アバルトへの情熱と叙情が交錯 「Italia, amore mio!」 レポート
本格的なイタリアンカルチャーに触れられるイベント「Italia, amore mio!」 にアバルトが出展。さっそくブースの模様をレポートしよう。
サッカー選手も認めるアバルトのスポーティさ
5月28日(土)と29日(日)、六本木ヒルズで、日本とイタリア間の国交樹立150周年を記念したイベント「Italia, amore mio!」が開催された。会場となったヒルズアリーナと大屋根プラザには、イタリアを代表するブランド30社が集結。アバルトも最新の「595コンペティツィオーネ」の展示を行い、大勢の来場者にアバルトの魅力を発信した。
アバルトブースに展示された「595コンペティツィオーネ」。
出展各社はさまざまな工夫を凝らし、来場者を楽しませていた。イタリアといえばパスタ、ピッツァ、クルマ、そしてサッカー……ということで、まずは朝一番にヒルズアリーナで開催された「ACミラン サッカースクール・パフォーマンス」をチェック。そこでは元セリエAで活躍したマヌエル・ベレッリ氏によるサッカーパフォーマンスが行われ、サッカーを通じて子どもたちと交流を図っていた。
世界を舞台に戦った一流選手を前に、怖じ気つくことなく必死に挑むチビッコたち。子どもだからと言って侮れない。日本で展開されているスクールに通うケント君は、6歳でありながらリフティングを1000回以上! もできるという。会場ではマヌエル氏らを相手に長いリフティング対決を繰り広げていた。
サッカースクール・パフォーマンスが終わった後、マヌエル・ベレッリ氏にお話を聞くことができた。実はマヌエル氏、大のクルマ好きだったのだ。
――サッカーを通じた文化交流について一言お願いします。
「日本の子どもは、スキルもメンタル面でも優れています。サッカースクールではそのフィロソフィーに従い、自分たちで次にどうすべきか考えて動いてもらうようにしています。サッカーだけでなくメンタル面での成長も目指しているのです」
――ところでマヌエルさんはクルマ好きとのことですがどんなクルマが好きですか?
「スポーツカーが好きです。ぼくにとってクルマは、気持ちを高めてくれるものであり、疲れた身体を癒してくれるものでもあります。ですので情熱を刺激してくれるようなクルマが好きです。エンジンが優れているクルマは特にいいですね」
――アバルトはいかがでしょうか?
「いいですね、アバルト。アグレッシブなスタイリングも格好いいし、運転したレスポンスもスポーティで良かったです。自分もスポーツ選手なので、アバルトのようなスポーティなクルマは大好きです」
「アバルトは憧れのクルマです」
一方、大屋根プラザのアバルトブースに戻ると、展示されている「595コンペティツィオーネ」が来場者の注目を集め、車内に乗り込んだりスタッフに話を聞いたりする人でにぎわっていた。その中で、ひときわ熱心にクルマを眺めていた紳士にお話をうかがった。
「昔、友人が『1300GT』ってのに乗ってましてね。まだアバルトの代理店がない時代です。わざわざ神戸まで取りに行ったのを覚えています。真っ赤なアバルトでしたが、当時、日本では赤いクルマは消防関係の緊急車両と見間違われるという理由から禁止されていて、彼は仕方なく赤から黒に塗り替えて乗ってましたよ。でもその2年ほど後にその規制が無くなってね、また赤に塗り替えて乗ってました。それは格好が良かった。車高もペターッと低くてね」
「その友人と高速道路を走っても、私の乗っていた別ブランドのクルマではとても追いつけなかった。それ以来、アバルトは私にとって憧れの存在です」
「Italia, amore mio!」が開かれていた2日間、「595コンペティツィオーネ」の注目度は高く、ブースを訪れてはクルマをじっくりと観察していく人の姿が目立った。来場した多くの人は、アバルトとそれを育んだイタリアの素晴らしさを堪能できたのではないだろうか。
Photos:Yoshihiko Seino
Text:Takeo Somiya