“日本最速のサソリ使い”の栄冠は誰の手に!? アバルト×ザ クルー2 Scorpion Challenge決勝戦が開催

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選ばれし4名による頂上対決

アメリカ全土を舞台とした壮大なスケールでレースのスリルを楽しめるオープンワールド・レーシング『ザ クルー2』。その『ザ クルー2』とアバルトがコラボレーションし、日本最速のサソリ使いを決定する「アバルト×ザ クルー2 Scorpion Challenge」の決勝戦が10月6日(日)、ベルサール秋葉原にて開催されたUBIDAY2019のステージで実施された。朝10時の開場とともに会場には大勢の来場者が詰めかけ、ステージ前はあっという間に人だかりに。

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会場には、「アバルト×ザ クルー2 Scorpion Challenge」の「予選を見た」という人や、兄者さんのファンなど大勢のゲームファンが集まった。

約半年にわたり、熾烈なレースを繰り広げてきた「アバルト×ザ クルー2 Scorpion Challenge」。ステージ上には、シーズン1とシーズン2を優勝および準優勝で飾った4名の選手が登壇。大勢の観客を前に、エキシビジョンレースを繰り広げる。MCのyukishiroさんと、野々宮ミカさんがその模様を実況してくれた。

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MCのyukishiroさん(左)と、野々宮ミカさん(右)。

スペシャルゲストには、YouTubeで260万人以上が登録する“兄者弟者チャンネル”で「2BRO.」として活躍中の人気ゲーム実況者、「兄者」さんがスクリーンに登場し、会場をさらに盛り上げてくれた。兄者さんの姿が映し出されると会場は大声援が巻き起こった。なお、本レースの勝者には、賞金10万円のほか、兄者さんとのエキシビジョンレースへの参加資格が贈られる。

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ゲーム界のカリスマ「兄者」さんがゲストとして登場。大のクルマ好きで、レースゲームは得意中の得意という。果たしてエキシビションマッチの行方は……!?

イコールコンディションの戦い

本戦を前に、4名の挑戦者がレースへの意気込みを述べた。本大会に勝ち残った中で唯一の40代、シーズン1で準優勝した茨城からお越しのヨシイズ選手は「大舞台ですが、いい結果を残せるように頑張ります」とコメント。続いて予選で圧倒的なスピードを見せた宮城の黒い彗星、ダフダフ選手は「シーズン1と同様に決勝も勝ちたいと思います」と自信を口にした。

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決勝に進出したヨシイズ選手(左)とダフダフ選手(右)。

また、シーズン2で準優勝し、クルマ好き3兄弟の末っ子、エスドラ選手は「想像以上に人が多く緊張しているんですけど、プレッシャーに負けないように頑張りたいと思います」とコメント。そしてシーズン2を優勝し、はるばる愛知から来てくれたバジリガージョン選手は「この最高の舞台でレースを楽しめればいいなと思います」と、メンタルの強さをうかがわせた。

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エスドラ選手(左)とバジリガージョン選手(右)。

決勝は、会場で発表されるコースを舞台に、3周のバトル形式で行われる。『ザ クルー2』では、マシンのカスタマイズも可能だが今大会ではチューニングの幅が制限され、カラーリングなどオプティカルチューンに限定された。つまり基本イコールコンディションでの競い合いとなり、技術力がより重視されるレースとなる。もうひとつ、レースの行方を難しくする要素が、CPUと呼ばれるバーチャル上の競争相手の存在。順位は純粋にCPUを抜いたレース参加者4名のなかで決められるが、CPUが走行の邪魔をしてくることもあるのだ。

二転三転する波乱のバトル

yukishiroさんと野々宮さんがまもなくレース開始であることを告げると、各選手のステアリングコントローラーを握る手に力が込められた。泣いても笑っても一本勝負というファイナルの決戦を制するのはどの選手なのか──。ついに戦いの火蓋が切って落とされた。

好スタートを切ったのは、シーズン2の覇者、バジリガージョン選手。しかし、そのすぐ後をヨシイズ選手が追う。エスドラ選手とダフダフ選手も食い付いていく。決勝まで勝ち抜いた猛者だけに、どの選手もドライビング技術やコースへの順応力はハイレベル。場面に映し出されるオンボード映像からは戦闘力の差は見られない。

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「アバルト×ザ クルー2 Scorpion Challenge」決勝を戦う4選手。

バジリガージョン選手は徐々に後続車を引き離していく。ヨシイズ選手とエスドラ選手は激しい2番手争いを繰り広げる。ダフダフ選手はやや遅れをとった。ところがここで形勢が逆転。バジリガージョン選手がコースから膨らんでしまい、その隙をついてエスドラ選手が先頭に躍り出た。1周が終わった時の順位は、エスドラ選手、ダフダフ選手、バジリガージョン選手、ヨシイズ選手の順。

