FIAT FESTA

寄稿:チンクエチェント博物館

FIATとその仲間達で集う高原の一日、「フィアット フェスタ」が今年も6月5日、群馬県水上高原 宝台樹スキー場で開催されました。
今年で18回目となります。東北の震災の影響で去年に比べ来場者は減っていましたが、FIATやアバルトで盛り上げ、楽しもうという意識の高い参加者が大勢集まりました。

イベントのメインはトロフェオスラロームというジムカーナです。走り慣れた人、初めて走る人、いろんな人がいますが、みんな楽しんでいます。

フィアットフェスタの素敵なところはいろんな仲間を受け入れること、そんなユルい雰囲気が多くのアバルトのオーナーの参加を促しています。街をすいすい走っても楽しいですが、やはりアバルトはよりスポーティな環境で走らせるととたんにそのポテンシャルの高さを発揮します。

上の写真はトロフェオスラロームを走るアバルト500、アバルトはこんなスポーツライクな走り方が似合います。やっぱりアバルトは走ってナンボですね、、。

今回、チンクエチェント博物館は納車されたばかりの695トリブートフェラーリで参加しました。
主催者特典でお昼の休憩時間にトロフェオスラロームのコースを走らせていただきました。といってもへたくそな私が走っても参考にならないので、仲間の元全日本ジムカーナチャンピオンに運転してもらい、私は助手席で体感しました。クルマがリニアに曲がり、止まります。過去にこれほどまでに高い次元で走れるイタリア車が存在したでしょうか??それもオイル交換だけした慣らし運転中のクルマで、いわば吊るしの既製服状態です。街乗りレベルだと固い足回りが印象に残る乗り味でしたが、スポーツ走行するととたんに威力を発揮します。あまりにもすごかったので、試乗後、各自動車雑誌のライターさんやアバルト関係者に電話してその凄さを話しました。このトリブートの足回り(コニの足回り)キットも今後パーツとして発売の可能性もあるかもしれないらしいので楽しみです。

この体験に気をよくして今後、サーキット走行を楽しむ環境を整備したり、ドライビングスキルを向上させるようなドライビングスクールの実施に向けて活動したいと考えています。

一般来場者の駐車場にアバルトもたくさん参加していました。
手前の白いクルマを皆さん、ご存知ですか?
このクルマもアバルトなんです。
1980年代の初め、日本に正規輸入されていたリトモ アバルト130TCで、当時2リッターDOHCで130馬力もあるハイパフォーマンスが話題になりました。アバルトが復活する前のアバルト工場で生産された最期のアバルトと呼ばれています。力のあるエンジンでFF駆動なのでステアリングが凄く重く大変でしたが、それがまた味にもなっていて、今でもマイナーながらファンがいます。どの時代のアバルトも個性的です。新旧アバルトの仲間達で一緒にドライブラリーをしたり、サーキット走行を楽しんだり、ドライビングスクールをしたり、、と夢が広がります。

そうそう、アバルトのクラブも創りたいですね。

夢が妄想のように一人歩きしています。

チンクエチェント博物館とは
世界初の「500の博物館」として2001年に誕生。初期型の希少な500の展示を中心に、関連資料や映像をご紹介しています。
館内ではエスプレッソを飲みながら、ちょっとノスタルジックで優雅な時間をお楽しみいただけます。博物館のオリジナルグッズやイタリアから直輸入のレアアイテムを多数展示、販売している併設のミュージアムショップも人気です。
また、博物館のある「チッタナポリ」はイタリアンムード満点のリゾート施設。イタリアンレストランもあり、一日ゆっくりとイタリア気分に浸っていただけます。

チンクエチェント博物館