アバルトが広げた写真の世界。グランプリ受賞者が語る“風景とクルマ”の撮り方

「アバルトに乗り始めたことをきっかけに、カメラという新たな趣味に出会った」と話すのは、インスタグラム投稿を通じて募集が行われた「アバルトカレンダー2026」の審査で、グランプリに輝いた根岸和慶さん。2作品が選ばれた実力の持ち主は、クルマと風景をどう切り取るのか。写真を始めたきっかけから、撮影ポイントの見つけ方、受賞作品に込めた狙いまでを語ってもらった。

写真が変えた、風景の見え方味

グランプリの受賞おめでとうございます。やはりカメラが一番の趣味なのでしょうか?

「そうですね。いま一番の趣味は、カメラです。自分の場合は、クルマがあってのカメラだと思っているんです。写真を撮るようになったのはアバルトに乗り始めてからで、カメラ歴は3年ぐらいです。それまではスマホで軽く撮る程度で、乗っていたクルマをきれいに撮りたいと思ったことはなかったですね。でもアバルトに乗り始めていろいろなところに行くようになり、風景と一緒にクルマを撮りたいと思うようになりました。そこがスタートですね」

アバルトにはどれくらい乗っているのですか?

「4年半ほど乗っています。1年くらい前からは鳥も撮るようになりました。というのも、一人でクルマを撮っていると、どうしても置き撮りになり、構図も似てきてしまう。そこで“動くものも撮ってみたい”と思ったんです。最初は家の犬を撮ったりしていましたが、クルマで山に行くことが多いので、クルマを撮っているうちに鳥が気になり始めたのです。そこで超望遠レンズを買い足し、野鳥撮影にも興味が広がりました」

アバルトに乗るようになってクルマ以外にも趣味が広がったのですね。

「カメラもそうですし、インスタグラムを始めたのもアバルトに乗り始めてからです。インスタグラムを見ていると、同じような楽しみ方をしている人がたくさんいて、“イベントにも出てみようかな”と思うようになりました。アバルト乗りやフィアット乗りの方は、写真やカメラが好きな人が多く、自然とつながりが広がっていきました。皆さん撮影が上手ですし、撮影スポットにも詳しい。イベントなどで“ここがいいよ”と教えてもらって行ってみたり、逆に聞かれることも増えてきました」

撮影場所はどのように選んでいますか?

「撮影場所は、事前に調べて行くことはほとんどありません。走りながらいい場所を見つけたら、クルマを停められるか確認して、停められそうなら撮ってみる、というスタイルです。カメラを始めてから、景色の見え方は確実に変わったと思います。目が悪い人がメガネをかけたときに、急に周りがはっきり見えるようになる、あの感覚に近いかもしれないですね」

使用している機材を教えていただけますか。

「カメラはソニーを使っています。レンズは24–70mmの標準ズームが一番使いやすいですね。望遠は70–300mm。この2本がメインです。撮影したらその日のうちにデータの取り込みを行い、そこから先はゆっくり進めています。編集はAdobeのLightroomで行なっています。大体1日か2日中には何点か選別して仕上げていく感じです」

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