約210台のイタリア車が大阪に集結。「大阪イタリアンカーフェスタ」、その熱狂と情熱に触れる一日
アウトドアも家族時間も、このアバルトと一緒に
アバルト・コーヒーブレーク岐阜の会場で、屋根にカヌーを載せていた500が、大阪イタリアンカーフェスタにも姿を見せていた。オーナーの横井基宏さん・菜穂子さんご夫妻にお話を伺った。
「週末になると、このクルマにカヌーを積んで長良川で川下りをしてるんです。白波が立つ激流を、時には転覆しながら下るんですよ。すごく激しくてスリル満点です!」と、刺激を楽しむ様子がひしひしと伝わってきるよう。
そんな横井さんがアバルトを選んだ理由を聞いてみると、「昔、乗ってみたかったけど叶わなかったターボ車への憧れが忘れられなくて…」とのこと。念願の1台をようやく手にしたという横井さん、アバルトの魅力について「めちゃめちゃ面白いですね!」と笑顔で語ってくれた。
ワンちゃんの頭を優しく撫でながら、奥さまはこう話してくれた。
「私はカヤックもやらないし、運転もあまり好きじゃないんです。免許もAT限定で…。でも、このクルマに乗って出かけるのは楽しいですね。うちの息子たちも大きくなって、最近は全然つき合ってくれないんですよ。そうなると、やっぱり夫と仲良くしておかないとダメかなって(笑)。ボブチョ(ワンちゃん)もかわいいし、一緒に連れて行けるなら、私もついて行こうかなって気持ちになります」
そして、少し照れながらこう続けた。「正直、クルマのことは1ミリもわからないんですけど、今日はがんばっていろんな方とお話ししました(笑)」
気取らず自然体で、それでもちゃんと楽しもうとしている姿がとっても素敵でした。
初めてのアバルトがくれた、新しい毎日と広がる未来
岡山県からお友だちと一緒に参加していた櫻井眞一郎さん。24歳の彼にとって、595 Competizioneは人生で初めての愛車。街中でたまたま見かけたこのクルマに一目惚れし、コンパクトなボディからは想像もつかないほど迫力のあるエキゾースト音に惹かれ、購入を決めたそう。
現在は、休日に趣味の釣りで青物やイカを狙ったり、クルマのイベントに参加したり、ジムに通ったりと、アクティブな日々を過ごしているとのこと。
「ジムは自分磨きですね(笑)。クルマに乗るようになってから、明らかに行動範囲が広がりましたね。以前に比べ、外に出る機会がぐんと増えました」と櫻井さん。
そんな櫻井さんは、将来に向けて新たなステップを歩み始めている。 「今年の1月に転職して、少し忙しくなってきたところなんです。土曜日も仕事なので、日曜日という貴重な休日をできるだけ楽しみたいと思っていて。将来的には独立も視野に入れていますし、ゆとりができたら、もっとカスタムも楽しみたいですね」と話してくれた。行動力と前向きな姿勢が印象的な櫻井さん。次回は愛車とのさらなるエピソードも聞かせてください!
目立つからこそ大切に、愛着あふれる赤い一台
岩瀬さんご夫妻が乗るのは、真っ赤な595 Competizione。ご主人の貴広さんが以前、本格的なオープンスポーツに乗っていた頃、たまたま「かわいくて、かっこいい!」と心を奪われ、奥さま用のクルマとして迎え入れた一台だ。
「通勤など普段使いにも使っていますが、目立つクルマなので、お菓子を食べながら運転するのは控えてます(笑)。誰かに見られているかもと思うと、自然と背筋が伸びる感じですね」と奥さま。目立つクルマならではの、ちょっとした気遣いも愛着の表れですね。
そんなお気に入りの595 Competizioneだからこそ、休日は思い立ったらフラッとドライブに出かけることも多いそう。
「京都に住んでいますが、和歌山や福井など、美味しいものを求めて気ままに旅立つことが増えました。長距離のときは、夫と交代で運転しています」と綾さん。
ご主人の貴広さんも「これまでいろんなクルマに乗ってきましたが、スポーツカーの中でもこのクルマは本当に優秀だと思います。お互いクルマ好きなので、共通の趣味として一緒にいろんな場所へ出かけられるのが楽しいですね」と話してくれた。大人の時間に、少しだけヤンチャ心を添えて。そんな岩瀬さんご夫妻のカーライフには、クルマとの心地よい距離感と楽しみ方が詰まっていた。
走ることを楽しむ人、趣味を深める人、家族との時間を大切にする人……オーナーさん一人ひとりの想いを乗せながら、それぞれの物語をともに紡いでいくアバルト。大阪イタリアンカーフェスタ2025は、そんなアバルトを愛する人たちの笑顔と想いがあふれていた。この日交わされた笑顔や会話は、また次の出会いや物語へと続いていきそう。そんなことを感じさせる一日だった。
取材/文 曽宮岳大
アバルトオフィシャルwebサイト https://www.abarth.jp/