいことを後回しにしないタイプなのだ。
「乗りたいと思った時に乗らないと、いつになるかわからないので、勢いで買いました。旅行もそうなんですけど、フランスに行きたいと思ったら、ひとりで行ったり。そんな感じです。イタリアも行きたいと思っていたんですけど、コロナで見通しがつかなくなってしまって……」

サーキットにも足を運んだ。アバルトに乗ったらやりたいことのひとつに、筑波サーキットを走りたいという願いがあったのだ。2020年のSCORPIONNA DRIVEでは、自分の運転で筑波サーキットまで来られなかったので、その悔しさをリベンジしたいという思いもあった。
「コースをちゃんと走ったのは1度だけなんですけど、思ったより長く、集中力を使うので結構疲れましたね。わたしは楽器が趣味なんですけど、コントロールするというところが楽器とクルマの運転は似ているなと思いますね。楽器の種類ですか? サックスです」

水飼さんは愛犬家でもある。マルチーズを飼っていると言って、写真を見せてくれた。
「高橋ひとみさんがフィアットに乗っていた時からインスタをフォローしていたんです。だから695C Rivaleを買われたと知った時は嬉しかったですね。今日はお会いできただけでなくお話もでき、一緒に写真まで撮らせてもらえて。今年の運を使い切った感じです」
 

595 Competizioneオーナー 安井真央さん

若葉マークが付いた595 Competizioneでお越しの安井さん。愛知県からお父さんとお母さんについてきてもらったが、運転はなんと安井さんひとりで4時間すべての道中をこなしたのだとか。
「父も途中、“交代しようか?”と声を掛けてくれたんですけど、もっと乗っていたくて。結局運転を変わることなく箱根まで自分の運転だけで来てしまいました」とスコーピオンナの素質をうかがわせる回答。

聞けば、安井さんはまだ大学生。1台目でいきなり595 Competizioneとは……。
「免許を取る時に、MTかATを選択するじゃないですか。私はその違いすらわからなかったんですけど、MTにしておいた方が乗れるクルマの種類が広がるという父と母の勧めでMTで取ることにしました。それで教習所でMT車に乗っていくに連れ、楽しいなと感じるようになって。免許を取得した後、最初に何に乗ろうかなって考えた時に、せっかくだからMT車に乗ってみたいと思って。かっこいいクルマが欲しかったというのもあり、アバルトを選びました。中身がパワフルでかっこいいけど、見た目は可愛い。そのギャップにやられてしまいましたね」

去年の5月に購入して走行距離は現在約3300km。普段はアルバイトに行く時や近所の買い物、友だちとお出掛けするときなどに使用しているという。友人にクルマに詳しい子はいないそうだが、今回会場で同席した方とクルマの話などをしてさらに感化された模様。
「隣に座った方とお話ししたんですけど、その方はイベントにもよく参加されているそうで、お話を聞くとサーキットでプロのドライバーさんに教わったりもしているそうです。非日常的な体験ができるとお聞きし、私もぜひやってみたいと思いました」

安井さんのアバルトライフはまだ始まったばかり。これからスコーピオンナとしてどんな進化を遂げていくのか楽しみ。機会があればその後の様子もうかがってみたいところです。

こうしてSCORPIONNA DRIVEでは新たな出会いが生まれ、コミュニティはさらに拡大中。閉会後、サソリたちは山の中へと姿を消していった。
今回参加された方も、惜しくも漏れてしまった方も、これからもSCORPIONNA DRIVEへのご参加、お待ちしています!

写真 荒川正幸

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