心を燃やすアバルト女子、集結! SCORPIONNA DRIVE for Woman 2020 Rd.2 富士スピードウェイ編レポート

新様式で楽しむクルマ遊び

プロドリフトドライバー“りんごちゃん”こと石川紗織さんらインストラクターから運転が上手くなるコツを教わる女性限定のドライビングレッスン「SCORPIONNA DRIVE for WOMAN(スコーピオンナ ドライブ フォー ウーマン)」。今年は3月に筑波サーキットで開催して以来、コロナ禍でしばらく開催が見送られていたが、11月23日(月・祭)、約8ヶ月ぶりに富士スピードウェイの駐車場を舞台に、徹底した感染対策をとりながら開催された。


富士スピードウェイに30台のサソリが集結。今年は中部以西での開催が叶わなかったなか、遠方からもたくさんの方にお越しいただいた。

朝9:00に始まった開会式ではりんごちゃんから簡単な説明があり、続いてコースを徒歩で下見するコースウォークへ。戻ってドライビングポジションのレクチャーを受けた後、いよいよ第一回目の走行がスタート。自分の走る順番を待っている間、周りの方の走りを参考にしながらコースを確認したり、他の参加者と談笑したり、参加者の方はすぐに場の雰囲気に打ち解けていた。


今回は、モータージャーナリストでドライビングインストラクターも務められている飯田裕子さんもレクチャーに参加(左)。女性同士とあってすぐに仲良しに(右)。

コースは、パイロンで作られたジムカーナコース。散水車で路面に水が巻かれ、あえて滑りやすいコンディションとされた。これはタイヤの滑る感覚をより低い速度域で体験できるようにするため。どのような運転操作をするとタイヤが滑り、ハンドル操作が効かなくなるのか。また、そうならないためにはどうすればいいのかなどを学んでいく。また今回はジムカーナコースに加えオーバル(楕円形)コースも用意され、アクセルやブレーキ、ハンドル操作を試した。

インストラクターは参加者の走りを外からチェックし、無線機を通じて参加者にアドバイスを送っていく。りんごちゃんと村里インストラクターはタイムを削ることに重点を置くのではなく、参加者が一段上の運転操作を試せるようにやさしく背中を押してあげていた。


インストラクターの村里早織さん。インストラクターのデモ走行&同乗走行も行われた。

なお今回は、同伴者の方の来場もOK だったため、親子の方やご夫婦の方にとっても参加しやすかった模様。同伴者の方は参加者が走りを見たり、動画をとったりして楽しまれていた。

お昼ごはんを食べた後は、モータージャーナリストの飯田裕子さんとりんごちゃんのトークショーを実施。パドック上のクリスタルルームで食後にエスプレッソを楽しみながら、クルマ談義に耳を傾けた。


お昼は、富士スピードウェイのクリスタルルームでランチタイム。食後には、りんごちゃんと飯田裕子さんのトークショーが開催された。

午後は2回目と3回目のジムカーナ走行を実施。この頃にはドライビングに対する緊張も解け、一段上の走りにチャレンジしていた。コースにもすっかり慣れ、午前の1回目のタイムを次々と更新していった。また走行後に行われたインストラクターの同乗走行では、会場は大興奮。ドリフト界でトップに登り詰めたドリフトクイーンの走りは相当刺激的だったようで、絶叫マシンさながの雄叫びが聞かれた。

参加者の声

村瀬さん
愛知県・名古屋市からお越しくださった村瀬さん。念願だったというスコーピオンナにお嬢さんと一緒にご来場。ドライビングレッスンへの参加は今回が初めて。7年間で走行距離はわずか1万キロと、日常で運転する機会も少ない模様。コースでクルマを走らせた体験は、「口から心臓が飛び出るんじゃないかというくらい楽しかった」と興奮ぎみにコメント。「怖いと思うこともあったんですけど、教わった通りに運転ポジションを正したところ、シートが体をしっかりホールドしてくれて、とても運転しやすかったです。アクセルやブレーキを強く踏むことが、じつは危険なことではなく、危険回避にも繋がるということを知ることをできたのが大きな収穫でした」と、運転の新たな一面を発見された模様。お嬢さんや他の参加者と存分に楽しまれている姿が印象的でした。

土屋さん
普段は、仕事で595 Competizioneを使用しているという土屋さん。旦那さまから「急発進や急ブレーキを試すいい機会だから」と促され、参加を決められたそう。スピードを出す経験は今回が初めてだったそうですが、インストラクターから「安全な場所で大丈夫だから、アクセルを踏むとどうなるかを自分で試して理解してね」と言われ、普段は試すことのないドライビングに挑戦。「スピードを出してもハンドルを切ればちゃんと曲がれることがわかりました」と、スポーツドライビングを満喫されたご様子。また、旦那さまから走行シーンを動画で撮ってもらい、自分の運転を客観的に見ることができたのもとても為になったそう。「もう一度参加して、もっと上手になりたい」とさらなる運転向上への意欲を話してくださいました。

石川さん
お母さまと一緒に124 spiderで来場。クルマが好きでジムカーナに興味があり、いつか参加してみたかったという石川さん。124 spiderのことがとても気に入っていて、お気に入りのところを聞くと、迷わず「全部♡ 一番をあげるとすればエンジン音かな」と話してくれた。レッスンの印象は?
「りんご先生がすごく気分を良くしてくれるアドバイスをくれるんです。“今のコーナーよかった”とか、それでつい踏みたくなっちゃって(笑)。そのおかげでアクセルを踏むところは踏み、ブレーキを踏むところではしっかり減速するというのがわかりましたし、そのように走ったら気分がよく、とても楽しかったです」と愛車の性能を引き出すことを楽しまれていた様子。そんなお嬢さんのイキイキした姿を見ていてお母さまも嬉しそう。親子で楽しまれている姿が印象的でした。

レッスンの後には、場所を移して参加者みんなでショートサーキットを走行するパレードランに参加。同伴者の方も助手席に同乗し、インストラクターの先導により、安全に本格的サーキットの走行を楽しんだ。

アバルト好き女子が30名ほど集まり、インストラクターのアドバイスを受けながらクルマの性能を引き出したり、スキルアップに挑んだりして楽しんだスコーピオンナ ドライブ。コロナ禍のなか密を避けるなどの制限はあったものの、参加された皆さまに楽しんでいただけた様子。

来年もサソリ使いへの挑戦、お待ちします! ご興味のある方はぜひホームページのチェックを! メルマガ登録がまだの方はコチラから登録できます。

【SCORPIONNA DRIVE for WOMAN 2020 Rd.2 富士スピードウェイ編】

写真 小林俊樹、荒川正幸

アバルト公式WEBサイト