限られたオフの時間にみなぎるパワーを。アバルトライフFile.84 小林さんと595 Competizione

アバルトライフFile.80にご登場いただいたユーキさんのご紹介で、595 Competizioneにお乗りの小林範彦さん。アバルトが気になっていたお知り合いのお付き合いでショールームに見に行ったところ、小林さんの方が気に入ってしまい、購入してしまったとのこと。そんなひょんなキッカケから始まったアバルトとの生活は、小林さんの生活にどのような変化をもたらしたのか。お話しをうかがいに行くとガレージには、595 Competizioneがたくさんの趣味のアイテムに囲まれて停まっていた。

最終的に行き着くクルマ

お知り合いのお付き合いで見に行ったところ、ご自身が購入することになったとのことですが、その時のことを教えてもらえますか。

「その日は4人でゴルフをする予定だったんですけど、雨で中止になってしまったんです。そのうちのひとりはわざわざ休暇を取ってゴルフに参加してくれようとしていたので申し訳ないと思いながら、その日どうするか聞いてみたら、その彼がクルマを見に行こうと思っているというんです。何を見に行くか聞いてみたら、アバルトだというので、じゃあ僕も行くよということで一緒に見に行ったんです」


ゴルフが趣味という小林さん。アバルトでコースに行くこともあるという。

その後、どうなったのですか?

「その彼が試乗するついでに僕もちょこっと乗せてもらったら、面白くて思わず気に入ってしまったんです(笑)。さすがにその場では買わなかったですけど、すっかりアバルトに興味が湧き、欲しくなってしまいました。それでボディカラーや内装色などを色々調べ、割と近くに欲しい仕様の在庫車があるショールームがあったので、そこで購入しました。でも結局その彼は買わなかったんですよ。彼ではなく僕が購入したことをその時のゴルフ仲間たちに報告したらみんな笑っていました(笑)」

購買欲が一気に高まったのは何が決め手だったのですか?

「一番はマニュアルだったことですね。10年に1度ぐらいマニュアル車に乗りたい衝動に駆られるんですよ(笑)。あとは小さいクルマがいいなと思ったこと。そしてもうひとつは、昔を思い出させてくれたことです。実は私は他にもクルマを持っていて、それはそれですごく良くできたクルマなんです。必要とあれば自動でブレーキが作動したり、ハンドル操作もやってくれて車線からはみ出ないようにしてくれる。渋滞してもボタンひとつで快適に進んでくれる。そういうクルマもいいんだけど、アバルトに乗ったときに、昔のような運転する楽しみが蘇ってきたんですよね」

実は小林さんは歯科医を営まれている、昔ながらのクルマ好き。これまでにイタリアのスーパーカーもはじめ、様々なクルマに乗ってこられたという。ガレージにはもう1台、電動のスーパースポーツカーが置かれていた。そのクルマで不自由はないはずにもかかわらず、アバルトを購入されたそうだ。

最新のハイテクカーでは満たされない部分があったのですね?

「アバルトに乗った時、そういうハイテクなクルマとは真逆に位置するクルマだと思ったんです。不便なところもあるのだけど、そこが逆に面白いなと。ユーキくんもそうだけど、クルマ好きの人って最終的に行き着くところは似たようなクルマだったりするじゃないですか。万人に勧められるクルマではないけれど、その楽しみをわかっている人は勧めなくても買う。アバルトはそういう存在のような気がしますね」

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