「アバルトはいいクルマで、Twitterの世界も心地いいんです」アバルトライフFile.30 磯部さんと124 spider

24歳でアバルト3台目!!!

待ち合わせ場所の琵琶湖に面したパーキングに到着すると、そこに1台の124 spiderが停まっていました。日本導入2周年を記念して2018年に発表された、50台限定のメタリックシルバーの「124 spider 2 Year Anniversary」です。せっかくのオープンスポーツカーなのに、残念なことにその日は雨。クルマから降りて来た若きオーナーは、さもそれがあたり前であるかのように、こうつぶやきました。

「僕、雨男なんですよねぇ……」

オープンカー乗りなのに雨男という彼は、磯部将也さん。24歳にして、この124 spiderは3台目のアバルトです。かなりのクルマ好きとお見受けしましたが、聞けば小学生の頃からクルマに乗れる日を待ち焦がれていたのだとか。


124 spiderオーナーの磯部さん。2台の500を経て、124 spiderの限定車を購入されました。

「“頭文字D(イニシャルD)”ってあるじゃないですか。それがものすごく好きで、漫画とかアニメを見て、クルマもすごく好きになったんです。周りの同級生たちは他のアニメとかに熱中してましたけど、僕はそっちには全然興味がなく、同じ趣味の人はほとんどいませんでしたね。当時からちょっと変わり者だったかも(笑)。免許を取った頃にもAE86を夢見てはいたんですけど、手が届かなくて……」

主人公の駆るAE86は、ブームの余波で相場が高騰していました。そんなこともあって、クルマが必要だった磯部さんは、移動のアシとして最初に軽自動車を手に入れ、2年近く乗りました。

「その頃は、フィアットというブランドのことは何となく知ってたけど、アバルトは知りませんでした」

ところがその後、磯部さんは2台続けてアバルト500を買うことになるのです。……なぜ?

「見た目に惹かれて」

だったらフィアット 500でもよかったのでは?

「そういえばそうですね。どうしてだろう……? でも、そんなふうに考えたことはなかったです。当時はエンブレムの違いぐらいしかわからなかったので、あんまり気にもせずに、アバルトいいな、カッコイイな、で買いました。エンブレムは今でも大好きですけど」


磯部さんお気に入りのアバルトエンブレム。

21歳で最初に買ったアバルト 500は、事情があって数ヶ月で手放してしまったそうですが、楽しいと思いつつ楽しみ尽くすところまでは乗れてなかったこともあり、再びアバルト 500を購入。今度は自分なりにカスタマイズをしたり、気が向いたときに走りに行ったり、歴史を調べてみたり、とアバルトが与えてくれる世界を味わいながら、1年半ほど乗りました。そしてその間に、磯部さんは新たなアバルトの楽しみ方、それも人生の宝物になるようなものを手に入れたようです。


磯部さんにとって最初のアバルト 500(左)と2台目の500(右)

Twitterで知り合った仲間とツーリングへ

「アバルトを通じて、同じような趣味の友達ができはじめたんです。イベントに行って知り合ったり、Twitterを通じて知り合ったり。知り合った仲間と次のイベントに一緒に行ったり、みんなで集まったり。一緒にツーリングに行くようにもなりました。僕が今リアルで一番親しく交流しているのは、全員Twitterで知り合ったクルマ友達なんですよ。それもほとんどが同世代というか、20代のアバルト乗りが多いです。趣味が合うからとにかく面白くて、彼らとばっかり会ってます。いつの間にか学生時代の友達とは疎遠になっちゃいました(笑)」


アバルト仲間との交流を楽しまれている磯部さん。Twitterを通じて知り合った友人たちとツーリングに一緒に出掛けるなどアバルトライフを満喫されているようです。

── 一方で愛車の方は、2019年の2月に124 spiderに乗り換えました。楽しいと思っていた500を手放して124 spiderに……というのはなぜ?

