アバルト女子がアクセル全開! SCORPIONNA DRIVE for Woman 2020 Rd.1 筑波編レポート

ライバルは自分

コースに解き放たれたサソリが女性を虜にする……。ドリフト女王からドライビングを学ぶ「SCORPIONNA DRIVE(スコーピオンナ ドライブ)」。昨年、“女性による女性のためのドライビングレッスン”として、筑波、奈良、福岡、富士スピードウェイと全4会場で開催され、いずれも満員御礼。その超人気ドライビングレッスンを2020シーズンも開催。2月29日(土)、第1回目となる筑波ラウンドが開催され、23名の女性ドライバーが、晴天に恵まれた筑波の“聖地”に集まった。


SCORPIONNA DRIVEは、女性アバルトオーナーやアバルトファン向けに開催される女性限定のドライビングレッスン。専用設計されたクローズドコースで安全にドライビングを学べる。

SCORPIONNA DRIVEは、ドリフト界で頂点まで登りつめたりんごちゃんこと石川紗織選手をはじめ、モータースポーツ経験が豊富な石川愛(めぐみ)選手、村里早織選手の3名の女性インストラクターが走行ごとに参加者のクルマの助手席に乗り、直々にアドバイスをくれる。つまり女性同士でのマンツーマンレッスンというスタイルで、アバルト車の駆り方を学び、上達への近道を歩むことができるという、他に類を見ないイベントとなっている。


インストラクターを務める石川紗織選手(中央)、石川愛選手(左)、村里早織選手(右)。

ということで、走り一辺倒のハードコアなレクチャーと異なり、場の雰囲気は会を重ねるごとにすっかり女子会。今回はゲストにモータージャーナリストでタレントの竹岡圭さんも登場し、りんごちゃんとの軽快なトークで会場を盛りあげてくれた。


りんごちゃんと全日本ラリーに参戦中の竹岡圭さん。トークショーでは、モータースポーツ愛好家というだけでなく、積載車の所有経験アリという意外な共通項も明らかに(左)。ランチタイムやレッスン終了後のカフェタイムも盛り上がった(右)。

午前の部は開会式に始まり、走行前にはコースを事前にチェックするコースウォークを実施。一見どこを走ればいいのかわかりづらいパイロンコースも、事前に頭にインプットできるのがうれしい。なおコース走行は、2ラン×3セット。同じコースを計6回走ることができ、しかもそれぞれインストラクターが同乗してくれるので、確実にスキルアップを図ることができる。

もちろん、参加者の方の運転レベルは人それぞれ。「楽しそうだから参加してみた。」という人もいれば、クローズドコース経験者も。とはいえ、インストラクターはその人に合った教え方や楽しみ方をアドバイスしてくれる懐の深さがあるので心配はご無用。ライバルは他の参加者ではなく、あくまで自分自身だ。


走行毎にタイム計測を実施し、着実にレベルアップできる。慣れるにつれタイムは短縮するものの、パイロンタッチしてしまうと5秒加算されるので油断は禁物。インストラクターによるデモ走行や同乗体験も行われ、プロの異次元の走りに触れられるのも魅力。

参加者の声

ひとみさん(595)
アバルトのSNSでスコーピオンナ ドライブのことを知り、応募したところ見事当選。いざ参加してみると、「運転が上手な方が多くて驚きましたが、新鮮な体験でした」と話してくれたひとみさん。普段は街乗りが中心で、走りがそれほど好きなタイプというワケではないと言いつつも、コース走行の経験を通じて何かを掴まれた様子です。

「普段の運転では、アクセルやブレーキをただなんとなく踏んでいて、踏む力が強すぎちゃったり、戻したり……という感じでしたが、今回レッスンを受けたことで、しっかり加速し、ブレーキをちゃんと踏むメリハリのある運転を意識できるようになったのは良かったなと思います。運転中の目線も最初は近くを見過ぎていたのが、先の方を見るように心掛けたことで走りに無駄がなくなりました。結果、2回目の走行ではタイムが6秒くらい縮まりましたし、普段の運転にも役立ちそうだと思いました。参加者に男性がいると能力の差が明らかに出てしまうと思いますが、その点、女性ばかりだと走りやすいですね。とはいえココには女性でも速い方が多くいて、びっくりしましたが……(笑)。でもそういう運転が上手な方と交流できたのも楽しかったです」

レナさん(595 Competizione Performance Package 2)
普段、どのようなクルマの使い方をしているか聞いてみると、「山方面にチョイチョイ(笑)」と意味深な答えを返してくれたレナさん。クルマもLSD付きの限定車で、かなりの走り好きとお見受けしました。

「アバルトの好きなところですか? もう全部です。顔がかわいく、けれど加速がすごくて。もうベタ惚れです。コースは短かったですが、加速を何度も繰り返すようなレイアウトだったのが楽しかったです。スラロームが慣れなくて大変に思っていたら、インストラクターの方から “落ち着いて”となだめられました(笑)。キビキビ走るアバルトの良さを引き出すことができて最高でした。女性同士で同じクルマについて意見交換ができたのもよかったです」

あきこさん(元アバルト500オーナー)
新婚当時にアバルト 500に乗っていたというあきこさん。家族が増えたことで、大きなクルマに乗り換えたそうですが、アバルト愛は継続中。Facebookをフォローしていたところ、スコーピオンナ ドライブの存在を知り、久々に乗りたくなって応募されたのだとか。

「マニュアルは久しぶりだったので緊張しましたが、やっぱり楽しかったですね。アバルトは、サイズ感も好きですし、音もワクワクしますね。駐車場に戻ってきた時に胸がキュンとする感覚が蘇りました。ジムカーナ走行は初めてで難しかったですけど、インストラクターの方が安心させてくれるような言葉をかけてくださり、走りやすかったです。普段は『グランツーリスモ』を楽しんでいるのですが、ゲームに似た感覚を全身で体感できて楽しかったです。もっと走りたい! と欲が出てきてしまいました(笑)」

アバルト好きの女性であれば誰もが参加でき、日常で体験できないコース走行を通じて、楽しく安全に、かつ効率的にアバルト車のドライビングテクニックを学べる「SCORPIONNA DRIVE」。クルマを愛する女子ばかりが集まっているとあって、出会ったばかりでもみなさんすぐに打ち解けていたご様子。会場にスコーピオンナさんたちの輪が自然と広がっていた。

今年はあと3ラウンド開催予定。サソリ使いへの挑戦、お待ちしています!(女性に限ります!!)
詳細はオフィシャルHPをぜひチェック!

写真 荒川正幸

アバルト公式ウェブサイト