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さらにその後、先頭のエスドラ選手がCPUに邪魔されてしまうことに。ここで再び戦いは混戦へ。ポシションを落としたバジリガージョン選手がエスドラ選手のタイムロスを機に再びトップに返り咲くと、会場に歓声が巻き起こった。ヨシイズ選手もポジションを上げて2位へ。一方、エスドラ選手は最下位へと転落してしまった。その順位のまま、各選手が最後のコーナーをパスし、ここでゴール。順位はバジリガージョン選手、ヨシイズ選手、ダフダフ選手、エスドラ選手の順。トップから一時、大きく順位を後退したバジリガージョン選手は、粘り強い走りでポジションを奪回し、見事栄冠を手にした。短時間ながらも中身の濃い、波乱のレースが繰り広げられた。

“集中と継続”による勝利?

続いて、バジリガージョン選手と兄者選手のエキシビジョンマッチへ。コースは「ココナッツグルーブ」。レースが始まると程なくして兄者選手が先行し、YouTubeで260万人の登録者を持つカリスマ実況者の貫禄を見せつけた。とはいえ、兄者選手は走行中、対戦相手のバジリガージョン選手を「間違いなく速い!」と賞賛。1周目は兄者選手の先行で終わったが、2周目で順位が入れ替わる。そして再び、兄者選手がトップへ。このままレースが終わるかと思ったその矢先、CPUが邪魔をしてきて、兄者選手がヘアピンで引っかかってしまい、大きくロス。このチャンスをついてバジリガージョン選手がトップに浮上。これにはさすがの兄者選手も「やってしまった」とコメント。そのままでの順位でレースは終了し、バジリガージョン選手が兄者選手とのエキシビジョンマッチを制した。手に汗握るレースだった。

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バジリガージョン選手は次のようにコメント。
「シーズン1、シーズン2とずっと出ていて、”不利になってからの勝ち“という流れでこられたので、自分の中でも盛り上がれる走りができて、良かったなと思います」。さぞかし大量の練習をしてきたのかと思い、1日の練習時間を聞いてみると、「30分から1時間程度です」と意外な回答。「長くやるとつかれてしまうので、一度の練習時間は短くして、そのぶん集中してやります。ただ、仕事が遅くなってどうしてもできない時は除き、ほぼ毎日練習はしました」とのこと。チャンピオン獲得は“集中と継続”による成果といえるかもしれない。次に今回のレースの勝因をうかがうと「諦めない心だと思います」と返してくれた。そして「一度抜かれたからもうダメだ、じゃなくて、まだ始まったばかりだ、と思うようにしています。そうやって追い上げていけば、必ずどこかで勝ちが見えてくるはずなので。自分に負けないことだと思います」と力強く語ってくれた。

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レースを盛り上げてくれたMCの野々宮さんは、「本当にこんなにたくさんのお客さんが、朝からステージを見てくださると思わなかったので、盛り上がって嬉しいですし、選手の緊張も伝わってきて、いい大会になったのではないかと思います」とレースを振り返ってくれた。野々宮さんは自らゲームも楽しまれるとのことで今回のレースに登場したABARTH 124 spiderに対して聞いてみると、「アバルトはコンパクトで可愛いので女子の中でも人気がありますが、でもそれだけじゃなくて、今回のレースを見ればわかるように速いクルマでもあるので、乗りたい気持ちにさせるクルマだと思います」と印象を話してくれた。

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一方、レースを実況してくれたyukishiroさんは「『ザ クルー2』は、好みのクルマを選んだり、速さを求めてチューニングしたりする楽しみもあるゲームなので、普段プレイする時は超高速でのスピードを楽しむ方向にいきがちですけど、今回のレースはチューニングパーツをつけないというレギュレーションのなかでの戦いでした。そうしたなかで、選手は一から練習し直す必要があったので、スタートラインが同じというところで、面白い大会になったのではないかと思います」とレースの盛り上がりを振り返ってくれた。

というわけで、大勢の観客に見守られ、大いに盛り上がった「アバルト×ザ クルー2 Scorpion Challenge」決勝戦。手に汗握る緊張感を見ている者にも与えてくれた。日本一のサソリ使いの称号を手にしたバジリガージョン選手のコメントからは、メンタルの部分が勝利を決定づけたことがうかがえた。「諦めず、戦い続けること」と話してくれた勝者のチャレンジスピリットが印象的だった。

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