「車検の時期が来るので、車検を通して乗り続けるか買い替えるか、悩んだんです。最初は595 Competizioneが候補で見積もりまでしてもらったんですけど、ふと同じ系統のクルマでいいのかな? 124 spiderにも乗ってみたいな、って。年齢的に無理かなと思っていた支払面もクリアになったので、勢いで買いました」


「旋回中にアクセルを踏んでもぐんぐん曲がっていく。曲がるのが楽しい」と磯部さん。

磯部さんは話しぶりも慎重な感じで、思いつきで突飛な行動に出るようなタイプには見受けられません。“3台目のアバルトも”と、買い換えに際してはアバルト以外の選択肢を考えなかったようですが、それには相応の理由があったのでしょう。

「そうですね。買い替えるならアバルト、と最初から思ってました。そんなにたくさんのクルマに乗ったことがあるわけじゃないんですけど、それまで乗ったクルマの中でアバルトより楽しいと思えたクルマがなかったですから……。少し前に友達の124 spiderに乗らせてもらって“いいな”と感じていたので、特に試乗もせずに決めました。はじめは銀色にはそれほどこだわってなかったんですけど、結果的にはこの色で正解でした。周りからも好評だし、他の人とかぶることがまずないので」


街で遭遇する機会がほぼないシルバーのボディも磯部さんのお気に入り。

──人生初の後輪駆動、ですね。頭文字Dの影響でクルマが好きになったというからには、やっぱりFR車にこだわりや憧れが?

「いや、買ったときにはそんなでもなかったです。500はFFだけど、楽しいクルマだったし。ただ、スポーツカーらしいスポーツカーに乗ってみたいっていう気持ちはずっと前からあったような気がします。124 spiderが納車になって最初に乗ったときに感じたのは、実は“前が長いなぁ……こんなの運転できるかなぁ……”ってことでした(笑)。でも、今となってはそこがスポーツカーらしいと感じてます。納車になって自分のクルマを見るたびに、ああ、カッコイイなぁ……っていう気持ちがどんどん強くなりましたね。それにFRって、走っていてもとてもスポーツカーらしいですよね。アクセル踏んで後ろから押されていくような感覚、ものすごく気持ちいい。よく曲がってくれるし。だから峠道とかを走るのも楽しいんですよね。このクルマには長く乗りたいので、頭文字Dみたいな走り方はしないですけど。1.4リッターエンジンもターボが効くと速いし、パワーも十分だと思います。だから普段はノーマルモードで走ってます。ゆっくり走るときにはスポーツモードよりも運転しやすいですから」


所有してすぐの頃は、ボンネットの長さに運転のプレッシャーを感じていたそうですが、気づけばそこもお気に入りのポイントとなっていたそうです。

オープンにしたときの特別な時間

──124 spiderを楽しみ始めてから1年ほど。以前と比べて何か変わったことはあったでしょうか?

「500に乗っていたときは500の友達ばかりだったけど、124 spiderを買ってからは124 spiderの友達も増えました。アバルトを通じて、いろいろ広がった気がしてます。アバルトを通じて知り合った友達、僕にとってすごく大切な存在なんです。毎月の支払いは増えたけど大切なものも増えた(笑)。本当に124 spiderを買ってよかったって思います。周りでもアバルトからアバルトに乗り換える人がかなり多いんですけど、それ、よくわかるんですよ。Twitterのアバルトの世界って、とっても平和なんです。他ではモメゴトとかを聞くことも結構あるのに、アバルトのつながりではそれがない。年齢層が10代から50代まで幅広いのに、あたり前のように穏やかに交流していて、そういう世界が心地よくて離れたくないな、っていうのが無意識の中にもあると思うんですよ。変わっているなぁと思う人は結構いるけど(笑)、みんな温厚で、イヤな人がいないんですよね。こんないいクルマは他にないって感じてることもあるけど、そういう意味でも僕はアバルトから離れられないですね」


アバルト仲間とのツーリングの模様。

──そういえば、磯部さんは124 spiderですべてをこなしてるということですから、通勤にも使うわけですね。124 spiderを買って通勤が楽しくなったってことは……。

「それはないですね。通勤は憂鬱なときもありますので(笑)。屋根を開けることもありません。開けるのは走りに行くときや友達と一緒に遊びに行くときだけ。普段オープンにしない分だけ、オープンにしたときには特別な時間がもっと特別なものになりますから。でも、自分で走りに行こうと思ったら雨、ってことが結構あるんですよね……」

ああ、雨男……。これから磯部さんが124 spiderで走るときは快晴続きでありますように!

文 嶋田智之

124 spiderの詳細はコチラ

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