アバルトカレンダー2026まもなく完成! アバルト乗りが描く2026年の景色とは。
9月:abarth_h2c2さんの作品

入道雲、海、そしてパームツリー。誰もが自然に夏をイメージできるカットです。作為感のようなものはまったく感じられないのですが、空の青とボディカラーの青のバランスや、歩道の赤でボディの青を際立たせてるところなど、もしや念入りな計算が……?(嶋田)
縦位置の構図で見事にまとまっていると思います。レンガ色の歩道が青のボディを引き立たせ、その歩道がカーブしていることで躍動感が出ていると思います。青空とフェニックス、夏らしい一枚ですね(荒川)。
スローな時の流れを感じさせるトロピカルなロケーションに500eが加わると、とたんにモダンな雰囲気が増しますね。リゾートを旅するようなワクワクを日常で味わわせてくれるのはこのクルマの魅力。それを全開で楽しんでいるオーナーさんのライフスタイルが目に浮かぶようです(曽宮)。
10月:masaoz4さんの作品

近頃では画像処理も当たり前となりましたが、ヘタな加工は逆に写真の魅力を損なうことも。ただ、こちらはお見事。元の構図がしっかりしてるうえに、特徴的なフォルムを浮き彫りにすることに集中してるかのよう。トーンも統一されていて雰囲気も抜群です(嶋田)。
画処理を結構されているのかもしれませんが、撮影者のイメージが良く現れている写真だと思います。あまり色を付けず、ボディの陰影に拘ったことで迫力が増していると思います(荒川)。
AIを駆使した作品のようですが、通常の撮影では邪魔になりやすい白線を、絵作りに利用した逆転の発想は面白いです。二面性を持つアバルトの、かわいさより、かっこよさの一面が際立つ作品ですね(曽宮)。
11月:yohey00さんの作品

富士山バックの写真は多々あれど、山の姿とクルマのフォルムを綺麗に対比させたカットは稀のように思います。赤富士と赤耳&赤ストライプが対になってるのもおもしろい。グランデプント愛が強く常に慈しむようクルマを眺めてるからこそ撮れた写真、なのでしょう(嶋田)。
薄暮を身に纏い、グランデプントを美しく魅せています。背景の富士山も出しゃ張らず、オリジナルのデータはさぞかしもっと美しいことでしょう(荒川)。
いい構図ですね。富士山とグランデプントをフレーム内の対照位置に置き、バランス良くまとています。この角度から見るグランデプントは、小動物のような可愛さが引き立ちますね(曽宮)。
12月:tsuneo_ooshimaさんの作品「荒川氏推薦」

夕暮れ時の空の光、計器板の灯り、ルームランプの光彩、そしてボディに反射する埠頭の風景。光と灯りにこだわった、芸術作品のような1カット。ミラーに写るバケットの刺繍や色合いでそれとわかるステアリングの紋章でABARTHを主張するところもお見事、です(嶋田)。
色彩、光、雰囲気が感じ取れる作品だと思います。沈む夕陽にリンクするかのようなルームライト、ミラーに映し出された赤いシート、トワイライトゾーンを活かした、観るものを魅了する作品です(荒川)。
緻密に計算された絵だと思います。アクセントの夕景、メーターがよく見えるように右に切ったハンドル、映り込みの綺麗なボディサイド、そしてミラー越しに見える赤いシート。今回、唯一の選出となった部分カットですが、その限られた情報の中にアバルト“らしさ”が詰め込まれています(曽宮)。

アバルトを愛する皆さんの情熱と創造力によって、2026年版カレンダーは特別な一冊となりました。応募された一枚一枚には、オーナーさんだからこそ切り取れる視点や、愛車との楽しみ時間が確かに刻まれているように感じました。
選ばれた12作品はもちろん、すべての応募作品から、皆さんがアバルトとの時間を楽しんでいる様子が伝わってきました。選出されるかどうか以上に大切なのは、愛車との時間を楽しむこと。今回の選考会は、そのことをあらためて感じさせてくれる場でもありました。
来年もまた、皆さんと共にこの喜びを分かち合えることを楽しみにしています。
アバルト公式WEBサイト https://www.abarth.jp/
写真 荒川正幸
