アバルト595コンペティツィオーネに乗るためにAT限定を解除 アバルトライフFile.12 大矢さんご夫妻

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ご夫婦で使用するクルマとして「アバルト595コンペティツィオーネ」を選択された大矢徹さん・裕香さんご夫妻。奥さまはこのクルマに乗るために運転免許証のAT限定を解除されたのだとか。おふたりにアバルトに惹かれた理由をうかがいました。

ご夫婦で決めた初めの1台

大矢さんご夫妻はご夫婦揃ってのクルマ好き。結婚されて2年、おふたりで3台のクルマを同時所有されています。徹さんはワインディングロードやサーキットを走るのが好きで、他にメーカー製コンプリートカーとオープンカーを所有。裕香さんも以前にオープンカーを所有されていました。が、裕香さんのクルマの車検を機に乗り換えることに決めたそうです。

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大矢さんご夫妻と愛車の595コンペティツィオーネ パフォーマンス・パッケージ。

その結果として大矢家に来ることになったのは、アバルト595コンペティツィオーネの限定車「595コンペティツィオーネ パフォーマンス・パッケージ」。5速MT車をベースに695ビポストと同じ機械式LSDや専用17インチホイールを備えるなど、走りにこだわった100台限定のモデルです。しかもホワイトの右ハンドル仕様は10台しか用意されなかった貴重な個体です。

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2017年7月に発表された「595コンペティツィオーネ パフォーマンス・パッケージ」。エクステリアは、専用17インチアルミホイールのほか、リップスポイラーやリアバンパーにレッド(ボディカラーがホワイトの場合)」のアクセントがあしらわれるなどスポーティな演出が施された。

おふたりにとっての初めての輸入車にもなったわけですが、なぜアバルトを選ばれたのでしょう?
裕香さん「私はかわいいモノが好きなので、そういう視点でいろいろなブランドのディーラーさんに試乗に行ったんです。その中にフィアット500も入っていました。ずっと“かわいいなぁ”って思っていたので……」
徹さん「最初はチョコレート目当てで行ったんじゃなかったっけ? バレンタインデイの近くで、チョコレートくれるから試乗だけでもしに行こうかと(笑)」
裕香「そうだったね。そしてアバルトに試乗したら楽しくて。小さいのに弾けるみたいに走るのがよかった。あとシートが身体にピタリとフィットするクルマが好きなので、その意味でもアバルトはあっているな、と思いました」
徹さん「試乗してみたら本当に楽しかったです。スピードが速いクルマは他にもたくさんありますけど、感覚で満足させてくれるクルマというのはそんなに多くないと思います。そこに惹かれたのは大きいと思います」

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ホールド性が高められたスポーツシートも裕香さんのお気に入りのポイント。

次もおそらくMT車

限定車のパフォーマンス・パッケージを選んだのは……?

裕香さん「ディーラーの雰囲気もいいし店長さんもとても面白くていい人で、その後も何度かお邪魔しました。それも購入の決め手のひとつになったんですけど。そんな中でパフォーマンス・パッケージが出ることを教えていただいて、(旦那さんが)食いついちゃったんですよ」
徹さん「LSDは入っているし、価格差はそんなに大きくないから、こっちの方がいいのでは、となりまして」

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徹さんは、最高出力180psを生み出すエンジンの力強さもさることながら、走らせた時のフィーリングに楽しさを感じられている模様。

ところが裕香さんの免許証はAT限定でした。
裕香さん「AT限定なので当然マニュアルには乗れなかったんです。そこでアバルトの納車までに間に合わせようと思って教習所に通いました。もう何度も挫折しそうになってマニュアル車が嫌いになりかけました(笑)。でも実際にアバルトに乗るようになってからは“結構ちゃんと乗れちゃうな”と思ったし、その楽しさがわかるようになりました。次に買うクルマも、きっとマニュアル車になると思います」

現在、走行距離は5000キロに達したあたり。一緒に出かける時は徹さんがステアリングを握ることが多いそうですが、途中で運転を交代することも。また、裕香さんがおひとりでお買い物や通勤に出かけることもあるそうです。

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裕香さん「家から15分ぐらいなんですけど、その短い間に気分転換ができちゃいますね。私は常にノーマルモードで走りますがそれでも十分だと思っています」
徹さん「私は常にスポーツモードですね(笑)。買うときには普段の足のつもりだったんですけど、乗りはじめたらサーキットを走りたくなっちゃいました。まだ軽く雰囲気を味わっただけで、本格的に攻め込んではいないんですけど」

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アバルトが駐車場に収まるようになって何か変化はあったでしょうか?
徹さん「毎日が楽しいですね。サウンドからして全然違うので、ちょっと乗って出ることを考えただけで楽しくなるような……。イタリアの感性ってこんな感じなのかな? と考えたりしますね」
裕香さん「同じく、毎日が本当に楽しいですよね。もっともっと運転したい、どこかに行きたいっていう気持ちになりますね。私、カフェ巡りが好きなんですけれど、初めて行ったカフェのオーナーさんが“アバルトいいですね”なんて話しかけてくれることもあって。常連さんにもアバルトに乗っている人がいるんですよ、と話が弾んだり。輪が広がるというか、アバルトに乗るようになってからそのような機会は増えた気がします」
徹さん「夫婦でフィアットやアバルトのイベントにもときどき参加しています。そういうのも結構楽しいですね」

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他に興味のあるクルマとかありますか?
徹さん「じつはいま所有しているオープンカーを手放して、124スパイダーが欲しいなと思っているんです」
裕香さん「124スパイダー、私も乗りたいんです。オープンカーってそばに1台あって欲しいなって思うので。もちろん595コンペティツィオーネは手放さずに(笑)」

気に入ったクルマのために奥さまが免許証の限定を解除し、カーライフの広がりをご夫婦で満喫されている大矢さんご夫妻。それにしてもアバルトをもう1台手に入れたいとは……。それだけアバルトマジックにはまった、ということなのでしょうね。

文 嶋田智之